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【2023年10月~12月】クリアしたゲーム感想

1-3月分 
4-6月分
7-9月分

2023年も終わりですね。
10月~12月は15作。7割くらいインディーゲームですかね、プレイ時間が短いものを次々遊んでいたような印象です。
まだ途中のゲームなんかもあって、なんとか年内にクリアしたいなと思いつつ、なかなか時間が取れず。来年に持ち越しです。
2023年ベストゲーム的な記事も、なるべく来年早々には書きたいところです。




COCOON

『LIMBO』『INSIDE』のクリエイターの新作。
2D横スクロールホラーアクション…ではなく、入れ子構造の3D世界を行き来して先に進むパズルゲーム。
ゲーム中にいくつか球を手に入れることができ、その世界の中に入ったり、その球の能力で先に進むことが出来るシステム。
この仕組みが非常に良く出来ていて、例えばスタート地点に赤い球と青い球があるとする。赤い球を持ちながらじゃないと先に進めない道があるため、赤い球を持って先に進む。球は一つずつしか持てない。そして進んだ先に、青い球を持ちながらじゃないと先に進めない道がある場合、どうすればいいか。スタート地点と行き来するには、必ず赤い球を持つ必要がある。ただし、それだとその先にある道は、青い球を持っていないと進めない。球は一つずつしか持てないから、スタート地点で青い球を持ってしまうと、そもそも赤い球を持っていないと進めない道で詰んでしまう。
つまり、赤い球と青い球両方を持って行かないと先に進めない道なのに、どちらか一つしか持っていけない場面がある。それも多々発生する。
そのときにどうするかというと、「赤い球の中の世界に、青い球を持っていき、その世界の中に青い球を置いていく」という入れ子構造の仕組みを用いることとなる。これによって、「赤い球を持っていないと進めない道を、赤い球を持って進んだ後、赤い球の中の世界から青い球を取り出す」という攻略が可能になる。
球はもっと増えていくので、「ここでこの順番で球を保存して、この世界に入って別の世界に別の球を保存して…」という非常に論理的な攻略が必要に。ただし、凄く好きなのは、この「論理的に考えれば自ずと解法が見つかる」というところ。他のパズルゲームは閃きが必要だったり、画面上の仕掛けに気づかないと進めなかったりする要素もあるけど、正直このゲームはほぼその要素を排除して、じっくりと考えれば解ける仕掛けとなっているのが良い。達成感も納得感も生まれるのが素晴らしい。傑作パズルゲーム。



Nour: Play with Your Food

「食べ物で遊ぶ」ゲーム。
steamにてプレイ。複数のキーが、それぞれ食べ物の追加ボタンとして作用。つまり、ラーメンのステージだったらこのキーで麺、このキーでチャーシュー、といった具合に、キーを押すほど食べ物が空から降ってくる。それを動かしたりガスバーナーで炙ったり音楽に乗って跳ねさせたりするというゲーム。
で…それが何かと言われても困る、本当に「それだけ」のゲーム。アート的というかなんというか。こう…面白さの片鱗と角度は理解出来るんだけど、面白いという感覚まではあと一歩自分の理解力が届かなかった。
ゲームに意味を求め過ぎなのかもしれない…。



Beneath Oresa

いわゆるSlay the Spireの系譜の、デッキ構築型RPG。
キャラの多さ、組み合わせ、戦闘の難しさは抜群。StSフォロワーの中でもかなりレベル高い作品だと思う。戦闘の度に美麗なグラフィックと演出は楽しいんだけど、ただその分プレイ時間がかかりがち。1周クリアしたので一旦満足。



恐怖の世界

伊藤淳二テイストなホラービジュアル+ローグライトアドベンチャーRPG。ゲームトレーラーが天才的。
ひとつの町を舞台に、怪異や不気味な噂に立ち向かっていくゲームなんだけど、アドベンチャーゲームで一本道かつ決まったエンディングというわけではなく、ランダムで選択された4つの謎を攻略すると、最終ステージに辿り着くという仕組み。シナリオは20くらいあるので、プレイごとに違う体験が出来て、シナリオをこなすごとに当然敵とのバトルで体力が減ったりしていくため、いかに最後まで無駄なく体力を温存して進めるかが鍵。このあたりのプレイフィールはSlay the Spireと似ているとも言える。
どにかくビジュアルとテキストが最高。ジャンプスケアというよりはじっとりとした気味悪さのジャパニーズホラー感が満載。怖いというよりは不気味というほうが似合うかも。ホラー苦手な自分でもしっかりクリアできた。コマンド選択+それぞれの行動の消費時間割り振りを組み合わせた戦闘は、きっと奥深いんだろうけど結構ごり押しでもクリアできるレベル。
2周しかしていないけど、何度もクリアすることで実績が解除されたり新要素が解放されるようなので、そのあたり突き詰めるのも楽しそう。



