【2024年1月~3月】クリアしたゲーム感想
2024年も始まって3ヶ月経ちましたね、早いなあ……。
仕事が超多忙だったりコロナにかかったりで大変な3ヶ月でしたが、なんとか乗り切りました。
【2023年分→】1-3月 4-6月 7-9月 10-12月
DAVE THE DIVER
魚捕獲&寿司配膳ゲーム。魚釣りパートと寿司調理パート、全く別のゲーム性でありながらどちらも飽きない、止めどころが無いゲーム。
ストーリー、システム、ビジュアル、音楽、何から何まで素晴らしい。
後半はややストーリー重視になり魚を獲る楽しみが薄れたけど、特に大きなマイナスではない。各種ゲームのオマージュや突然の音ゲーなど細かいネタも多く、完成度の高さはその好評ぶりからも納得。そしてあの有名ゲーム会社NEXON内で作られたゲームであることから、インディーゲームなのかどうかという議論があったことも記憶に新しい。
逆に言えば、そのような議論を巻き起こすほど質が高かったゲームだと言えるように感じる。
アクション要素がやや難しいところがあるものの、万人に勧められるゲーム。
偽夢
いわゆる『8番出口』ライクなゲーム。
部屋で眠り、起きると1時。家の中の異変を探していき、見つけてカメラで撮影し眠ることで2時、3時、4時と時間が進んでいく。一方で、見つけられなかったり異変ではないものを撮影して眠ると再び時間は1時に戻る。繰り返して朝まで時間が進めばクリア。
なんてことはない1Kを舞台にしたのが良い。ベランダや風呂、キッチンなどありふれた、見慣れた場所だからこそ没入感が強く、8番出口ライクなゲームの中でもかなり質は高い。異変も81個あるようで、飽きがこない作りなのも良い。
一方で、本家より異変の難易度にかなりピーキーさがある。パッと見でわかるものから、目を凝らさないといけないものや「こういう仕様の家もあるのでは?」というレベルの異変は困った。異変と言うより、間違い探し感が強め。あと、本家に比べてホラー感も強いのでそういうのが苦手な人はちょっと辛いかも。
とは言えクオリティは高いし値段も安いので、良い8番出口ライクのゲームを探しているならこれは間違いなくおすすめ。
The CUB
2D横スクロールアクションゲーム。
生態系が滅び地球に人類が住めなくなる→富裕層は火星へ逃げる→地球では過酷な環境に適応した人間(主人公:CUB)が生きていた…という話。地球が住める状況にあるか調査しに来た旧地球人たちに捕まらないように逃げつつ進んでいく。
操作はシンプルだし、アクションも特に難しくはない。2時間強でクリア。
一般的なアクションゲームと異なっているのが、プレイ中のBGM。主人公のCUBは、旧地球人の装備から、火星のラジオを聞くことが出来るようになり、それを聞きながら進んでいく。つまり、プレイヤーはゲームのBGMとして、ゲーム内ラジオを聞きながら進んでいくということ。
これがとても良く、旧地球人が実は火星の暮らしに満足しておらず、地球に戻ることを夢見ているストーリーが理解出来たり、またラジオDJのかける楽曲がそのままゲームプレイのBGMとなっているので、展開を飽きさせないアクセントとなっている。
同じくゲーム内ラジオという手法が使われていた『Golf Club: Nostalgia』の開発元だけあって、このやり方は上手。シンプルながら飽きずに最後までプレイできた。
Behind Every Great One
『The Red Strings Club』『The Cosmic Wheel Sisterhood』の開発元、Deconstructeamの過去作。今年に入り公式日本語化されたのでプレイ。
ある夫婦の、妻側の話。
芸術家の妻として、1日の行動をいくつか選び実行していく。それは料理だったり、トイレ掃除だったり、植物の世話だったり。ただしここがこのゲームのポイントで、1日の行動可能回数では必ずどこかに手が行き届かなくなるような仕組みになっている。
そして毎日の夕食のときに、夫から「トイレは掃除しておいてほしいな」とか「食事は作ってもらえると嬉しい」といった風に、「決して厳しくない言い方だけど『妻はちゃんと家のことをしろ』ハラスメント」な言葉を言われてしまう。本当に、言葉は優しいものの、前提として「妻だから家事を完璧にこなして当然」という、無意識の悪意、プレッシャーのようなものがあることがわかり、プレイしている側としてもストレスがかかるような演出。
その後、急に義理の両親が来るとか、夫がケガをするとか、地味なトラブルやストレスが積み重なり…というゲーム。
本当にこの開発チームは人の心を抉るような作品作りが上手い。翻訳された伊東龍さんのXによると、タイトルは英語圏のことわざから来ているそう。
龍が如く8
個人的にはシリーズ最高傑作。なんというか、ナンバリングを全てプレイしてきたご褒美作品。
