YUTA IKEDA/サッカー指導者

北海道札幌市  日本サッカーとの「差別化と共存」 〝勝利と育成〟でみんなを幸せに。

YUTA IKEDA/サッカー指導者

北海道札幌市  日本サッカーとの「差別化と共存」 〝勝利と育成〟でみんなを幸せに。

最近の記事

置かれた場所で咲く

今回は少し特殊な記事を。 HKD FOOTBALL CLUB 中学3年生の〝ある選手〟のお話。 日々頑張っている今のU12カテゴリーの選手達に 特に読んでほしい内容です。 その選手は現在 HKD U15 Top teamに所属しています。 小学生の頃からHKD一筋で育ってきました。 小学生の頃はHKDのスクールにも通い、 現中学3年生数名いるうちの HKDっ子の1人です。 そんな彼を今回のブログに書く理由は 多くのHKD U12所属選手の 希望となれると思ったから

    • 同時に2つは守れない

      サッカーは「チームスポーツ」 ということは前提だが、 ボールを持った選手個人には 自由な判断が委ねられる。 チームの目的には「勝利」があり、 勝利するためには相手よりも多く ゴールを取らなければいけない。 ゴールを取るためには、 チームとしてボールを持っている必要がある。 そして攻撃をしている時間は 「ゴールを取る」という共通認識を チームで持ち続けなければならない。 その中でも常にボールを持つのは「個人」だが、 その個人がどんな判断で仲間と協力して ゴールを目指すの

      ¥600
      • 車の操作がうまいだけでは運転がうまいとは言えない

        今回は短めに。 先月、ようやく中型免許を取りました。 普通免許を取った以来、 約10年ぶりの自動車学校でしたが、 その時の座学の講習で言われた 教官の言葉にハッとしました。 〝車の操作が上手いだけでは 運転が上手いとは言えないからね〟 皆さんは何を言いたいかお察しだと思います。 その座学講習では、 実際に事故が起きるケースを 映像で確認するという時間でした。 車の事故はほとんどが 「状況判断」や「確認」のミス、 または「過信」や「思い込み」からくる事故が 多いとの

        • 技術だけでは追いつけない

          お久しぶりです。 日々激動のサッカー指導ライフを堪能中です。 お盆休みに突入したので 久しぶりに記事を書きます。 先日、 【育成年代における戦術は 選手を型にハメるから必要ない】 という記事をたまたま目にしました。 しかも日本では結構有名な監督さんの記事。 その記事を読んだ僕の持論は、 「育成年代の選手にも戦術は必要」 だということ。 つまり、その人とは反対の意見になりますが サッカーの考え方はいくらあってもいいでしょう。 ということでその理由をここに書いていきます

        置かれた場所で咲く

          本気の試合、本当の成長

          中学年代クラブの最高峰を決める、 U15クラブユース選手権北海道大会。 HKD FOOTBALL CLUB U-15の挑戦は 5回戦敗退、ベスト16の結果に終わりました。 全国大会出場を目指していただけに 目標達成とはなりませんでしたが、 本気で目指したからこそ 得られたものがありました。 負けてしまった5回戦の相手は、 全国大会出場に向けて 大きな鬼門となる相手でした。 北海道のリーグ戦をFIFAランク形式で例えると、 相手は毎年道内TOP3に入るレベルの強豪。 我

          本気の試合、本当の成長

          罰ゲームがもたらす影響

          24ヶ月連続で記事を書いていましたが、 先月はついに投稿をサボってしまいました。 なかなか時間を作れず… お許しください。 さて、久しぶりに記事を書きます。 いつもよりラフに書いていきます。 最近、ふと思ったことについてです。 練習中の罰ゲームについて。 例えば ・ロンド(パス回し) 最後に鬼(DF)だった人は「ジャンプ5回」 ・チーム戦の競争対決 1番遅かったグループは「腕立て5回」 ・ゲーム(試合) 負けたチームは「走り」 これらは全て選手への「罰」です。

          罰ゲームがもたらす影響

          育成年代は〝いいサッカー〟を目指さなければならない

          皆さんは「いいサッカー」と聞けば どんなサッカーを思い浮かべるだろうか。 全盛期のバルセロナのようにパスを繋いで 美しく攻撃するサッカーや、 当時、一世を風靡した野洲高校の ドリブルとパスを駆使するサッカーか。 僕が思う「いいサッカー」の定義は、 〝選手が判断をしてプレーしているサッカー〟 である。 逆に選手が判断をしていないサッカーは いいサッカーとは言えない。 つまり前述した、全盛期のバルセロナのように ショートパスを繋ぎながら攻めるということは、 認知と判断の能

          育成年代は〝いいサッカー〟を目指さなければならない

          正解はないけど最適解はある

          「サッカーに正解はない」という言葉をよく聞く。 確かにそう。 サッカーは競技上、ボールを持った個人には 「自由」が与えられている。 しかし、チームとして勝利に向かって動くのであるなら、一人一人が好き勝手自由にプレーしていては思うような結果は得られにくい。 相手も邪魔をしてくるわけで。 そんな中、以前Xでこんなツイートを目にした。 サッカーにおける「正解は無い」という言葉は どちらかというとポジティブな意味で使われているが、この言葉によって選手や指導者が「考えることを