Marvel's Spider-Man 2

超大作だった『Marvel's Spider-Man』をPS4でプレイし、そのクオリティに脱帽してから数年。PS5にパワーアップした本作、AAAタイトルの力を存分に見せつけられた感じだった。
『Marvel's Spider-Man:Miles Morales』はプレイしていなかったので、マイルズがどういうキャラクターかわからなかったけど、「これまでのあらすじ」を見ることも出来るので、ストーリー開始的に違和感なし。
相変わらずのウェブ(蜘蛛の糸)を使って街を駆け抜ける気持ちよさは健在。オープンワールドでの移動が最も苦にならないゲームの一つだと思う。移動中にもサブクエを見つけることが出来るので、つい寄り道・コンプリートを目指したくなる作りは素晴らしい。
本編のストーリー、初代はどうだったか忘れたけど正直かなり長く感じた。全体的にやっていることが侵入&バトルなので、やや飽きかけたのは否めない。エピソードごとの進行ということもあり、緊迫感のあるエピソードでも、必ずオープンワールドでの移動が入ることも一つ緊張感が薄れる原因かもと思った。これは一気にシナリオをプレイしたほうが楽しさを最大限感じられるゲームだと思う。
ネットでちょっと話題になっていた、一般人のMJの活躍。通常、ヒーローに守られるポジションの一般人だけど、その一般人が道具を使ってテロリストに対峙・殲滅など行うのは確かに少し異質。でも、一方で「ただ守られているだけ」の存在ではなく、ちゃんと戦って協力する強い意思があることが描写されて、キャラクターとしても立ったし良い演出だったと思う。
一大ボリューム高クオリティオープンワールドゲームを遊びたい人に強くお勧めできるし、なんなら今まであまりゲームをやったことのない人にもお勧めできる作品。



スーパーマリオブラザーズ ワンダー

久々のマリオ。
マリオの面白さはもちろんなんだけど、この歳になって、これだけ色々なゲームを遊んでいると、各ステージのデザインの恐ろしいほどの上手さに慄く。適度な難易度、適度な新要素、適度な仕組み、そして楽しい演出。
当然ながらちょっとやそっとじゃその辺のゲーム会社が真似できない、職人芸のようなゲームだと思った。高難易度ステージは本当に難しい、でも次のどう動いたらいいかはわかるデザイン、これはCelesteのようだと思った。
特に今回は音楽演出が豊かでびっくり。パックンフラワーが歌い出すところは感動してしまった。
やりこみも出来るし、隠しエリアなんかはSFCのヨッシーアイランドをプレイしたときを思い出すワクワク感。
任天堂って本当に凄いなと実感させられた傑作。これは凄い。



JUSANT

ロッククライミング版DEATH STRANDING、というような印象を受けたゲーム。
ただひたすらに岩壁を登っていくゲームなのに、なぜかそこに魅力がある。
これば別noteで書いたのでこちらで!



龍が如く7外伝 名を消した男

いやあ、本当に、龍が如くシリーズを追いかけてきた自分にとってのご褒美作品としか言えない、素晴らしいゲームだった。春日一番も悪くないんだけど、やっぱり桐生さんが好き。
7本編で謎だった桐生さん登場シーンの真相が明らかになるのはもちろん、8に続く展開もしっかり描かれていて最高。外伝ということもあり、比較的コンパクトなボリュームだけど、余分な部分が無くとても満足。
後は本宮泰風さん演じる獅子堂が本当に良いキャラでかっこよくて。

龍が如くシリーズ屈指の良キャラだったと思う。そしてもう一人、ファーストサマーウイカさん演じるキャラ、赤目もまた最高。

どのキャラもクセが強くて面白く、外伝のみと言わず今後のシリーズにもどんどん出てほしい。
ミニゲームやスキルも進化していて面白かった。特に「生っぽいキャバクラ」はもう笑えてしまった。現実じゃん、と。
とにかくストーリー、システム、キャラ、総合力の高いゲームだし、何より龍が如く7を遊んだ人は絶対にやったほうがいい!



Refind Self: 性格診断ゲーム

『7 Days to End with You』の作者である、Lizardryさんの新作。
アドベンチャーゲームを行って、性格が分かるというゲーム。
主人公はロボ。一定数の行動を行うと自動的にゲームが終了し、その行動の選択の蓄積で性格が形作られていく…というものなんだけど、やはり一筋縄ではいかない物語となっていて。
自分を作った博士はどうなったのか、どこかにいるのか、自分は何者なのか…などの情報が断片的に見つかり、ついつい真相を調べたくなるけど、でもあくまで性格診断ゲームなので強制的にゲームが終了したりして。
まだ1周しかしてないけど、感想をSNSで調べると「とにかく3周!」みたいな意見が散見されるので、あと2周やりたいところ。1周40-50分くらいで終わるので…やらないと。



スーパーマリオRPGリメイク

とても良リメイク!あの名作のスーパーマリオRPGを丁寧にブラッシュアップした作品だった。
細かいセリフが変わっていたり、ムービー演出が入っていたり、協力技が追加されたりと変化はありつつ、とても原作を大事にしたリメイク。
原作は昔遊んだし、裏ボスまで倒して思い入れは深かったけど、その思い入れ、思い出がそのまま蘇る名作。繰り返しになるけど、とにかくリメイクが丁寧。
マリオのメタ的かつコミカルな演出がやはり今やってもとても魅力で、原作をプレイした人にもしていない人にもお勧めできる仕上がりだった。2日で一気にクリアしてしまった。



