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好きこそ「旅」の上手なれ(りーくんの鉄道ひとり旅)

鉄道ひとり旅がすっかり気に入ってしまったりーくん。
次はどこへ行こうか、いつ行こうか、妄想が止まらない。


毎日のように行き先が変わるので、母から一つ提案をしてみた。
「あんな、行きたいところがいっぱいあるのはわかるねんけど、次はどこへ行きたいのか1枚の紙にまとめて、プレゼンしてみて。」
「プレゼンって何?」と、りーくん。
そりゃ、そうだなーというわけで、プレゼンの言葉の意味に始まり、りーくんにこんな項目を書いてまとめてみたらどうかな?と伝えてみた。

りーくんは自分のやりたいことに対して、エンジンがかかるのが早い。
あっという間に画用紙1枚にまとめ上げて、その夜に家族の前でプレゼンしてくれた。
正直、プレゼンには程遠かったけれど、鉄道ひとり旅にはお金もいるわけだし、スポンサーの承認を得ておくのは当然(笑)。
ちゃんと行き先や目的が分かれば、親も安心して行かせてあげられる。

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見よう見まねで書いている漢字やら切り貼りされた紙はご愛嬌だが、自分なりにまとめててスゴイ。

こうして、第2回目の鉄道ひとり旅の目的地は「京都」に決まった。
一度目のひとり旅の時に比べれば、親も随分落ち着いたものだったが、やはり連絡手段は確保したいと思い、キッズ携帯を契約することにした。
昔ならそんな便利なものはなかったのだから不要かなと思わなくもなかったが、公衆電話の数は減っているし、最低限の保険かなーと固定費に目を瞑る(笑)。

りーくんとはこう決めている。
・月1回、ひとり旅OK(キリがないので 笑)
・ひとり旅を計画したらプレゼンをして承認を得る
・毎回ミッションを決めて達成する(無理強いはしない。あくまで本人が楽しそうにやりそうだったら💕)

まぁ、必ず承認するのだけど、本人も書くことで明確になることもあるし、自分でまとめて発表する力がついたらいいかなと思っている。(あんたがやりなさいーと言われそうだ 苦笑)

今回は、片道だけ新大阪ー京都間は新幹線に乗るらしい。在来線でも30分の区間。新幹線に乗らなくてもいいではないかーと思うが、子鉄にとっては「新幹線に乗る」という行為自体が旅の目的だから仕方ない。
しかも、今回は電車賃は自分のお金で出すと言い出した。

「お金は好きなことに使ったら、嬉しい気持ちがいっぱい返ってくるからねー!!」

名言である(笑)

先日、Morita Mutsuyoさんの「お金さんと両思いになるワークショップ」を受けたおかげで、りーくんは、すでにお金さんと両思いだ。

​さて、どうやって新幹線の切符を買う?
みどりの窓口で買うこともできるが、自動券売機でも買うこともできるよーと伝えると、自動券売機で買ってみたいと言うりーくん。


事前に最寄駅に行って、買う手順を確認した。実のところ、私も新幹線の自由席切符を券売機で買うなんてやったことがなくて、「へー!」「ほー!」という感じだった。
しかし、問題がひとつ。
券売機の操作をするにあたって、りーくんの手が届かない・・・。
よじのぼって、なんとか届くかなという高さだったが、りーくんは「おー、いけそう!」と満足そう。


「届かなかったら、みどりの窓口で買えばいいよ。」

「えー、でも何から言ったらいいか分からんな。」

「とりあえず、新大阪ー京都の新幹線自由席の切符が欲しいーって伝えたらいいよ。そしたら、窓口の人が順番にいろいろ聞いてくれるから答えて言ったら大丈夫!」

「そっか、OK!」

そんなやりとりを経て、ひとり旅当日。

私が山歩きに使っているリュックを持ち出してきて、いっぱい入るからコレ使うわーと、りーくん。
時刻表と図鑑と分厚めの鉄道冊子+文房具にお弁当、飲み物にビデオカメラ。

どんだけ持っていくねん???と、さすがに重すぎたので減らすことを提案し、お小遣いを手渡した。

「これは、今日りーくんが使っていいお金だからね。こーくんのお土産と、とーちゃんとおかあさんにも何か買ってきてな。」

小さな背中に大きなリュック。アンバランスなりーくんの後ろ姿を見ながら「いってらっしゃい」とお別れした。

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2回目は初回とは比べ物にならないほど、親も不安が少ない。

楽しく過ごしてくれているといいなと思いつつ、残された次男こーくんと遊んだりしているうちにあっという間に夕方になった。

一度目のように何かハプニングがあったらネタとしては盛り上がるのだが、大きなハプニングもなく、りーくんは1日満喫して元気に帰ってきた。

「旅にはいろんな出会いがあるなー。」(オッサンかw)
「いやー、楽しかったわー。京都タワーから京都鉄道博物館が見えてなぁ。停まってた車両が超レア車両で、あんなん見れて超ラッキーやったわ。(中略 長すぎる 笑)最高、最高!!」

今回の旅では

・窓口で新幹線の切符を買ったこと

・700sに乗れたこと

・京都駅の大階段を上がったところにあったHappy テラス?でお弁当を食べたこと

・京都タワーに行くのに道が分からなくなって、お姉さんに聞いたら入場券売り場まで連れて行ってくれたこと 

等々、ボリュームたっぷりに話してくれた。
しかし、ほとんどが道中で見た電車の話で、マニアックすぎて私の耳にはほとんど残ってないから割愛させていただく(笑)

自分の好きなことなら、なんでも学べる。

追求できる。

行動できる。

今回も「好き」の可能性を子供に魅せてもらった。

最後に。
りーくんには弟こーくんのお土産を頼んでたのだが、買ってきたお土産がコレ。

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京都タワーのガチャガチャで買った「嵯峨野トロッコ列車」

550円!


「これは高いな•••。」と、夫と愚痴って、そのまま飲み込んだ(笑)


そして•••

私たち親には何も買ってきてくれなかった😂

なんでやねーん!

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