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日々の出来事

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2020年8月の記事一覧

PHSをめぐるいくつかの思い出

去る8月29日(土)、1998年12月から契約していたPHSを解約し、電話番号は変えないままで新たにスマートフォンの契約を行いました。

PHSは当初2020年7月をもって停波するよていであったものの、新型コロナウイルス感染症の拡大もあり、2021年1月31日まで事業が継続されることになりました。

私はかねてから事業終了までPHSの契約を維持する計画であったものの、諸般の事情により対応を繰り上げ

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「英語を除く外国語検定の存続の危機」の報で思い出す「第二外国語」をめぐるいくつかの出来事

報道によれば、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、英語を除く「第二外国語」の検定試験が試験の中止により受験料収入を得られず、今後の見通しも立たないなど、厳しい状況に立たされています[1]。

専門家は、異文化や多様な価値観に触れる幅広い語学教育の機会が失われかねないと、事態を懸念しているとのことです[1]。

ところで、私は、大学学部時代の「第二外国語」としてドイツ語を履修しており、「第三外国語

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映画『遠すぎた橋』で思い出したいくつかのこと

本日、NHK BSプレミアムで映画『遠すぎた橋』(原題:A Bridge Too Far、1977年)が放送されました。

NHKが『遠すぎた橋』を放送するのは2003年2月14日(金)、2019年10月28日(月)に続いて通算3回目となります。

『素晴らしき戦争』(原題:Oh! What a lovely War、1969年)で戦争映画の新境地を開拓したリチャード・アッテンボローが、第二次大戦

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「夏休みの宿題」を巡るいくつかの思い出--1991年の場合

2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大による小中高校の一斉休講措置が取られたこともあり、地域によりすでに夏休みが終わった学校や間もなく新学期が始まる学校、あるいは例年通りの予定で夏休みを終える学校があることでしょう。

いずれの場合も、分量の差こそあれ児童、生徒の皆さんには夏休みの宿題が課され、佳境を迎え、もしくは迎えつつあることと思われます。

私の夏休みの宿題で思い出すものの一つが中学校3

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【再掲】「「知」の試み研究会」の終了に際しての所感

8月19日(水)に逝去された評論家で大阪大学名誉教授の山崎正和先生にまつわる私のいくつかの思い出については、昨日の本欄でご紹介した通りです[1]。

昨日もご紹介したように、私は2015年10月から2017年5月まで行われた、サントリー文化財団が主催し、山崎先生が塾長を務められた『知』の試み研究会、通称「山崎塾」に塾生として参加し、ご指導いただく機会に恵まれました。

2017年5月13日で山崎塾

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ある新任少尉と「戦争の記憶」(3)

去る8月16日(日)から、3回に分けて、戦時の記憶に関する身近な事例として、私が1995年3月に行った祖父への聞き取りの内容の一部を紹介しております[1],[2]。

今回は、第3回目として、1945年8月16日から復員後の様子をご紹介します。

なお、ご紹介する内容については、個人名などの具体的な情報を隠匿化していること、一人称は全て「自分」としていること、括弧内は私の補足であることを予めご承知

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ある新任少尉と「戦争の記憶」(2)

昨日から、3回に分けて、戦時の記憶に関する身近な事例として、私が1995年3月に行った祖父への聞き取りの内容の一部を紹介しております[1]。

今回は、第2回目として、1945年8月15日から8月16日にかけての様子をご紹介します。

なお、ご紹介する内容については、個人名などの具体的な情報を隠匿化していること、一人称は全て「自分」としていること、括弧内は私の補足であることを予めご承知おきください

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ある新任少尉と「戦争の記憶」(1)

昨日、「終戦の日」に際して全国各地で追悼式が行われました。

全国の遺族会の会員数や戦争を体験した世代が減少するなど、戦時の記憶の継承が課題となっていること[1]は、周知の通りです。

もとより、機構からしてどれほど深刻な出来事であっても記憶の風化が不可避であることは、本欄の指摘するところです[2]。

その意味で、敵味方の別なく人々に未曽有の災禍をもたらした太平洋戦争記憶をいかに後世に伝えるかは

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