正直なところ、過去作の影響からあまりにも桐生一馬のことが好きすぎて、龍が如く7で春日一番に主人公が変わったことで少し熱量が冷めたところがあり。もちろん話は面白かったけど、世間が絶賛するほど龍が如く7にはハマっていなかったのが本音。
しかし今回は桐生一馬が復活したと同時に、前作以上に春日一番のことを好きになれたしエンディングでは涙。素晴らしかった。
特に桐生パートは過去作をプレイしている人へのご褒美だったし、何より繰り返しになるけどエンディングが最高。龍が如く6で桐生さんは死亡、龍が如く7、7外伝で「名を消した男」となったからこそ、あの最後が本当に良かった。
アトロクコラボも、出演している身からすると本当に嬉しい。完成度の高さや「低み」をコーナーとしてやっちゃってたのが最高。
正直やりこみ要素はちょっとしかやってなく、ストーリーを追いかけてクリアしただけだけど、本当に良かった。
不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録
腰を据えてシレンをプレイするのは初めて。クリアというカテゴリに入れているけど、一応最初のダンジョンをクリアしてスタッフロールをみたくらい。その後も新しいダンジョンを少しずつ攻略しているところ。
もうローグライクの定番作品すぎて語ることも無いというか、もうシレンは本当に完成形であることを実感。いくつかローグライクダンジョンのゲームはプレイしたけど、シレンは頭一つ抜けて難しい。でもなぜか、バランスが乱れているようには思えないのが凄い。
杖や壺の種類なのか、その能力のせいなのか、「詰む」という展開になることが少ないというか…。いや確かに詰んでいるからこそ何度もダンジョン攻略に失敗するんだけど、でもやっぱり「あのときこうしていたら詰まなかったかも」というような選択肢が浮かぶからこそ、また遊びたくなる。
さすがに最難関ダンジョンは無理だけど、出来る限りダンジョンを攻略して遊びつくしたい。
プリコラージュ -IDOLIZED-
アイドルの失踪の真相について、SNSの情報をもとに真実を暴いていくポイントアンドクリック型のアドベンチャーゲーム。謎解き的なゲームではあるんだけど、やってることがネットストーキングなのがすごい着眼点だと思った。
詳しくは別noteに書きました!
未解決事件は終わらせないといけないから
罪悪感3部作でお馴染み、韓国のインディーゲームクリエイターSOMI氏による最新作。
とある誘拐事件の真相を解き明かしていくアドベンチャーゲームなんだけど、その仕組みが面白い。警察が「特定の誰か」に向けて取り調べを行い、その受け答えがSNSの一つの投稿のようにテキストの塊となって表示される。その受け答えについて「時系列」と「誰の発言か」を推理して並び替えていくことで、物語の真相がわかる。
「娘」って誰のこと? 自首したのは誰? 夫って誰のこと? 真相は? ととにかく手探りで悩ましいものの、推理が当たった瞬間の気持ちよさは格別。テキスト数も多く、総当たりはかなりしんどいのでしっかり推理する必要あり。
そして何とも切ないストーリー、面白かった。
ペルソナ3 RELOAD
ペルソナ3は移植が出るたびに遊ぶくらい好きなんだけど、とうとう最新機種でのリメイクということでプレイ。PC GAME PASS加入したら月額100円でプレイできたの熱かった……。
グラフィックが綺麗になっているのはもちろん、敵の弱点を突く際のショートカットや、移動のショートカットなど地味に遊びやすくなっているのが本当に丁寧なリメイクで良かった。曲も新アレンジなのでこれはサントラが楽しみ。あとは変に令和向けリメイクではないので、折りたたみケータイとかウォークマンとか、時代を感じるところも良い。ネトゲのコミュで出てくるネット用語が古すぎてニヤついてしまった。
おそらくちゃんと計算すれば全コミュMAX出来るようだけど、今回はとりあえずやりたいようにプレイ。プレイ当時はゆかりっちが好きだったはずだけど、歳を重ねたら美鶴先輩にドハマりしてコミュをあげた。
総評は……なんというか……もう話を既に知っているのに、改めてエンディングで涙してしまうくらい、演出の強化が素晴らしくて。
「ああ、ペルソナ3ってやっぱり最高のゲームだ」と本当に実感できるリメイクで。雑なリメイクも多い中、制作側が本当に大切に扱っていること、そして制作側からのリメイク愛・原作愛を感じた作品だった。
Balatro
驚くほど時間が溶けるゲーム。ポーカーの役を揃えるのを基本として、様々な手段でトランプを改変しデッキ構築。点数をインフレさせて目標スコアを目指すというゲームなんだけど、まあそのローグライク性が凄い。トランプが配られるランダム性、どんなカードがくるかのランダム性、そして揃ったカードでどう攻略するかの戦略性が最高に良いバランス。
思わず別noteで詳しく書いてしまったのでこちらもぜひ!
