今、この時を懸命に!
私僕が大切にしている言葉です。
「今、この時を懸命に!」
わかってはいるし今更言う言葉ではないよと思うかもしれません。
しかし、この言葉を実際にかけてもらうよりも経験して学ぶことがありました。
それが僕がアメリカに「バスケ」でチャレンジするということを固く思わせてくれた出来事と重なるのです。
■12月26日
僕が小学6年生のときでした。
すっかりとはまってしまった「バスケ」の試合の前日でイメージトレーニングがてら部屋で自分で実況中継しながら活躍する自分を演じていたことを覚えております。笑
試合の準備もしてドキドキしながらも眠りにつきました。
!?
横に寝ているはずの父親が僕の横で血を吐いて苦しそうにしていたのです。
今でも鮮明に思い出されますが・・・
救急車で運ばれるも二度と父親の動く姿を見ることはできませんでした。
何よりも僕の前ではあんなに強くて怖かった父親が言い方は悪いかもしれませんが「あっけなく」次の日生きるということを遮断されました。
悲しいとかそういった感情よりも僕に飛び込んできた感情は
「今、この時を大切にしないと」
僕にとって大きくて凄まじい存在だった父親が僕の感覚的には一瞬にしていなくなったことが衝撃であり、それが父親から直接教えてくれた大切な大切なことなんだろうと思いました。
その父親に教えてもらったことを僕は心の中に秘めていたおかげでアメリカに挑戦し、海外、日本でもプロ選手として「バスケ」に関わることができたのだと思います。
そしてその「今、この時を懸命に!」という言葉をまた僕に投げかけてきた大きな出来事が日本でプロ選手になってからも訪れました。
■東日本大震災
僕はbjリーグという日本のプロバスケットボールリーグの遠征試合の前日でバスで福岡に向かっていました。バスの中では選手のそれぞれの過ごし方をしています。ただひたすら寝ていたり、ゲーム、本、携帯本当に人それぞれです。
僕はちょうど寝ていたところだったでしょうかチームメイトから「えげつない地震がありましたよ!」って叩き起こされ、東日本大震災のことを知らされました。
遠征先のホテルに着いて信じられないことが起きていることをテレビで見て言葉もでなくなりました。
もちろん試合も中止をなりその後の生活もこちらは普通にしていてもテレビで知らされる被災地の状況は想像も絶する、本当に映画でも見ているのではないかと錯覚を起こすようなものでした。
僕はそのテレビをただ見ているだけで何もできない自分に無力さを感じていました。
時間がかかっても僕にできることを何か被災地にしたい。
■気仙沼・本吉チャリティー栗ニック
何もできずに2年ほど経っていました。
その年また「バスケ」の試合のスケジュールで仙台遠征がありました。
不思議なことは起こるもので・・・
試合が終わり出待ちをしていただいている人たちとお話ししたりサインを書いたりしていた時のことです。
仙台に住んでいる人から応援していただいていると話しかけてもらいました。
ありがたいな〜。。。ん、もしかしたら
と思い、自分がプロバスケットボール選手として被災地に何かできないかと聞いてみたところ被災地である地域のバスケットボール協会と繋がりがあるということでチャリティーでのバスケットボール教室をさせて欲しいと提案したところ実現できることとなりました!
ただバスケットボール教室するだけでは何年も何もできなかった僕はチカラが足りないと思い、参加してくれる約350人分のチャリティーTシャツをプレゼントしてまた何か悲しいこと辛いことがあったら応援している僕たちがいることをTシャツをみて思い出して欲しいと思い、沢山の人達にも声をかけ本当に多くの人が快く協賛して頂き実現することが出来ました。
僕一人のチカラでは何もすることが出来なかったのでここでになりますが今一度お礼を深くさせてください。本当に本当にありがとうございます!!
■子どもたちの姿
自分たちには想像もできない辛いきつい経験をしてきた彼らの「バスケ」に対する姿勢はこちらが圧倒されるくらい真剣で楽しんでいるように見えました。
この目の前にある1分1秒を無駄にしないんだというのを彼らを見て痛いほど感じることができました。
「今、この時を懸命に!」
その言葉をまさしく体現し僕たちに教えてくれた彼らの姿は脳裏に焼き付いて僕の素敵な宝物として心の中にあり続けています。
■そして今
今新型のウィルスの影響で世界は大変な事になっています。
感染させないために
経済もまわさないと
新しい日常
など色々なことを言われています。
ただその話すべてが明日があること前提の話であってたとえ感染患者でない人も関係なく明日がある保証なんてないことをこういう時も忘れてはいけないと感じます。
ただ指を加えて待っているだけでは自分は何も変わらないし、何もできない。自分の何ができるかわからないけど自分に「今、この時を懸命に!」動いているか、生きているのかを考えて僕はチャレンジしていきたいです。
チャレンジがうまくいくかどうかもわかないけれども
チャレンジしないことには何がだめなのかもわかない。
僕はみんなに教えてもらった「今、この時を懸命に!」を常に自分の中に大切にしてこれからも懸命に生きていきたいと思います。
皆様今回も本当にありがとうございます!!
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