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2020年12月の記事一覧

オフの補強に影響を与えるオーナーの本業

去る12月14日(月)、日刊ゲンダイの2020年12月15日号25面に連載「メジャーリーグ通信」の第82回目「オフの補強に影響を与えるオーナーの本業」が掲載されました。

今回はまだら模様の米国経済の動向と大リーグの球団経営者の本業の状況から、戦力補強がどのような影響を受けるかを検討しています。

本文を一部加筆、修正した内容をご紹介しますので、ぜひご覧ください。

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安倍前首相の「衆参両院議運での謝罪」は「桜問題の終わり」となるか

昨日、安倍晋三首相が衆参両院の議院運営委員会に出席し、自らの後援会が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡り、首相在任中の国会答弁が事実と反する内容であったと訂正し、陳謝しました[1]。

本件については、2016年から2019年の開催分について施設側への支払額のうち約700万円を安倍氏側が負担した動機が不明であり、また差額を補填した費用には安倍前首相の預金が充てられたなど、不透明な要素が多いと言えま

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「安倍前首相の不起訴」に対するある疑問

安倍晋三前首相の後援会が開いた「桜を見る会」の前夜祭を巡る収支が、安倍前首相の関連政治団体の政治資金収支報告書に記載されていない問題について、東京地方検察庁特捜部は前夜祭を主催した政治団体の代表を務める公設第一秘書を政治資金規正法違反の容疑で略式起訴する方針です[1]。

これは、検察当局が安倍前首相に任意で事情聴取を行い、安倍前首相が不正に直接関与していないと判断されたことを受けた措置となります

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指名打者制度の導入は「せ・パ両リーグの格差問題の解決」に寄与するか

今年11月に行われたプロ野球日本シリーズで福岡ソフトバンクホークスが4連覇を達成したことを受け、パシフィック・リーグとセントラル・リーグの間の戦力格差などに関する議論が盛んになされています。

確かに、ホークスが日本シリーズで2年連続の4連勝を記録したことや、2005年から2019年までの15年間の交流戦で優勝した回数について、パ・リーグが12回、セ・リーグが3回となっていることは、両リーグの間に

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「マイナンバーカードの多機能化」は利用者の期待に沿うか

12月11日(金)、菅義偉首相はいわゆる「マイナンバーカード」と運転免許証の一体化を当初予定していた2026年中から2024年度末に変更することを表明しました[1]。

「マイナンバーカード」については、本人確認の際の公的な身分証明書、行政上の各種証明書の発行などで利用することが可能ながら、今年11月1日時点での普及率は21.8%であるとされています[1]。

「マイナンバー制度」については、内閣

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バイデン新政権の「大企業規制」に球団経営者は戦々恐々

去る11月30日(月)、日刊ゲンダイの2020年12月1日号27面に連載「メジャーリーグ通信」の第81回「バイデン新政権の「大企業規制」に球団経営者は戦々恐々」が公開されました[1]。

今回は「バイデン政権」が誕生する場合に米球界が受ける影響を検討しています。

本文を一部加筆、修正した内容をご紹介しますので、ぜひご覧ください。

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バイデン新

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政界の歴史から考える安倍前首相の「4つの進路」(3)

去る12月1日(火)、3日(木)8月の安倍首相の退陣表明に際して執筆した原稿「政界の歴史から考える安倍前首相の「4つの進路」」の第1回目及び第2回目をご紹介しました[1], [2]。

そこで、今回は第3回目の内容を以下にご案内いたします。

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4.不祥事で影響力低下
「森友学園問題」、「加計学園問題」、「桜問題」と、安倍首相は在任中に様々な問題に見舞われ

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政界の歴史から考える安倍前首相の「4つの進路」(2)

去る12月1日(火)、8月の安倍首相の退陣表明に際して執筆した原稿「政界の歴史から考える安倍前首相の「4つの進路」」の第1回目をご紹介しました[1]。

そこで、今回は第2回目の内容を以下にご案内いたします。

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2.「立法府の長への転身」
行政府の長である内閣総理大臣を務めた者の処遇は思いのほか難しい。

退任後に政界を引退せず、名誉職を含めて何らか

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政界の歴史から考える安倍前首相の「4つの進路」(1)

11月に入ってから、9月に退陣した安倍晋三前首相側が主催した「桜を見る会」の前夜祭を巡る問題について、与野党内で安倍氏に具体的な説明を求める声が高まっています[1]。

退陣後、11月11日(水)にポストコロナの経済政策を考える議員連盟を設立して会長に就任する[2]など、段階的に表舞台での活動を再開させていたものの、今回の出来事で求心力の低下は免れないところです。

ところで、8月の安倍首相の退陣

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