日々の出来事

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日本経済新聞の連載小説『ミチクサ先生』の完結に際して思ったいくつかのこと

本日、日本経済新聞の朝刊に連載された伊集院静さんの小説『ミチクサ先生』が完結しました。

本作は夏目漱石の生涯に題材をとり、江戸時代の再末期の慶応3(1867)年1月に生まれた夏目金之助が新しい時代をどのように生き抜いたかを、友人正岡子規や愛弟子寺田寅彦との関わりや世相の移り変わり、さらに英語教師や英文学者を経て小説家として一時代を画した様子が描かれています。

第1話が掲載されたのは2019年9

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「松坂大輔投手の現役引退発表」で思い出したいくつかのこと

本日、埼玉西武ライオンズの松坂大輔投手が今季限りで現役を引退することを発表しました[1]。

松坂投手が高校時代から顕著な活躍を示すとともに、1998年にライオンズに入団し、プロ入り1年目となる1999年から3年連続での最多勝や2001年の沢村賞獲得など、日本を代表する投手として活躍したことは周知の通りです。

また、6年間で総額5200万ドルの年俸契約を結んだボストン・レッドソックスに入団し20

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ホテルグランドパレスを巡るいくつかの思い出

去る6月30日(水)、ホテルグランドパレスが営業を終了しました。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大による利用者数の低下に施設の老朽化に伴う改修の必要性が重なった結果、1972年2月20日の開業から49年間の歴史に幕が降ろされました。

ホテルグランドパレスは1973年8月の金大中事件の現場やプロ野球のドラフト会議の会場として広く知られています。

私にとっても通学、通勤していた法政大学から徒歩

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「新幹線の公衆電話終了」で思ったいくつかのこと

昨日、JR5社が運行する新幹線において、公衆電話の利用が終了しました。

これは、近年携帯電話の普及により新幹線内に設置した公衆電話の利用状況が低下したことと、トンネル内などを含むすべての新幹線で携帯電話の利用が可能になったこによる措置です[1]。

食堂車両の廃止やこだま号における車内販売の中止、あるいは全車両での文字ニュースの取りやめなど、新幹線は時代の変化に対応してきましたから、今回も現状に

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田中優子先生の連載「あすへの話題」について思ったいくつかのこと

昨日、日本経済新聞夕刊の連載「あすへの話題」のうち、今年1月5日(火)から毎週火曜日に掲載された田中優子先生の担当分が終了しました。

第1回目の連載の冒頭で「2021年1月5日は旧暦ではまだ11月22日である。「新春」という言葉がぴんとこないわけだ。」と暦の違いに触れつつ、「絵の中に数字を隠して謎解きをする暦まであった。暦に凝ったことで、浮世絵がカラー印刷に技術発展したのである。」[1]とご自身

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【旧稿再掲】「国際日本学」における仮説と実証の関係

去る2011年4月27日(水)、法政大学大学院国際日本学インスティテュート専攻委員会のウェブサイト「国際日本学へのいざない」に私の随筆「一週一話」の第9回「「国際日本学」における仮説と実証の関係」が掲載されました。

現在「国際日本学へのいざない」は閲覧できないものの、学問において仮説を立て、実際に証明するためには何が必要かという問題の重要さは、今も変わりません。

そこで、以下に「「国際日本学」

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「1996年のMUSIC TOMORROW」で思い出したいくつかのこと

今から25年前の1996年6月18日(火)、私はNHK交響楽団が主催する現代の音楽作品を特集する公演"MUSIC TOMORROW"を初めて鑑賞しました。会場はサントリーホール大ホールでした。

この時は、前半に第44回尾高賞の受賞者である野平一郎の室内協奏曲第1番と林光のヴィオラ協奏曲「悲歌」、後半にクシシュトフ・ペンデレツキの交響曲第3番が演奏されました。ピアノ独奏は木村かをり、ヴィオラ独奏は

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「リヒャルト・シュトラウスの誕生日」に思ったいくつかのこと

6月11日は作曲家のリヒャルト・シュトラウスの誕生日ということで、今日はダニエル・バレンボイムの指揮によりシカゴ交響楽団が1998年に録音した管楽器協奏曲集を聞きながら朝のひと時を過ごしました。

シュトラウスについては歌曲から交響曲まで折に触れて耳を傾ける作曲家であり、旋律の煌めきと発想力豊かな展開、そして楽器の活用法の大胆さには日頃から大きな興味を抱くところです。

私がリヒャルト・シュトラウ

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東京都立青山高等学校令和3年度体育祭について思ったいくつかのこと

昨日、東京都立青山高等学校では令和3年度体育祭が開催されました。昨年度は新型コロナウイルス感染症の拡大により各種の学校行事が中止となり、体育祭も開催されませんでした。そのため、青山高校で体育祭が行われるのは2年ぶりとなります。

今回も感染症対策を徹底するため従来通りの形式、内容で行うことは出来ませんでした。

しかし、外苑祭や修学旅行などの主要な行事を実施できなかった昨年度に比べ、種々の制約があ

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「Googleの『伊福部昭 生誕107周年』」で思ったいくつかのこと

今日は作曲家の伊福部昭の誕生日です。

1914(大正3)年5月31日に生まれた伊福部を讃え、Googleの検索欄は「伊福部昭 生誕107周年」と題し、伊福部の肖像画とともに、その事績を象徴する図像が配置されています。

伊福部昭は映画『ゴジラ』(1954年)の音楽監督として、いわゆる「ゴジラのテーマ」を世に送り出したことで知られます。

一方で、生まれ育った北海道を拠点とし、1930年代から主と

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