【読書】
二日続けて東野圭吾さんの著書。この本は、映画にもなっていたし普段読書をしない人でも、知っている人は多いと思う。僕は本を読んだ後に、映画も見てみようと思った。
時空を超えた、過去と今を結ぶ手紙のやり取り。
そんな不思議な出来事が、街中にひっそりとある雑貨屋さんで起こっている。
この設定の時点で既にこの本の先に興味津々。東野ワールドに引き込まれる。
誰も未来のことなんてわからないし、思いがけない出来事がきっかけで、未来の様子も変わる。自分の選択や行動に、絶対の自信なんて持てないけど、それが未来のためになると信じて行動する。
何かを変えるため、必死に行動する人は、やはり美しく輝く。
不思議な雑貨屋 ’ナミヤ雑貨店’
翔太・敦也・幸平の3人は悪事を働き、逃げる様にして古い雑貨店に忍び込み、身を隠す。時間が過ぎていく中、店に手紙が届いているのに気づき、中身を開ける。
その手紙は、悩み相談の内容、どうやらここの店主は悩み相談も請け負うようだ。しかし、奇妙なことに手紙は過去から送られてきたもの。
オリンピック出場を目指すが、闘病中の恋人をおいて、競技に集中できるのか、オリンピック出場を目指すべきか悩んでいる。そんな内容だ。
三人は、この差出人にアドバイスの手紙を書き、外の牛乳箱にいれる。
すると数分後には、返事の手紙が帰ってくる。
三人は自分たちのアドバイスによって、この過去から手紙を送っている人物の未来は変わっていく。
他にもいくつかの依頼を受け取り、同様に返事を出す。みな一様に、三人のアドバイスによって、その後の出来事に影響を与えている。
過去と未来をつなぐ雑貨店に、なんの因果か逃げ込んだ三人と、自分の未来の為に、必死に奮闘する過去の人たちが、ナミヤ雑貨店を通じて繋がる。
そして、この過去の出来事は一つの物語として繋がっていく。
まとめ
人にアドバイスを求め、たとえそれがどんなに優秀な人のアドバイスであっても、結局は自分がそれをどう受け止め、行動するか。自分の未来を変える事が出来るのは、結局自分の選択した行動次第だという事がわかる。
それぞれの人生を歩んできた人たちが、ナミヤ雑貨店を通じて繋がっていく。
過去と未来と人々をつなぐ、ナミヤ雑貨店でおこる奇蹟。
未来を変えるために奮闘する人達の姿に、目頭が熱くなる。
そんな作品
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