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”未満”の対義語は??

ふと気になったので調べてみました。


Weblio対義語・反対語辞書曰く

未満 ⇄ 超過

とのこと。


未満の対義語は”超過”という言葉でした。

たしかに未満は基準となる数を「未だ満たしていない」ものなので、対義語が基準となる数を「超えて過ぎる」のは納得できます。

「基準を含まない数」の表現方法なので、「超える」というのはわかりやすいですよね。



ただ”超過”はめちゃめちゃ馴染みのある言葉、という訳ではないと思います。


例えば、

以上 ⇄ 以下

であれば有名ですし、自然に捉えられます。見た目にも対義語だと理解しやすいですよね。


でも”超過”という言葉には馴染みがありません。

たしかに重量オーバーを指す言葉として「10kg超過」とか、車のスピード違反で「時速30km超過」とかであれば聞いたことがあります。

それでも”未満”と同じぐらいポピュラーな言葉という訳ではないですよね。



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↓以下はあくまでもぼくの個人的な考えです。ご了承ください。


それで”超過”が有名な言葉でないのはなぜなのか考えてみました。

ぼくが思うに、それは「”超過”は”未満”の完璧な対義語ではない」から。

”超過”と”未満”は一対一で対応する言葉ではないことが理由だと考えます、


この考え方には根拠があって、たしかに

超過 ⇄ 未満

ではありますが、

超過 ⇄ 不足

でもあります。


つまり”超過”という言葉は「未満の対義語」であり、かつ「不足の対義語」であるんです。

そのため”超過”の意味は多義的であると言えるので、ポピュラーな言葉にならなかったのではないかと考えます。

多義的な言葉は便利ではありますが、どちらの意味で使われるのか不明瞭なため使われにくいことは容易に想像できますよね。

それに全体の数量を表すときは「以上+未満」で足りますし、わざわざ「超過+以下」を使用するまでもありません。


こんな理由で、未満の対義語である”超過”は馴染みのない言葉になったのではないでしょうか。


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