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小学年代におけるチーム戦術の重要性


あなたのチームは試合時に
チームの戦術はありますか?


また、小学年代を指導をされている指導者の方は、
チーム戦術をどれくらいの塩梅で
選手達に落とし込んでいるでしょうか?



うっすらだけ伝える方もいれば、
ガッツリ仕込んでいる方もいると思います。


それでいうと自分は
「ガッチリナチュラル派」です。

言葉の意味は特にありません(笑)

が、感覚的にこんな感じです。


方向性をしっかり決めて
戦法は緻密にしながらも、
選手がより本能で動ける状態から
極力外れないレベルの内容
を実行する。

ここをすごく大切にしながら、
僕はチーム戦術をオーガナイズします。



チーム戦術と言われると
小難しい内容が頭をよぎりますが、
難しく考える必要はありません。

大きく分けると

【攻撃時】【守備時】
【コーナーキック(攻守)】

の3つの局面で
チームとしてどのような動きをするかを
共有しておくことです。

「攻撃はこんな風に攻めるよ」
「守備はこんな風に守るよ」
「コーナーキックは誰がどこに立つよ」

こんな程度で十分です。

余裕がある場合は【攻⇄守】の
トランジションも決めているとより良しです。


数多あるサッカーのやり方の中で
チームとして一定の方向性を示して
チームとしてプレーする。

そんな考え方がチーム戦術です。

意外と忘れがちですが、
サッカーは〝チームスポーツ〟ですからね。



また、小学年代からこそ
幅広い種類のサッカーを経験しておくことは
今後のサッカー人生のためにも重要だと
僕は思っています。


しかし、
なぜかチーム戦術が毛嫌いされる日本においては
「小学生年代からそんなことやって意味がない」「指導者のエゴ」「選手の自主性を奪う」
ということを言われる場合もあります。


しかし、チーム戦術は本来
サッカーのゲーム(試合)を優位に進めるため、
または勝つために必要な一つの手段であり、
使ってはいけないルールもなく、
小さな頃からチーム戦術に囚われていたら
その後伸びなくなるという根拠もありません。

むしろ指導者がきちんと教えられるのなら、
その後の戦闘メモリー(戦術メモリー)として
選手の経験に刻まれ、
指導者の元を離れた後でも、
選手自身を助けてくれる様々な問題解決の
〝アイデア〟になることだってあり得る。

試合に勝つためにはドリブルやシュートなどの
個人技に特化した技術が必要なのと同じように
チーム戦術も日本サッカーの未来を考えたら
小学年代から必要なことです。

欧州では小学低学年からチーム戦術に
当たり前に触れる機会が多く、
それの難易度は年齢に合わせて実施されています。

彼らは小さい頃から無意識にチーム戦術に
触れ合ってサッカー人生を過ごしているのです。



戦術は大人になってからでも間に合うという
意見も耳にしますが、それでは明らかに遅い。

むしろ頭が凝り固まり、
変な自分の癖が付いてからでは間に合いません。

これは本当に気をつけた方がいい。

そういう選手は高校生でも見受けられますし、
中学年代ですら既に手遅れな場合もあるのです。


今回の内容の主語に
「小学年代」ということを入れていますが、
小学年代だからこそ様々な種類のサッカーに
触れる・知る・やってみるという経験が
大切だと思うのです。

そのアシストができるのは
保護者や選手同士ではなく
サッカーを1番学んでいるはずの
指導者自身です。


僕は戦術がサッカーにおいて
最も重要とは言ってません。


毎度言いますが、サッカーは
〝同時に学ぶ(進める)〟感覚がとても大切です。


順番などは特に関係ありません。
逆に順番があるならきっちり7歳〜18歳までに
やるべき育成の順序を教えていただきたいです。


つまり、チーム戦術が「まだ早い」
なんてことはあり得ません。
指導者が難易度を下げて
選手達に伝えてあげましょう。

2度と戻れない小学年代に、
サッカーの幅をたくさん広げてあげましょう。

それは指導者にしかできない仕事であり、
選手がいつか自分の手元から離れて悩んだ時に
選手自身を助ける経験となるはずです。




では、どのようにチーム戦術を仕込むのか。


具体的な方法、
僕なりの伝え方のコツを
次回の記事で書いていきます。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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