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東京は自分でいられない街(前編)

海外で知り合った友達3人と、この間久しぶりに集まって話してきた。
みんなの近況・最近の仕事・恋愛・次に行きたい海外について。数年ぶりに会えたのが本当に嬉しくて、その日はみんなでひたすらワイワイ(^o^)/

みんな、それぞれの人生のステージがありその人らしい悩みを抱えていて。

1人の友達はゲイであることを親にカミングアウトできない事に悩み、もう1人の友達は自分が夢中になれる何かを探したいと悩み、私自身は東京という環境に悩んでた。

今回は私の『東京でメンタルを保つことの難しさ』について、長すぎてしまったので前編、後編に分けてお届けしたいと思います笑。

久しぶりの長文です~笑

ラジオで聞きたい方はこちらをどうぞ!(*^^*)

東京の悩み

東京…それは一言でいって大都会。
昼も夜も新宿渋谷にはお祭りのように多くの人がうごめき、コンビニは24時間どこの駅でも営業しており、夜はネオンと街灯が立ち並んで暗くならない街。それが東京だ。

そんな東京にいるだけで、私はなんだか疲れてしまう。
いるだけで無意識に焦らされちゃう感覚や、本来の自分ではいられない感覚が湧き出るのだ。

スピードの街、東京

東京は速度が早い。

飲食店に行っても、早く食べねば他の人が外に行列となって待っている。みんな「まだか、まだか!」と店内をキョロキョロ見ているので全然落ち着いて食べれない。
仕事も『効率的で速く済ませられる人=優秀!』という雰囲気がふわっと立ちこめる中、効率という文字からは程遠い私が1人昭和初期の香りを漂わせながらのほほんと窓の外でも楽しそうに眺めようものなら「さいとうさん、これお願いね!」とすぐさま仕事が降ってくる。

通勤電車なんて3分に1本の早さで来るにも関わらず、誰しもが競うようにホームをせかせか歩き、何本来ても変わらないぎゅうぎゅうな車内の中へと戦場へ向かう兵士のように険しい顔で乗り込んでいく…。

自分の性格と、東京と。

こんな戦争の街で、そもそもが脳内がぼんやりしていて旅以外に執着がなくいつだって隙あらば仕事を休みたがる私という存在は、もはや許されないものように感じてしまう(;・∀・)

海外から帰ってくるたび、単に人と温かい関係がほしかったり、みんなで仲良く笑い合える毎日さえあればそれでいいや!と思ってる私には、東京は生きてるだけでハードルの高い場所だ。

コンビニやレストランに行っても、東京の変な人にもまれ心を無にしてロボットのようになってしまった店員さん。過剰接客をして、逆にこっちが心配になるような店員さん。この東京という街でナチュラルな人って本当に少ないのをつい感じる。

私自身、人には大切に丁寧に接したいなと思うけれど、なかなか気を抜くと変な人が声をかけてきたりもする経験が折り重なり、街中では無表情で足早に歩くことについ慣れてしまった。実際、東京には変な人も多いのだ。ちゃんと人を選んで優しくしないと、変な人が沢山いるのを私は身に沁みて知っている。

なんなら、歩いてるときは変にイライラして歩いてる人を見てしまってもその人の感情をくらうので、誰とも視点を合わせないように前を向いて歩く切ない防御術まで身につけてしまった。

そんな自分になりたいわけではないのだけれど、東京にいるとまず第一に自分を守らないとすぐさまHPゼロになって精神病院へGo!!GoGo!!☆状態になってしまいそうな事が本当に悲しい😂笑

東京、それは私にとって自分じゃいられなくなる街…!!

本物の自分、冬眠中。

けれど、本音で言えばそんなことを日常的に繰り返してしまうと、本来の自分となんか違っていってしまって、そのまま自分自身も変なやつになってっちゃいそう、という不安が自分の中にはあった。

きっかけはブラジル

東京に違和感を感じるようになったきっかけは、ブラジル留学だ。

東京生まれ東京育ちの私は、昔はそんな東京すらも「当たり前のことだ」と思い、特に違和感を感じなかった。

でも、ブラジルで色んな人と出会い、沢山の経験や感情を知る内に、帰国してやっぱりこの国はどこか変だなと思ってしまった。

限りなくネットで拾ったように見える、自分で撮った写真…笑。

ホームステイの体験

私がブラジル滞在中、1軒目のホームステイ先にはなんと、6人ものお手伝いさんが住み込みで働いとりました。
料理担当、お掃除担当、庭師、ネイリスト、洗濯担当、動物担当(犬が確か4、5匹いた)…いやいや、普通に考えて凄すぎる…( ゚Д゚)!

まぁつまり、リッチな家庭だったんです。

ホームステイ先の庭の一部。うーん、広すぎる。

ブラジルは治安の安全上、貧困家庭に留学生を入れるのは安全面的に危険だと私の留学会社は判断し、ブラジルでも数パーセントと言われる上流階級の家にたまたまホームステイをすることに。お父さんは医者、お母さんは確か郵便局のお偉いさんだった気が…!

着いて「うおお~ブルジョワ!すごい~!」と家の広さやサウナ、ワインセラーがある事にもギョッとして感動したものの、いざ生活してみるとホスト先の息子さんはちょっと薬でラリっていたり、ご両親は忙しすぎてカリカリしていたりと、なんだか見ていて何とも言えない気持ちに(;'∀')

性格合わないかもな…うん…!と心を閉じそうになった時、意外にも仲良くなったのは、そこで働くお手伝いさんたち'sでござんした(笑)。

ブラジルのお手伝いさん

ブラジルでのお手伝いさん達はどうやらすごく賃金が低いらしく、中には普段はスラム街に住んでいるという人も。

彼らは幼い頃から家庭のために働いていたそうで、学校に通う事もなく読み書きができない人までいた。

気づけば留学生の私の方が、彼らの母国語の読み書きを知っているようになっていたなんて事もあり、それを知った時には衝撃が…。
そんな環境もこの世界にはあったのか…と高校生ながらに初めて知り、留学なんてしてる自分の恵まれ具合が少し恥ずかしかった。

彼らは本当に性格がよくて、優しくて、ユーモアもあって。何より人を大切にするという事を良く知ってる人なのが一緒にいるとよく伝わった。そんな彼らが私は大好きだ!

大好きな彼女の退職

その中でも、一番仲良くなり大好きになったのが料理を担当していた30~40代くらいの女性だった。

豪華すぎるご飯たち…!

料理を作る彼女の横で、学校から帰ってきた私はいつもつまみ食いをしながら、その日あった事を話したり、しょうもないギャグを言って毎日笑い合っていた。彼女はとてもおちゃめで、ギャグのセンスが半端なかったので、二人で毎日ゲラゲラ笑い合って過ごしていた。

そんなある日、彼女が「仕事を辞めて家に帰る」と。

「だから、一度私の家に遊びに来ない?」と声をかけてくれたので、「もちろん!!」と伝え、ホームステイ先の両親からも了承を取り彼女の家へ2泊旅行へ向かった。喜び何も考えず二つ返事で行く!と言ったものの、向かってみると彼女の自宅はなんと私の住んでる所からバスで約6時間の距離の所!ひょーー遠すぎる😂!笑

バスの途中からの風景

後編へ続く!

長すぎるのでここらで一旦カットさせてください。(笑)。
まだ読んでやってもいいぞ~!という文字好きな方は、是非、後編も読んでみてね(^o^)!

https://note.com/yuruu/n/n8deeb9f46b13


さいとう

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