YUTA IKEDA/サッカー指導者

北海道札幌市  日本サッカーとの「差別化と共存」     〝勝利と育成〟でみんなを幸せに

YUTA IKEDA/サッカー指導者

北海道札幌市  日本サッカーとの「差別化と共存」     〝勝利と育成〟でみんなを幸せに

最近の記事

育成年代は〝いいサッカー〟を目指さなければならない

皆さんは「いいサッカー」と聞けば どんなサッカーを思い浮かべるだろうか。 全盛期のバルセロナのようにパスを繋いで 美しく攻撃するサッカーや、 当時、一世を風靡した野洲高校の ドリブルとパスを駆使するサッカーか。 僕が思う「いいサッカー」の定義は、 〝選手が判断をしてプレーしているサッカー〟 である。 逆に選手が判断をしていないサッカーは いいサッカーとは言えない。 つまり前述した、全盛期のバルセロナのように ショートパスを繋ぎながら攻めるということは、 認知と判断の能

    • 正解はないけど最適解はある

      「サッカーに正解はない」という言葉をよく聞く。 確かにそう。 サッカーは競技上、ボールを持った個人には 「自由」が与えられている。 しかし、チームとして勝利に向かって動くのであるなら、一人一人が好き勝手自由にプレーしていては思うような結果は得られにくい。 相手も邪魔をしてくるわけで。 そんな中、以前Xでこんなツイートを目にした。 サッカーにおける「正解は無い」という言葉は どちらかというとポジティブな意味で使われているが、この言葉によって選手や指導者が「考えることを

      • チーム戦術を仕込む

        前回の記事の続きです。 まだお読みでない方はぜひご覧ください。 僕は小学3年生の時に地元の少年団で 本格的にサッカーを始めました。 なんと初日は練習ではなく、 いきなり試合から参加でした。 ミニサッカーのようなローカル大会で 周りには経験者もいました。 右も左もわからない自分に、当時の先生は 僕にこんなことを教えてくれました。 「いいかい、攻めるゴールと守るゴールがあるだろ?味方がボールを持ったら攻めるゴールの方に走るんだよ。これが上がれという意味だ。敵がボールを

        • 小学年代におけるチーム戦術の重要性

          あなたのチームは試合時に チームの戦術はありますか? また、小学年代を指導をされている指導者の方は、 チーム戦術をどれくらいの塩梅で 選手達に落とし込んでいるでしょうか? うっすらだけ伝える方もいれば、 ガッツリ仕込んでいる方もいると思います。 それでいうと自分は 「ガッチリナチュラル派」です。 言葉の意味は特にありません(笑) が、感覚的にこんな感じです。 方向性をしっかり決めて 戦法は緻密にしながらも、 選手がより本能で動ける状態から 極力外れないレベルの内容

        育成年代は〝いいサッカー〟を目指さなければならない

          サッカーで本当に「認知」すべきもの

          今回はサッカー(試合)における〝認知〟について。 小学生から大人、プロの世界まで 共通している普遍的な内容を書きます。 あなたはサッカーの試合において 「何を観て情報を得るべき」と教えらていますか? または教えられた経験がありますか? もうご存知の方は多いと思いますが、日本では ゴール、ボール、味方、相手、スペース 一般的にこの5つだと教わります。 僕が中学生の頃、トレセンに参加した時も 同じことを教わりました。 少なからず15年前から日本では言われています。 日

          サッカーで本当に「認知」すべきもの

          ルフィに学ぶサッカー上達法

          国民的人気アニメ ワンピース(ONE PIECE) をご存知だろうか? 大秘宝〝ワンピース〟を探す冒険に出る 麦わら海賊団の船長が「ルフィ」であり、 アニメの主人公である。 僕は小学生の頃から マンガも買って読んでいたしアニメも見ていた。 ワンピースと共に育った僕は サッカー指導者になった今も 日頃からサッカー少年と接していると 「この子にルフィのメンタルがあればな〜」 なんて思うことが多々あるし、 自分も落ち込んだ時は「ルフィのように生きよう」 と考えることもある。こ

          ルフィに学ぶサッカー上達法

          U12札幌地区リーグ1部 優勝

          今シーズン、HKD U12 Top チームは U12札幌地区リーグ1部に所属し、 優勝することができました。 また、来季はスーパーリーグ(札幌トップリーグ)への 昇格を決めました。 今年は春先に「昇格」を目標に 掲げてはいたものの、 「残留」が現実的だと思っていました。 しかしシーズンが終わり蓋を開けてみれば 最高の結果を手にできたこと、 来年は札幌のトップリーグで試合ができる環境を 整えられたことを本当に嬉しく思います。 少しこれまでの歴史を。 僕が初めて指導者と

          U12札幌地区リーグ1部 優勝

          プロになるには

          サッカーでプロになりたい人、 特に欧州でプロを目指す人に向けた 記事を書きます。 プロサッカー選手になるためには どんな能力が必要だと思いますか? 世界共通で技術が必要だと教わります。 質、クオリティってやつですね。 それは本当です。本当というか当然です。 プロサッカー選手=生きる商品 ですから、そこに価値を求められる。 その選手にスペシャルなクオリティがあるか。 僕も小さい頃から たくさん技術は磨きました。 しかし、 実際に欧州でプレーしたことで 技術と同時に

