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華麗なるスパイス

ほんの思いつき、
ふした瞬間に、

『スパイスカレー、つくろっ』

って思った。

思い立ったら即行動。
スーパーへスパイスを手に入れに。

ガラムマサラ
ターメリック
クミン
チリパウダー

聞いたことはあるけれど、
何がどんな味なのかは、さっぱり。

レシピに書いてあるとおりに、
ひとまずまとめ買い。

帰宅。

早速、玉ねぎを炒める。
飴色になるまで炒める。

焦げた。

それも味かと、落ち着く。

トマト缶を開けて、
秤などなく、
目分量で適量、と思う。

いよいよ、スパイス登場。
鼻を通り抜けるインド臭。

レシピを見る、

ガラムマサラ
ターメリック
クミン
チリパウダー

『えっ、こんなに大丈夫か?』

とビクビクしながら匙を振るう。

混ぜる
混ぜる
混ぜる

先程よりも、またいい香り。

ココロオドル。

お肉を混ぜて、
油を大さじ2杯。

『大さじ2杯???』
『ええんか、ええんか』

1日働いた顔面のような、
オイリーな見かけ。

水を入れて、
30分煮込む。

『早く食べてみたい』

『早く早く』

はやる気持ちを抑えて、
スパイスが煮込まれる様子を眺める。

20分も経つと、
水分がぐっと凝縮。

スプーン1杯あじみ。

『…うますぎ』

意識が飛びそうな、
旨味と辛味、

そして幸福感。

出来上がりを楽しみに、
残り10分。

米と森と橙のやつ。

彩りもパーティ。

一口食べる。



『うますぎ』


高揚感と幸福感と発汗。

食べるのがたのしい
スプーンで米とスパイスを
口に運ぶ作業。
口の中でスパイスを感じる作業。
それだけのことがたのしい。
そしてこんなに幸せなのか。

『またつくろ』

そう思い、3日後には、
また食べていた。


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