ファイナルファンタジーVII リバース
ついに発売された、FF7のリメイク作、2作目。
確かに面白いのは間違いないんだけど、とは言えミニゲームやサブクエはもう少し練られなかったか、と思ってしまった。クイーンズブラッドは面白かったけど、音に合わせてボタンを押すくらいのミニゲームは無くてもいいような…。
映像や原作再現、また原作の街を最新技術で再創造したのは素晴らしく。
ストーリーもかなり解釈の幅が広がるもので、特にラストの展開は人と話すことで理解できるものだった。
これは別noteでも書くかもしれないけど、正直なところ「確かに圧倒的なクオリティだし、面白いのは間違いない。でも、その面白さというのは、『ホームランバッターのみで構成された野球チーム』のようなもの」だと思った。こう、説明が難しいが、面白さが発散しているような。でも、圧倒的な物量を体験すると、それは確かに「面白い」と言える。
なんとも評価が難しい作品だったが、個人的には前作のほうがまとまっていて好きだった。
次回作が何年後なのかはわからないものの、どうまとめてくるのか、原作ファンとして期待して待ちたい。
3人の勇者
Twitterで見かけたのでプレイ。5分~10分ほどで終わる超短編ゲーム。ブラウザでプレイ可能。
勇者と魔王の物語が1冊の絵本になっており、最初に読むと魔王の勝利で終わる話。しかし、それらの本のページには仕掛けがあり、クリックしたりアイテムを手に入れることで他のページに作用することが出来るように。そして各ページの内容を変え、最終的に魔王を倒す。
超短編ながらゲームというものの面白さがソリッドに詰まっている良さがあった。
OPEN ROADS
大好きなAnnapurna Interactiveのパブリッシュであり、物語性が強そうだと感じ購入。
祖母が亡くなり、その娘と孫の視点(子供とその母親とも言える)で物語が進んでいく。遺品を確認していくうち、祖母には何か謎があるように思った母娘は、車で真相を突き止めにいく……という話。
ゲームは基本的に3Dの空間のうち、気になったオブジェクトを調べていくという流れ。現在の目的に合ったオブジェクトを探し、新たな事実を知り、また別のオブジェクトを探していくんだけど、これが正直かなり単調。
一軒家の中で結構多くのオブジェクト、花瓶とかコップとか色々なものを調べられるんだけど結局総当たりになってしまうのでゲーム性としての面白みがあまり感じられなかった。2時間くらいでクリアできるけど結構きつかったな……。話は確かにしっかり組み立てられていたけど、もっとその話を盛り上げるゲームシステムが出来たんじゃないかと。
良かったのはPC GAME PASSで無料で遊べたことかな。
終わりに
以上!
ちょっと仕事が多忙だったり、龍が如く、ペルソナ3、FF7リバースと大作だらけで、頑張ればもうちょっと多くプレイできたかな、という印象。
最近溜まっている有休を頻繁に消化しているので、4月以降はちょっとエンジンかけ直してゲームをやりたい。
今はユニコーンオーバーロードといくつかインディーゲームを並行してプレイ中。
4月は百英雄伝とサガ エメラルド ビヨンドを買う、それ以降はなんとなくなりゆきで……。
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