8番出口

ネットや実況で一大ムーブメントを起こしている作品。
3D間違い探しというか…。3Dで描かれたリアルな地下通路に、何らかの異変を見つけたら道を戻り、何の異変も無ければ先に進む、を繰り返す、ややホラーゲーム。
とりあえず、ジャンプスケアが無いのが良い。おかげで楽しめた。
あと、異変を把握したつもりでもつい忘れてしまってチェックをミスってしまうとか、なんというか絶妙な注意力の限界を突いてきているところも秀逸。
完全に新ジャンルを確立したと思うので、このフォロワーのゲームが今後量産される気がする。素晴らしい作品だった。



ペルソナ5 タクティカ

まあ、わかる! ストーリーは魅力的だったのは確か。
だけど、戦略シミュレーションなのに3人までしかパーティーに入れられないのはちょっと物足りない。詰将棋、パズルゲーム的要素が強い。キャラ選択が限られることで、「どのキャラを使ってもクリアできる」ようにする必要が出てきているのがわかり、結果的にピーキーなキャラがいなく、キャラ間の性能差が感じられなかった。
あと、キャラデザがあのデフォルメされた感じがもったいない。開発費削減のためなのかわからないけど、あのキャラデザでリアルなストーリーは結構ミスマッチだと思う。リアルな話はリアルはビジュアルでやってほしい。なにせ、オリジナルのペルソナ5がリアル頭身なのだから、そのままにしてくれたほうが良かった。
なんかなー、さすがにペルソナ5発売から7年だからね。そろそろスピンオフ作品もしんどくなってきたように感じる。新作出して欲しいなあ。



In Stars and Time

いわゆる「ループもの」のRPG。ただし、ループして何かの問題を解決するというより、ループそのものと向き合うRPG。ゲームはとあるボスと戦う前日から始まり、そのボスのいる館で死んだらまた前日に戻る、ボスと戦って負けてもまた前日から始まる、というシンプルな流れだけど、問題はその後。ボスを倒してもループが終わらないという絶望に入ってからが本番。
ここからが本当に辛い。主人公もどんどん病んでいく。とにかくループから抜け出したいのに、抜け出せない。そんな地獄を味わうんだけど、でも最終的には納得できる物語になる素晴らしいゲーム。
正直、途中でしんどすぎて攻略を検索してクリアしたけど、それでも苦行ではあった。ループもののエンタメがいかに都合よくカットされているか、そしてループの現実がいかにつらいか。この辛さを耐え、その先にある幸せを掴みたいと思う人はぜひプレイしてみてほしい。翻訳は完璧中の完璧なのでそこは間違いない。



スノーマン・ストーリー

『メグとばけもの』の開発元であるodencatの過去作がsteamでリリース。短編アドベンチャーで、少しパズル要素もあるけどメインは物語を読むこと、という感じ。やはりというか、単純ではなく一筋縄では終わらせない、ユーザーを楽しませようという気持ちを感じる作品。春になると溶けてしまう雪だるまが、「楽園」を求めて旅をする話。切ない気持ちになりたい人におすすめです。



潮汐少女:現象

超短編のビジュアルノベル。選択肢も無し。
特徴的なのは、その演出。化物語を彷彿とさせる、文字とカラーで状況を表現したり、アイコン的なビジュアル描写だったり。

そして未来の学生生活を舞台とした物語はかなり抽象的。とある話題はあるものの、本当に端的にしかわからないので何が何やらというところはある。
そのため、最初はちょっと難しいな…と思ったけど、後半というか終盤のやり取りが非常に刺激的というか、精神の奥に上手い具合に入り込んでくる感じ。あと音楽の効果がヤバい。一気に感情の解像度を上げられるような感覚だった。1時間もかからないボリュームだけど、余韻も強く、鋭角な魅力が刺さる人にはとことん刺さるゲームだと思う。



終わり

かなりこの3ヶ月は仕事がバタバタ、そしてアトロク2に2回出演&DJ出演とありがたいことに暇な時間無く過ごさせていただきましたが、その分ゲーム時間はちょっと少なめ。まあそれにしてもやりすぎ感はありますが…。
結局Starfieldもやれてないし、なかなかバルダーズ・ゲート3にも時間を割けておらず。バルダーズ・ゲート、面白いんだけど時間が必要すぎてちょっとクリアまで行けるか微妙になってきてます。
今回クリアした龍が如く7外伝やマリオRPGリメイク、マリオワンダ―なんかはなんだかんだで20時間くらい?そんなにかからず?クリアできているので,
1作のゲームのボリュームが長くてもそのくらいだと嬉しいなと個人的に思ったりしています。
とは言えもう1月には龍が如く8、そして2月にはペルソナ3リロードにFF7リメイク2作目と大作が爆発してきているので、嬉しいんですがしっかり時間を確保できるように調整していきたいです。ラジオもDJも引き続きやりたいですし。

冒頭に書いた通り、1年のベスト記事はまた別で。
とりあえず、この3ヶ月でクリアしたゲーム15作の一言感想でした。


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