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気ままな鑑賞エクササイズ#13 ベラスケス「ラス・メニーナス」

1時間でnoteを1記事作る、エクササイズのような鑑賞をやっていこうと思います。記事を読むだけでも、同じように時間を測って擬似体験してみても面白いかも。

<ルール2.0>
・以下の作品をまず3分鑑賞して、発見したことを書き出します。
・その後15〜20分、書籍やネットで作家・作品について調べます。
・さらに5分鑑賞をして、再発見したことを書き出します。
・25〜30分を目標に記事を編集します。
・気ままに不定期で続けます。
(2021.8.31改定)

では、まず作品を3分鑑賞して、発見したことを書き出します。

今回の作品はこちら

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・3分の鑑賞で気づいたこと

この絵は見たことがありますね。描かれているいろんな人と目が合います。色んな人がこっち・・鑑賞者の方を見てるとか、僕と目が合います。このエクササイズで今まであんまりそういう作品と出会ってこなかったので、なにか新鮮ですね。

真ん中のね、一番小さな女の子が主役っぽい感じで、その周りの二人はこうちょっとおしろいと言うか・・お化粧をしているんだけど、右側の二人、同じ歳ぐらいの女の子達はちょっとそういう感じじゃないと言うか・・この3人が主人公なのかな・・?これから披露宴があるのかな・・

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いや、絵を描いてるのかな?この絵自体を今描いてるのかな?絵を描いている人が・・確かこれ作者じゃなかったかな・・この一番左のおじさん・・なんかあんまりやる気なさそうな表情ですけどね。まあでもそれはあれか・・自分が主人公じゃないから・・そんなやる気満々な表情で描いてないのかな・・

この一番左がなんかキャンバスっぽいですよね。これに今この状況の絵を描いてるとかですかね?視線的には見てる僕らのことを描いてるようにも見えるけど・・まあそれはさすがにないだろうから、この鑑賞者が見てる側に多分鏡があってとか・・

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向こうの壁にも鏡みたいのがありませんか?二人なんか夫婦みたいなのが写っていて・・どういうことだろう・・絵かな?・・いやでもこれは鏡でしょうね、なんかその上にもこう絵みたいのが飾ってあって、よく見ると右の壁中に絵が飾ってあるのか・・でもこの夫婦映っているのだけ光を放ってるから鏡でしょうね。それで向こうにドアが開けていて、誰かが呼んでるのか待ってるのか・・

で、これは画家の人が見つめる先には何があるのかな・・鏡・・でもさっき言ってた夫婦の鏡にじゃあその鏡がまた写ってないのはなんか変だし・・これはなんかあれですかね絵的なイリュージョンなのかな・・この夫婦の姿を入れたいから、鏡に映ってるよっていうことにしたのかな・・

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ちょっと奥まったとこにシスターみたいな人ともう一人男性か女性がいますね・・あと犬がいます・この犬は結構ちゃんと犬っぽいですね。前の見たヤン・ファン・エイクの犬は何か四角くてカチカチなのが印象に残ってますけど・・
 

・作品・作家について

ディエゴ・ベラスケス
「ラス・メニーナス」1656

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・調べたこと

ベラスケスについて

バロック期のスペインの画家。エドゥアール・マネが「画家の中の画家」と呼んだベラスケスは、スペイン絵画の黄金時代であった17世紀を代表する巨匠である。

国王に気に入られてフェリペ4世付きの宮廷画家となり、以後30数年、国王や王女をはじめ、宮廷の人々の肖像画、王宮や離宮を飾るための絵画を描いた。

美術愛好家であったフェリペ4世は、ベラスケスを厚遇し、画家のアトリエにもしばしば出入りしていたという。当時、画家という職業には「職人」としての地位しか認められなかったが、フェリペ4世は晩年のベラスケスに宮廷装飾の責任者を命じ、貴族、王の側近としての地位を与えていた。

ベラスケスは寡作であり、2度のイタリア旅行や公務での国内出張を除いてはほとんど王宮内ですごした上、画家としてのほとんどの期間を宮廷画家として過ごしたためにその作品のほとんどが門外不出とされ[5]、21世紀の現在でもおよそ120点の作品のうち3分の1がマドリードにあるプラド美術館の所蔵となっている。

フェリペ4世の王女マルガリータを中心に侍女、当時の宮廷に仕えていた矮人(わいじん)などが描かれ、画面向かって左には巨大なキャンバスの前でまさに制作中のベラスケス自身の姿が誇らしげに描かれている。中心の王女マルガリータを含め、画中の人物は鑑賞者の方へ視線を向けており、何かに気付いて一瞬、動作を止めたようなポーズで描かれている。その「何か」は画面奥の壁に描き表された鏡に暗示されている。この小さな鏡にぼんやりと映るのは国王フェリペ4世夫妻の姿であり、この絵の鑑賞者の位置に立って画中の人物たちを眺めているのは実は国王その人である。この絵は、国王の夏の執務所の私室に掛けられていたという。画中のベラスケスの黒い衣服の胸には赤い十字の紋章が描かれている。これは、サンティアゴ騎士団の紋章で、ベラスケスが国王の特段のはからいで同騎士団への加入を果たし、貴族に列した1659年(死の前年)に描き加えられたものである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A8%E3%82%B4%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%B9より

