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自社に最適なDXの規模とは?始める前に知っておきたい、必要なDXの規模感について

今や企業にとって避けては通れない戦略の一つとなったDX(デジタルトランスフォーメーション)ですが、その規模は実に様々です。まずはスモールスタートで始めるのか、中長期的な計画で大規模に行うのか。
企業に必要なリターンの時期、変革に対応する組織文化を理解し、自社が推進すべきDXの規模をしっかりと見極めて、最大の費用対効果を創出しましょう。


リターンが必要なタイミングを考えましょう

企業によって、DX推進によるリターン(成果)が必要なタイミングは異なります。競争力の維持や強化に対応するためには、少しずつでも、早期に成果を上げていく必要があります。また、顧客ニーズの変化においても、早急に対応していかなければ、競合他社に後れをとってしまいます。
2024年から始まる、電帳法などの法規制への対応など、対応が必要なタイミングが分かりやすいケースもある一方で、現状の業務の効率化を改善していく場合や、日々変化していくデジタルセキュリティ対策、新たなビジネスモデルを獲得するためのビジネス変革等、リターンのタイミング設定自体が難解なケースも多々存在します。

成果を最大化させるために必要なこと

例えば、利益創出や属人化の解消がすぐにでも必要な場合、スモールスタートにより、小さくとも確かな成果を、すぐに上げることが重要です。また、企業として業務改善や事業変革に対する経験が少なく、社員の業務変革に対する抵抗感が強い場合にも、スモールスタートにより、成功体験を積み上げることで、業務変革に対する社員の意識を変え、組織文化の変革を同時にすすめていくことが重要になってきます。
一方で、数ヶ月の準備時間を要してでも、大きなリターンを必要としていく場合、目先の利益よりも一気に大きな利益を創出していく必要がある場合、また、すでに業務改善、事業改革に対する意識が組織レベルで高く、業務変革に対する抵抗感がそれほどない場合には中長期的な計画で大規模なDXを行うことで、リターンの最大化の狙うことも選択肢に入ります。

とはいえスモールスタートをなんとなく実施するのはやめましょう

ここで気を付けなければならないことがあります。
自社にとっては目先の利益を創出することが重要ないし、変革に対する組織文化もないため、まずはとりあえず、スモールスタートでDXをやってみようという場合です。
 
スモールスタートでDXを行う場合にも、将来的な自社のあるべき姿を描き、事業、業務プロセスを意識したうえで、その未来の姿、長期的な計画と整合性のとれたスモールスタートにしなければ、このスモールスタートが将来の大きな利益創出のための変革において足かせになってしまいます。
 
また、スモールスタートを意識するあまり、全体業務との連携が取りにくくなり、個別最適どころか、全体でみると工数悪化に繋がっていることや、DXの対象をもう少し広げるだけでも全体の効果として大きく表れるといったことがあります。
 
実際に、私たちのお客様もITベンダーの言われるままにシステムを入れたが、効果を実感できないといったお客様や、スモールスタートが乱立して収集がつかないといったお客様もおられます。
 
重要なことは、DXをスモールスタートで始めたとしても、あくまで将来を見据えたスモールスタートを実現することにあります。

自分たちに最適なDXの規模を選択しましょう

DXは企業が社会の変化に適応し、競争力を向上させるための戦略的な取り組みであり、市場や自社の状況に合わせて適切なタイミング、規模で実施することで、最大の成果を上げることが可能です。いずれの場合でも、自社のあるべき未来の姿を明確に描き、そこへ向けた取り組みを行っていきましょう。


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