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犬のいる暮らし、再び

今週、我が家にマルチーズがやってきた。

これまで来ていたフクちゃんではない。生後2ヶ月半の子犬、すずちゃんが新しく家族の一員になったのだ。

以前ここでも記事にしたフクちゃん(「犬のかわいさ、聞いてくれますか?」)は叔母から「孫が犬アレルギーだから」と預かっていた子だったのだけど…成長してアレルギーも平気になってきたので、もう我が家には来ないことが決まった。

当初はそれがひどく寂しかったけど、いなければいない生活にいつしか慣れてしまった自分とは対照的に。犬のいる生活が恋しくなってしまったのが夫だった。


そして今月頭に、どことなくフクちゃんを思い出させるような子と出会った。

上がすずちゃんで下がフクちゃん。

マルチーズは毛のカットで雰囲気が変わるのでわかりづらいけれど、目鼻立ちのバランスは同じ犬種ということを抜きにしてもわりと近い。フクちゃんの飼い主の叔母が「フクの子犬の頃にそっくり!」と笑ったくらいだ。


そんな彼女と出会ってから、夫が「犬…かわいいよね…」と時々口走るようになった。

いつも「かわいいね飼いたいね」と騒ぐのは自分で、夫の方がわりあいクールなので。珍しいな、と思って「どれくらい飼いたいと思っとるん?」と尋ねてみると、「6割くらい…」と返ってくる。おや、思っていたよりも随分と高い割合だ。しかも数日後に再確認してみると「7割…」とさらに上がっていた。

「そんなにか!」と驚きつつ、そういうことなら「じゃあ試しにあの子を抱かせてもらいに行ってみよう」と提案したら…まぁ案の定というか。ペロッとされて尻尾をふって飛びつかれた為に今に至る。


が、この子犬との生活というのが想像以上に大変だった。

フクちゃんとの暮らしで犬にはある程度慣れていると考えていたが、甘かったようだ。室内で子犬と暮らす、というのは…成犬と暮らすのとも外飼いの子犬と暮らすのとも全く違った。

相手はまだ何も知らない状態で、成犬とのようには意思の疎通ができない。トイレの場所も、簡単な指示の言葉も通じない。そしてまだ何も怖いものがない、本当にまっさらの状態というのは…かわいらしくもあるが心配だらけでもある。

この短いあんよにふわふわの毛玉でできた1.1kgは、意外と暴れん坊だし予想以上にいたずら好きで。何でもかじろうとするので目が離せないし、誤飲や怪我も怖い。

トイレはしたくなった所でするし。寝ていると思えば起きて足元をウロついており、うっかり踏みそうになる。(というか、踏んだ。キャイン!と鳴かれて謝り倒した。)はしゃぎ過ぎて体力の限界まで遊び回って調子を崩す。かじってはいけないものにかじりついて、歯を折る。(乳歯で良かった!)水入れで遊んで、濡れたまま寝ている。ラグをむしって食べる。深夜に遊んで欲しいと要求される。突然の派手なしゃっくりに、慌ててネットで知識を求めた。


日中はほぼ1人でこの子の面倒を見ているせいで、上記のような心配事がいくつも重ねて起こるとストレスゲージはもうあっという間にMAXだ。このままでは心労で禿げるんじゃないか、とすら思えてくる。

この子の身を守れるのは自分しかいないのだ、という責任が重い。守り導いてやらねば、1.1kgなんてあっという間に死んでしまいそうだ。(子供の頃に小動物に沢山死なれた)

子犬でさえこれなんだから、日々子育てしているお母さん方は本当に凄いことをやっている。尊敬するしかない、と子犬ごときでよろよろになった心と身体で思う。神経も体力も使うし、何より子犬に何かあるたびにゴリゴリ心にきて…とにかく色んなものが消耗する。


まぁ、そういう訳で。日々子犬に振り回されて、体力気力ともに搾り取られているので…しばらくはおそらく語る言葉の9割が犬になっていると思うが、許して欲しい。(残り1割はたぶんシーズンに入ったフィギュアスケート)

だって子犬、かわいすぎるんだもん。(しかし半分は大変で出来ている)




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ユルリラム
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