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紅葉狩りの“狩り”ってなんじゃい?

どうも、「たった5分で!ひとりで簡単にできる!ヘアアレンジ!(仮称)」という動画に、ヘアアレンジする人とヘアアレンジされる人の2人が出演していて、ちょっとしたアハ体験をしたたなかです。
#コンセプトはひとりで簡単に!ですよね?
#ひとり、じゃないですよね?
#ふたり、いますよね?
#目を疑いました

昨日、
王禅寺に行くまでの間、木々を眺めていると

葉っぱが赤や黄色に少しずつ
色が付き始めてきたなあという感じがしました。

だんだんと関東も
紅葉シーズンが近づいてきています。

さて。前々から一つ
引っかかっていることがありまして。

この時期になると、盛んに出てくるこの言葉

“紅葉狩り”

みんなが使うから
自分も惰性で使っていましたが

紅葉って狩るもんやったっけ?
って毎回思うんです(笑)

イノシシやクマなどの動物を狩る

もしくは、いちごやブドウなどの果実を狩る

っていうのはわかるんです。

でも、紅葉って鑑賞のみ?じゃないですか?

わざわざ枝から
ぶち抜くことはしないじゃないですか?

※本当にぶち抜いたらダメですよ。怒られます。

持ち帰るにしても、せいぜい落ち葉でしょう。

なので、気になったので
「紅葉狩り」の意味を調べてみました。

goo先生はこう答えます。

「山野に紅葉をたずねて楽しむこと。観楓(かんぷう)。紅葉見。」

あら、やっぱり鑑賞ですよね。


でも、余計わからなくなってきました。

じゃあ、なんで“狩り”なんじゃい?


さらに調べてみました。

時は1200年前。

日本で現存する最古の和歌集「万葉集」に

「紅葉」や「黄葉」
という言葉が出てきています。

ということは、この頃からすでに
紅葉を眺めるという行為はあったということ。

本格的に
紅葉が流行り出したのは「平安時代」からで

先駆けたのは
もちろん、暇を持て余した「貴族」たち。

紅葉を見物しながら、宴を開き
その美しさを和歌に詠んで勝負する

「紅葉合(もみじあわせ)」
が流行したそうです。


なるほど。
やっぱり文化の起源は平安時代の貴族から。

さすが国風文化の生みの親たちであります。


ただ、
気になるのは“狩り”という表現の原点です。

さらにここから深掘りしていきます。


やはり当時から「狩り」という言葉は
「獣」を狩猟する意味として使われていました。

それが時の流れによって

小さい動物や野鳥を
捕まえるという意味に広がり、

さらに果物などを「採る」という意味でも
使われるようになったとのこと。


さて。ここで少しわかってきたことがあります。

“狩る”という行為がどこで行われているか?

そう。狩りというのは「山の中」に
入らないといけない出来ない行為です。

獣も小動物も果実も
市街地で狩猟するわけではありません。

全ては「山の中」です。

で、先ほどちらっと出てきた「紅葉合」。

この紅葉合というイベントは
実は「山の中」で開催されていたのです。

というのも、平安時代、
桜はお庭に植えられていましたが

紅葉になる木は、庭木ではありませんでした。

わざわざ山まで
足を運ばないと鑑賞することができなかった。

ただ、貴族の間では

「土の上を歩くことはあまり上品な振る舞いではない」

と考えられていたことから

山に入って
紅葉を眺めに行くことを正当化するために

「紅葉を狩る」という粋な表現になったのでは?

と、ぼくの中で落ち着きました。


ちなみに
古語辞書には「狩る」という言葉の意味に

「求めてとったり、鑑賞すること」
と書いてあります。


以上、長々と書きましたが

「紅葉狩り」など
よく使われているけど「ん?」ってなる言葉は

やはり奥深い歴史が隠れてますね。

さすが、何千年の歴史を
誇っているだけのことはあります。


来月になると
各地紅葉シーズンに入ってくるので

(感染予防は徹底しつつ)今年もいろんな
場所に紅葉狩りに出かけたいなと思います☺️🍁

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