          這い上がった雑草軍団

          今シーズンから初めてHKDで U15カテゴリーを受け持たせていただきました。 率いたのは【U15 2ndチーム】 先日の地区カブス全道大会では 準優勝という結果で、 外サッカー公式戦に一区切りをつけました。 彼らがどのような道のりを歩んできたのか、 書いていこうと思います。 ◾️始動 4月に集まったメンバーを目の前にした時、 ここ数年は小学生のカテゴリーを見ていた僕は 久しぶりに見る中学生のプレースピードや プレー強度に関心した記憶があります。 U12年代の頃に見て

          這い上がった雑草軍団

          指導者は料理人

          サッカー指導者と料理人は似ている。 指導者はチームの目標や目的に向かって 選手をまとめながら日常を歩む。 現代は様々なスタイルのサッカーがある中でも 指導者がチームに与える影響は大きい。 その過程や結果で多くの人の心を動かす。 料理人も、たくさんの食材達をまとめながら それぞれがスタイルを持った料理の味を お客様に提供し、人の心を幸せにする。 指導者と料理人 職種は違えど、 まとめる、スタイルを出す、人の心を動かす この3点は大きな共通点である。 ◾️練習=献立 練

          最高の敗北

          U12全日本少年サッカー選手権大会 札幌予選 6年生の集大成である大会が終わりました。 札幌には100チーム以上がある中、 4チームしか全道大会に出れない狭き門に 真っ向からチャレンジしました。 結果は決勝戦で0-1で敗れ、 チャレンジは失敗に終わりました。 チャレンジ失敗 これは「結果」を掴めなかったことに対する言葉。 しかし「成長」にフォーカスを当てると 「チャレンジは大成功」でした。 スポーツには必ず「勝ち負け」がつきます。 勝つことは素晴らしく美しい。

          サッカーに「基礎基本」は必要か

          サッカーは「基礎基本」が大切だ。 「基礎基本」ができてないと上にはいけない。 「基礎基本」ができてこそ応用が効く。 など、サッカーは何かと 「基礎基本」が大切だと耳にする。 それは僕が選手だった頃も。 そして指導者になった今も。 近年、日本サッカー界において「基礎基本」の 重要性を加速させている言語がいくつかある。 【止める蹴る】 【〇〇の質】 【個の能力】 【個の育成(強化)】 など。 これらの言語と紐付けされて「基礎基本」が 大切と言われている現日本サッカー界

          サッカーに「基礎基本」は必要か

          「怒り」を出せるか

          僕はこれまでのサッカー人生で 2軍や補欠を経験したことがある。 サッカーを本気でやってきた人なら、 誰しも一度は経験したことがあると思う。 「メンバーに選ばれないこと」 「試合に出られないこと」 「2軍だということ」 そこから湧き出る〝悔しさ〟ほど 自分の心を締め付けるものはない。 泣くこともある。 孤独にもなる。 自信もなくなっていく。 だけど〝悔しい〟という感情は 次のエネルギーを作るにふさわしい 心のガソリンになる。 悔しさをポジティブに受け止められる人は強

          「怒り」を出せるか

          街クラブの指導者をやるには

          僕は北海道札幌市で活動する、 街クラブのサッカー指導者です。 街クラブでサッカー指導者をやるための 「資格」は特に必要ありません。 医者や看護師のように、 国家資格がなければできないなどの ルールは特にありません。 誰でも〝やろうと思えばできる〟仕事です。 ※ただ最近ではJFA公認の最低ライセンスがないと 試合において指導者がベンチ入りできないなどの ルールが作られてきています。 しかし、どの時代でも働く上で大切な根本は 「資格」よりも「資質」。 まずはここでしょう

          街クラブの指導者をやるには

          U10岩内町長杯 南北海道大会

          7/15(土)〜7/17(月祝) に U10岩内町長杯 南北海道大会が行われ、 HKD FC U10/9 teamが出場しました。 大会自体は「第3位」でした。 約2ヶ月間限定のチーム活動ではありましたが、 様々な過程や振り返りを含め、記事を書きます。 チーム始動日は5/23(火) 4年生と3年生のチームでスタートしました。 が、いきなり問題が。 GKがいません…。 4年生の何人かにGKができないか お願いをしましたが、見事全員に断られました。 そんな中、3年生

          U10岩内町長杯 南北海道大会

          試合に必要なメンタリティ

          今回は 「試合に必要なメンタリティ」について。 選手を含め指導者も該当する内容かもしれません。 スポーツ現場に携わる皆さんは メンタリティの重要性を 日頃から感じることが多いかと思います。 まずは言葉の意味から。 メンタリティ 「心理」「心理状態」「心情」「知性」  など広い意味を持つ。 ここで大切なポイントとして、メンタリティは 心理的に強い・弱いだけだけではなく「知性」 という〝思考〟の部分が含まれていることです。 つまり、試合に対する考え方や捉え方、 良いパ

          試合に必要なメンタリティ