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ふたりとひとり

アシスタントが退職してから1ヶ月弱が経った。彼がやっていた仕事を私が改めて行なっているため、以前に比べかなり忙しくなってしまったが、やってやれんことはない、というのが現状だ。

最初の頃は不慣れなことや引き継ぎミスなどの影響でかなりバタついたが、慣れてみるとなんとかなるものだ。日中は外出で埋まってしまうと作業が後回しになり深夜までパソコンをカタカタする羽目になるが、それはそれで悪くない。

そんなわけで私は今、めんどくさいと思うことは多々あるが、ひとりのこの状況をそれなりに楽しんでいる。より正確にいうと、自分が楽しんであれこれできるように、自分自身をうまくコントロールしながら仕事をしている、といったところかもしれない。


ひとりでやることのメリットは大きく分けてふたつあると感じている。

ひとつは会社の状況をよりよく把握できる、ということ。誰かに何かをお願いすると、当然のことながらその部分は完全には見えなくなってしまう。ひとりでやればそれがなくなるので、会社がどのように回っているかをきちんと肌で感じることができるのだ。

アシスタントはブランドローンチ後1年弱のタイミングで入社し3年弱ほど在籍していた。ということはつまり、この3年間私はブランドのある部分を見ずに過ごしていたことになる。確かに、改めて自分であれこれ作業をする中で、ブランドの成長を実感することが多々あった。

もうひとつは、単純にコストが浮く、ということ。小さい世帯なので、人件費はバカにならない。これからまたアシスタントを雇うことを考えているものの、ひとりでもなんとかなっているところを鑑みると、正直悩ましいところだ。


一方で、ふたりでやることのメリットは、仕事の幅を広げることができる、ということに尽きる。改めてひとりで仕事をしていて、確かに先述の通り“やってやれんことはない”のだが、日中にミーティングやら外出やらで時間が過ぎてしまうと、夜やることが増えるので憂鬱な気持ちになってしまうというのも否めない。こうやって“効率化”という名のもとに、外へと出る機会が減ってしまって、一見大切ではなさそうなちょっとした雑談なんかがどんどん失われていくのだろう。そうならないように、私が余裕を持って外でうろちょろできる環境をアシスタントによって整備するというのは、実はとても重要なことであると私は思料する。


いずれにしても、ひとりで続けることも可能ではあるが、ブランドの成長を考えると、やはり人は必要なのだろう。今の私が余裕のない状態で続けていても、どこかで限界かくるはずだ。


それでは、どんな人がいいのだろう。


よくわかったのは、今私が特にする必要のない雑務だけができる人であれば、入ってもらう意味はない、ということ。もちろんそれによって私の時間は空くかもしれないが、それはただ私が楽になる、というだけでしかないのだ。

ということは、次に入ってもらう人には、今私が抱えているあれこれの雑務をこなせるということに加えて、私にはできない何かができる人であることが重要だろう。ブランディングやPRといったことかもしれないし、営業かもしれない。何か付加価値がないと、わざわざ雇う意味がないように思うのだ。

そんな人が、こんな小さなブランドで働きたい、と思ってくれるのかは定かではないが…


ということで、çanomaでは引き続き人員を募集しています。採用に関しては焦っていないので、募集期間等も特にありません。もし思うところがあったら、下記メールアドレスに履歴書を添付の上連絡ください。

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