          正解はないけど最適解はある

          チーム戦術を仕込む

          前回の記事の続きです。 まだお読みでない方はぜひご覧ください。 僕は小学3年生の時に地元の少年団で 本格的にサッカーを始めました。 なんと初日は練習ではなく、 いきなり試合から参加でした。 ミニサッカーのようなローカル大会で 周りには経験者もいました。 右も左もわからない自分に、当時の先生は 僕にこんなことを教えてくれました。 「いいかい、攻めるゴールと守るゴールがあるだろ?味方がボールを持ったら攻めるゴールの方に走るんだよ。これが上がれという意味だ。敵がボールを

          小学年代におけるチーム戦術の重要性

          あなたのチームは試合時に チームの戦術はありますか? また、小学年代を指導をされている指導者の方は、 チーム戦術をどれくらいの塩梅で 選手達に落とし込んでいるでしょうか? うっすらだけ伝える方もいれば、 ガッツリ仕込んでいる方もいると思います。 それでいうと自分は 「ガッチリナチュラル派」です。 言葉の意味は特にありません(笑) が、感覚的にこんな感じです。 方向性をしっかり決めて 戦法は緻密にしながらも、 選手がより本能で動ける状態から 極力外れないレベルの内容

          小学年代におけるチーム戦術の重要性

          サッカーで本当に「認知」すべきもの

          今回はサッカー(試合)における〝認知〟について。 小学生から大人、プロの世界まで 共通している普遍的な内容を書きます。 あなたはサッカーの試合において 「何を観て情報を得るべき」と教えらていますか? または教えられた経験がありますか? もうご存知の方は多いと思いますが、日本では ゴール、ボール、味方、相手、スペース 一般的にこの5つだと教わります。 僕が中学生の頃、トレセンに参加した時も 同じことを教わりました。 少なからず15年前から日本では言われています。 日

          サッカーで本当に「認知」すべきもの

          ルフィに学ぶサッカー上達法

          国民的人気アニメ ワンピース(ONE PIECE) をご存知だろうか? 大秘宝〝ワンピース〟を探す冒険に出る 麦わら海賊団の船長が「ルフィ」であり、 アニメの主人公である。 僕は小学生の頃から マンガも買って読んでいたしアニメも見ていた。 ワンピースと共に育った僕は サッカー指導者になった今も 日頃からサッカー少年と接していると 「この子にルフィのメンタルがあればな〜」 なんて思うことが多々あるし、 自分も落ち込んだ時は「ルフィのように生きよう」 と考えることもある。こ

          ルフィに学ぶサッカー上達法

          U12札幌地区リーグ1部 優勝

          今シーズン、HKD U12 Top チームは U12札幌地区リーグ1部に所属し、 優勝することができました。 また、来季はスーパーリーグ(札幌トップリーグ)への 昇格を決めました。 今年は春先に「昇格」を目標に 掲げてはいたものの、 「残留」が現実的だと思っていました。 しかしシーズンが終わり蓋を開けてみれば 最高の結果を手にできたこと、 来年は札幌のトップリーグで試合ができる環境を 整えられたことを本当に嬉しく思います。 少しこれまでの歴史を。 僕が初めて指導者と

          U12札幌地区リーグ1部 優勝

          プロになるには

          サッカーでプロになりたい人、 特に欧州でプロを目指す人に向けた 記事を書きます。 プロサッカー選手になるためには どんな能力が必要だと思いますか? 世界共通で技術が必要だと教わります。 質、クオリティってやつですね。 それは本当です。本当というか当然です。 プロサッカー選手=生きる商品 ですから、そこに価値を求められる。 その選手にスペシャルなクオリティがあるか。 僕も小さい頃から たくさん技術は磨きました。 しかし、 実際に欧州でプレーしたことで 技術と同時に

          這い上がった雑草軍団

          今シーズンから初めてHKDで U15カテゴリーを受け持たせていただきました。 率いたのは【U15 2ndチーム】 先日の地区カブス全道大会では 準優勝という結果で、 外サッカー公式戦に一区切りをつけました。 彼らがどのような道のりを歩んできたのか、 書いていこうと思います。 ◾️始動 4月に集まったメンバーを目の前にした時、 ここ数年は小学生のカテゴリーを見ていた僕は 久しぶりに見る中学生のプレースピードや プレー強度に関心した記憶があります。 U12年代の頃に見て

          這い上がった雑草軍団

          指導者は料理人

          サッカー指導者と料理人は似ている。 指導者はチームの目標や目的に向かって 選手をまとめながら日常を歩む。 現代は様々なスタイルのサッカーがある中でも 指導者がチームに与える影響は大きい。 その過程や結果で多くの人の心を動かす。 料理人も、たくさんの食材達をまとめながら それぞれがスタイルを持った料理の味を お客様に提供し、人の心を幸せにする。 指導者と料理人 職種は違えど、 まとめる、スタイルを出す、人の心を動かす この3点は大きな共通点である。 ◾️練習=献立 練