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おーりとーり!八重山諸島航海記(四)

島時間に体を完全に慣れさせるには、島に旅行で来ちゃダメですね。半年くらいここにいるぞって決めて行かないとダメ。旅行で来るだけだと、結局「あと何日でこの島生活が終わる…」って思っちゃって、つまり、時間の基準がベースの生活=都市生活のまま変わってないわけだ。あーもったいない。もっと休みたいわ。政府は「働き方改革」よりも、「休み方改革」を進めたほうがいいんじゃないかマジで。全部会社のせいにしないで、さ。

で、翌日の朝は寝坊した。半目のままダイニングのほうに向かうと、すでに朝ごはんが用意されている。「おはよう」とおかみさんが気楽に話しかけてくれる。ペンション「マリン」。ここは気楽さが売りの宿だ。アットホームというよりもはやホーム。上は大学生から、下は保育園まで。計4人の子どもを育てるおかみさんは、今日も溌剌としている。

ボリューミーな朝ごはんを食べ終えたら出発。今日まず向かったのは、宮良農場。せっかく南国にきたんだから、新鮮なフルーツが食べたい!ということで、フルーツの盛り合わせをもとめて車を走らせる。開店とほぼ同時に到着。車から降りると、外は少し雨がぱらついている。小走りで店頭まで向かうと、そこにはフルーツの盛り合わせの姿はない。あるのはフレッシュジュースだけでした。ちょっと悲しい気持ちになりながら、マンゴーとパイナップルのジュースを頼む。とはいえ、農場のベンチで海を眺めながら飲むジュースは最高だった。

続いては、ミルミル本舗へ。ここは、海を一望できる丘の上にあるジェラート屋さん。空港にもあるのだけれど、やっぱり本店で食べたいよね。お店の中で買って、外のベンチで食べる。外に持ち出すと、ジェラートは容赦なく溶け出していく。たまに海風がブオーっと吹いていく。けれど、それも仕方ないかなと思えるくらい、自然に寛容にはなってきた。なんとなく心も体も、島に慣れてくるのがわかる。

お昼は「嘉とそば」さんで、八重山そばと焼きエビをいただいて、この旅で二度目の川平湾へ。今回は、ちゃんとグラスボート(船の底が透明になっていてサンゴとか魚とかが見られるやつです)に乗船。湾から外に出て、深くなったと思ったら、またすぐサンゴ礁が現れ浅くなる。海の色がエメラルドグリーンから青、そして藍色になったかと思ったらまたエメラルドグリーンに戻る。イラレでカラーバーを動かすようにコロコロと色が移り変わっていく。そんな表情豊かな海は人生で初めてでした。

観音崎灯台へ寄って、唐人墓もちゃんと見て、今日のメイン「辺銀食堂」へ。ここは超絶オススメなので、ひとつひとつ紹介します。

http://penshoku.com/

1, 島野菜のナムル

2, ウムズナのさしみ

3, ニガナと柿の白和え

4, 手作り餃子

5, 旬の小魚揚げ

6, メインディッシュ

7, アダンと大谷渡の魚醤炒め(これだけ写真なし…、ミスったぁ。。)

8, 石ラー麻婆麺

9, デザート

美味しい食べ物を美味しそうに撮るのって本当にむずかしい。僕が一番苦手なシズル。クックドゥのCMとか一体どうやってんの?この世にあんなに美味しそうな麻婆豆腐ないでしょ。

さてここ。生半可な空腹では一瞬でやられるので、これでもかっていうくらいお腹を空かせて行って欲しいと思います。それから、ヘチマとかアダンとか大谷渡とか、普段これ絶対食べないだろっていう植物が出てくるので、お楽しみに。個人的には、アダンと大谷渡は大丈夫だったけど、ヘチマは結構つらたんでした。予約必須(というか夜は予約のフルコースしか受け付けてない)。店主めちゃいい人。ぜひお立ち寄りくださいマーセ。

明日はいよいよダイビング。

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