・ラスメニーナスについて

『ラス・メニーナス』(スペイン語で「女官たち」の意)[注釈 1]は、1656年にスペイン黄金世紀をリードした画家ディエゴ・ベラスケスにより制作された。謎かけのような構成の作品で、現実と想像との間に疑問を提起し、観賞者と絵の登場人物との間にぼんやりした関係を創造する。『ラス・メニーナス』の複雑な構成は、西洋絵画の分野では盛んに解析された。

『ラス・メニーナス』の舞台はフェリペ4世のマドリード宮殿の大きな一室である。スペイン宮廷人(人物も特定されている)の様子を、何人かの評論家が言うようにスナップ写真のごとく、瞬間的に切り取って、写し描いてみせたのである。

人物像のうち、幾人かはカンバスの中から鑑賞者の側に向かって注意を向け、残りの幾人かが互いに交流している。幼いマルガリータ王女を取り囲んでいるのは、お付きの女官、侍女、目付役、2人の小人と1匹の犬である。彼らの背後には、大きなカンバスに向かうベラスケス自身が描かれている。ベラスケスの視線は、絵の中の空間を超えて、絵の鑑賞者自身の立ち位置の方向に向けられている。背景には鏡がかかっていて、王と王妃の上半身が映っている。王と王妃は、絵の外、つまり鑑賞者の立ち位置と同じ場所に立っているように見える。また別の研究家は、王と王妃の像は、ベラスケスが作製中の作品が映し出されたものだと考えている。

鑑賞者の視線は、国王夫妻のものとほぼ重なると思われるが、この点については広く論議の的になってきた。国王夫妻が揃って肖像画のために絵のポーズをとっている際の、2人の視線に基づいて描かれた場面であり、王女やその女官たちは夫妻の退屈を軽減しようとしているのだと、多くの批評家は考えている。また、ベラスケスはマルガリータ王女を描いているのだと推測する批評家もいる。現在でも、見解の統一にはまだ至っていない。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%82%B9

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・さらに5分の鑑賞で考えたこと

資料を読むと全然違ってましたね。僕はこの真ん中のマルゲリータ王女を描いてる絵だと・・何かすごいそういう先入観があったんですけど、そういう説も一応はあるみたいですけど、そうじゃなくて、この後ろの奥の壁の鏡に映ってたフェリペ王夫妻の姿を描いて、王女とかその侍女とか女官の人達っていうのは、この夫妻が退屈しないようにいたんじゃないかっていう説の方が、どっちかって言うとなんか有力みたいですね。

だから僕たち鑑賞者の目線は、その夫妻の目線なのか・・まあ夫妻はこの画面の外の世界にいるって言う話もありましたけど・・何かじゃあ僕は何で王女が描かれてると思ったんだろう・・

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マルゲリータさんの機嫌をとろうとして・・なんか写真撮る時に小さな子供の機嫌をとるじゃないけど、なんかそういう雰囲気を周りの女官たちに感じたのかなあ・・なんか犬とか置いてあやしているような感じがあったから・・でもそうじゃなくて、その夫妻のご機嫌をとると言うか、相手をしてたんですね。皆さんは。

で、犬は蹴られてましたね。気付かなかったです。ちょっとふざけて侍女が蹴ってるみたいです。これも退屈しないようにですかね・・僕はこの犬でたまたまヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻像」を思い出しましたけど、どうも本当にその絵と繋がりがあったみたいですね。

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その作品をベラスケスは見ていて、それでこの鏡のこの構成とかをちょっと真似したんじゃないかっていう風に書いてありましたけど、なんかあの犬とかも参考にしてないのかなってちょっと思いました。

あとこれも後で気づいたんですけど、なんかでかいですね部屋が。天井が高い部屋だったんだなーっていうのは見て思いました。

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でもなんか・・あ、そうだ。僕がもう一個マルゲリータさんを描いてたんじゃないかなって思うのは、要するに国王夫妻を描いてたとしたら、このキャンバスがね1番左のキャンバスがでかすぎるんじゃないかなって思うんですよ。なんかどんな絵を描いたのって思って・・

僕はこの「ラス・メニーナス」の場面を描いてるキャンバスだと思ったので、そうすると、まあこれぐらいでかくでも・・このサイズが大体3m× 2.7mって書いてあるんで、なん絵の中の大きさがそれぐらいのキャンバスっていう感じもするので、それもあってそう思ってたのかなと。

どういう絵を描いてるのかはこっちから見えないんですけど、もうそれがちょっと気になるかなーっていう風に思いました。

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と言うかですね、すごいも情報と言うか解説がたくさん Wikipedia とかにもありまくるので、ちょっと読みきれなかったっていう感じもありますが・・

後はそうだな・・あ、そうか、このベラスケスさんが持ってるパレットの色とかを見ると、奥のあの鏡の中の色となんとなく合ってるのかな・・この黒っぽいのがの王様の方の服で、赤とか黄色が上に描かれてるなんだろ、カーテンみたいのがたくし上げられてる・・そういうのをこう描いたっていうことで符合するのかなあ・・

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でも、一応この写ってるラスメニーナス達も赤とか黄色とかちょこちょこ入ってる・・けどまあでも、比率的にこのパレットに乗ってるほど使わない気がしますね、特に暖色系の色が、今僕らが見てるラスメニーナス等は、もっと赤の絵の具少なくていいと思うから、じゃあやっぱり夫妻を描いているのかなあ・・

やっぱり描いている絵がすごく気になりますね。多分まだまだ全然いっぱい情報を得ないと、よく分からない絵なのかなーっていうふうに今回はとりあえず感じました 。

あなたにはどう見えましたか?
また次回!


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