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宇陀松山薬草発酵博覧会

5/27、28と薬草の街奈良県宇陀市で薬草発酵博覧会というイベントが行われ、
たまたまお休みだったので参加してきました^ ^



なぜ宇陀市と薬草?と思われるかもしれませんが、実は薬草文化のルーツに宇陀が関係しています。

薬狩の壁画複製@内藤くすり博物館

飛鳥時代、日本で最初の薬草採取(=薬猟/くすりがり)が行われました。
当時の薬猟は男性が動物を狩り、女性は薬草を摘むというものだったのですが、
推古天皇が今の宇陀市において初めて行ったと日本書紀に記載されています。


他にも漢方薬のツムラも創業者は奈良県出身だし、アステラス製薬も奈良にルーツがあります。
お腹の調子がおかしい時、昔ながらの薬で御嶽百草丸がありますが、奈良県は陀羅尼助という丸薬が定番だったり。
東大寺や春日大社のイメージが強いところですが、実は薬にも大きく影響している地域なんですよね。


そんな歴史的背景や文化があり、実は奈良県では官民一体で生薬、特に大和当帰商品を一貫製造しようと取り組んでいるんです。



イベントでは市内5ヶ所でさまざまなイベントが行われました。
講演会、ワークショップ、ガイド付きで薬草見学会。。。中にはテントサウナなんかも!
私は5/28に行われた「奈良のくすりの歴史と薬用植物」という講演会に参加してきました。


講演会では奈良時代から江戸時代までの推移、そして大和当帰や芍薬といった生薬植物についてお話を伺うことに。
その中でも一番面白かったのはやっぱり大和当帰。


当帰の花。ちょうど開花の季節で小さな花が咲いていました
大和当帰。これが漢方薬にはいるのか、すごいなぁ

当帰って生薬として使えるようになるまでに3年かかるんですって😲
1〜2年目は当帰を栽培して十分な大きさに成長させるんですが、最大限利用できるようにするには事前の処理が必要。
その結果、漢方薬に使えるようになるまでは3年かかるんだそう。


一番右が当帰の種


当帰の香りはセロリのように爽やかなのですが、すこし癖がある感じでThe漢方。
好みが分かれますが、私は大好きな香り。
ちなみに種もセロリの匂いがするの!すごくびっくり😲
花も小さくて白いかわいらしさがあるのに、その外見とは正反対の力強さがあるのだ。


そして以前は法律で気軽に活用できませんでしたが、
近年葉っぱは食品として使えるようになったのでいろんな商品が発売されています

わたしはこれと


これ買いました👍




イベント自体は終わってしまいましたが、
宇陀松山会館では6/11まで大和当帰展&棍棒のふるさと展が開催。
当帰葉の蒸留実演が見られます
※ちなみに、棍棒のふるさと展も面白かった!!若い人が作った新しいスポーツ「棍棒」の紹介が展示されてます。これも面白かった


また他にも日本最古の薬草園「森野旧薬園」もあります



来年も参加したいな〜。
お土産に当帰の種をいただいたので家でも育ててみたいです

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