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マーケターはすべからく本質課題に向き合うべきなのか?

こんにちは。でじま屋の"まっち"です。神奈川でWebマーケティングコンサルタントをしています。

とある病院の対応からコンサルとしてのスタンスを考える

私は不眠症です。独立当初からだからかれこれ3年くらい。睡眠導入剤を飲み続けています。睡眠導入剤は常習性があり、なかなか睡眠導入剤なしでは眠れなくなってしまいます。
さて、睡眠導入剤の是非はさておき、その睡眠導入剤を求めて病院に行った時にある気づきがありました。

私は2023年の秋に神奈川県から沖縄の那覇へ移住しました。と言っても短期移住で2024年の春には帰る予定なので半年弱くらいです。

那覇に移ったのでこれまで通っていた病院には通えません。そこで那覇市のとある病院に行きました。

前々日に予約をして、当日に訪問すると4枚の問診票を渡されます。それに記入すると今度は番号札を渡され、50分程度待ちました。
「ようやくか〜長かった〜」と思って診察室に行くと、診察室ではなくカウンセリング室でした。

その病院では、診察や薬の処方だけではなく、生い立ちからのヒアリングを行うと言い出したのです。かなり驚きました。
東京や神奈川の病院では一度もそういうことはなかったからです。
どうやらその病院の方針で、どんな患者でどんな症状に対しても、初診時は生い立ちからヒアリングし、根本治療を目指すとのこと。

さて、この話を聞いて、どう思うでしょう?

本質課題から向き合って根本治療をしようとする医療機関だ。素晴らしい!

と思うでしょうか?

当事者である私は正直、そんなことはいいから早く薬を処方してほしい。

と思いました。

この病院へ行った日の帰り道で、これはマーケティングコンサルをしている自分にも通ずる話だよな〜と思ったんです。

あれ?誰もが本質課題を解決してほしいわけでは無いんじゃね?

ということです。

プロダクト自体を変えた方がいいけど、変えたく無い人の方が多い

また別のお話。塾を経営している知人から、集客に困っているから相談に乗ってほしいという連絡が来ました。

その相談内容は「Instagram運用とLINEアカウント運用に困っている」とのこと。

そこからWebサイト、Instagramアカウント、LINEアカウント、塾の立地、料金、現状の想定ターゲット、競合、競合優位性(KSF)などを一通り調べて、出た結論は立地・ターゲット・KSF・料金が全く噛み合っていないということ。

これを噛み合わせるためには、料金を含めたプロダクトの見直しが必須になるという結論でした。

でも思い出してください。クライアント(知人)の与件は「Instagram運用とLINEアカウント運用の改善を行なって、集客をしたい」です。

プロダクトを変えたいわけでは無いんです。

本質課題:立地及びターゲット層に合わせたKSFと料金の見直し

小手先課題:Instagram運用とLINEアカウント運用の改善

さて、どっちを提示すべきだと思いますか?

結局クライアントに選んでもらうしか無い。

そもそも初手の段階で本質課題に踏み込むと、相手のビジネスを否定することになりかねないので、慎重にならんといかんわけです。

それに本質課題の解決を相手が求めてないのにそれを推すのはお節介ですよね。

考えられるアプローチは以下2通り。

①初手の取り組みは小手先の課題解決に努め、徐々に信頼関係を作りながら本質課題に取り組む

②本質課題と小手先課題のどちらの解決を望むか?と最初に提示する。ただし本質課題の解決策提示は相応のパワーが必要

と、書いてはみたもののほぼ①一択ですね。

一(いち)マーケターとしては本質課題に取り組んだ方が楽しいので、そっちが好きなんですが、それをクライアントに押し付けるのはエゴですね。病院の対応にちょっとイラッとしちゃいましたが、いい気づきを得られました。病院さん、ありがとー。もう行かないけど笑

本日は以上です。インターネットの集客のご相談のあるクライアント様は以下までお気軽にご連絡ください。小手先のテクニックの方でも大丈夫です笑

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