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京大名物〝総長カレー〟

はじめに、一応、申し上げておく。

私は京大(京都大学)卒ではない。


恐れ多すぎて、日本が誇る屈指の偏差値爆発大学卒なんぞ、口が裂けても言えるはずがない。


大学時代に勤めていた個別指導塾で知り合った人が京大生だったこともあり、1度だけ(重い腰を上げて)当大学の学祭に足を運んだことはある。


それくらいで、縁もゆかりもない。


そんな私は先ほど、

京都大学第24代小池総長プロデュース
京大名物の本格派ビーフカレー
〝総長カレー〟を、AM9時35分に食した。


朝は基本、その後に控えている仕事に集中したいため、なるたけ血糖値を上げないように小さいパンもしくはヨーグルト、プロテインで済ましている。


一方、

今日は仕事しない!やってらんない!

あっ、でも、せめてネタの案出しは…

…いや、知らない!やんない!ふん!

みたいな日は往々にして朝から牛丼かカレーを食す。


ただ、怠惰で極力家事なんかしたくない性分の私が皿を汚してまで朝ごはんをがっつり食べようとは思わない。


ゆえ、ウーバーイーツに頼りがちになる。


もちろん頼むと割高なのだが、

この時代に生まれてきて良かった。ありがとう。という気持ちを込めて注文を確定し、その後謎の10秒待機を経て、注文ができたことを確認した後、もう一度眠りにつく。


そして、爆音のインターホンがもう一眠りとよぎりまくっている私を起こさせ、むにゃむにゃした状態で商品を受け取る。勢いよく食う。


そうすれば割高な罪悪感は明後日に向かい、食で満たされた幸福感はもう一度睡眠を誘う。争うことなく爆睡する。


こんなことを書き続けると本題に辿り着くまでにあと2000字は要する。


戻る。


京大総長カレー、とても美味しかった…


甘すぎることなく口当たりが良い。

味わうことで少しピリッとする辛さはあるのだが、それがまた食欲を掻き立てるトリガー。

CoCo壱の辛さ(甘口〜普通〜15辛)を迷うことなく「甘口」セレクトする私でも容易に耐えられる辛さだ。


この京都大学第24代小池総長監修のもとに完成したレトルトカレーを私に授けてくださったのは、何を隠そう関西が誇るエース気象予報士、前田智宏さんである。


昨年末、どうにか…とお忙しい合間を縫って図々しくも食事を共にさせていただいた。

もしかしたら知らない人もいるかもしれないので、前田さんを一言で紹介すると、


漢前、である


うちの父と母はアイドルのように崇めている。


ご自身ではそうではないと、むしろ、ポンコツなのだということを、過去にしでかした6つ7つを例に出して熱く語られたのだが、それはそれとして、漢前なのである。


普段の放送では、優しく視聴者に語りかけるようにその季節に則った語彙力満載の気象解説を2〜3分でやってのける。


時にやってくる災害級の雨や雪になる場合も、その優しさを忘れることなく、一方で迫り来る猛威、危機感を、押し付けがましくならないよういい塩梅に配慮(それも感じさせることはなく)して伝えることができる凄み。


これらをいとも簡単にやってのけてみせるスキルの高さ。


その上に底知れぬ知的好奇心を源泉に、休みの日には京都大学の院に通って、学びを続けている。


それでいて、パパでもある。


感服である。


尊敬しないわけがない。


私は気象会社のウェザーマップに所属しているが、前田さんは南気象予報士事務所という別会社に所属している。


なかなか普段は交流できないからこそ、ご一緒させていただいた1分1秒が無駄にならないように、その時思っていた仕事やプライベートのことを語り尽くした。


前田さんはこの日初めて会った私に、あたかも以前から何度も会ってきたやんというような空気で、同じ熱量で話してくれた、と勝手に思う。


それがとても幸せだったのだ。


面倒見もいいのか…
トップオブトップの漢前、トップオブトップの前田さん…


その帰りにいただいたのが、総長カレーと500円玉を3倍くらいの大きさにした金紙で包まれた丸いチョコレート。


チョコレートは帰りの電車ですぐさま胃の中に放り込まれてしまったのだが、カレーは四国に持って帰ってから食べようと思っていた。


そして今朝、無事に胃の中に流し込まれた。


食べている時に、一緒に飲んだ時のことを思い出し、この気持ちを忘れてはいけないと書き起こした次第である。



私もいつか、憧れに近づくことはできるのか。


そんな余計なことを考えている場合ではないことは確かである。


というのも

2年間出演してきた
「おはよう四国」「ひるどき四国」「ギュッと!四国」を卒業し、

新年度からは「ひめぽん!」に出演することになった。


朝の男から、夜の男になるのだ。


そして新たに
岩堀予報士、岡田予報士を迎え、新体制となる。


生活が一変する。


松山局の予報士では、私が最長となる。


香川県、徳島県、高知県にお住まいの方にとうぶん自分の姿を見せることができないので、申し訳ないと思っている。


皆さんの前に現れるのは、災害級の時だけ。


一方、愛媛県の皆さんへ。
これからもどうぞよろしくお願いします。


県内あっちこっち回って、天気だったり季節の移り変わりだったりを伝えていきます。



特に戸惑いはないが、背筋は伸び切っている。



番組のキャッチコピーは
〝あなたの暮らしのよりどころ〟


京都大学24代小池総長の熱意が今では名物になるようなカレーを生み出したように


予報士の域を超えた表現者、漢前田さんのように


愛媛にお住まいの、皆さんの生活が少しでも快適になるよう、私なりにスパイスを加えて気象予報を伝えていきます。


改めて、新年度もよろしくお願いします。


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