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そうだ、宮城に行こう!〜仙台から川渡温泉まで〜⑦

時折り雪が吹雪く中を1時間半、重たい一眼レフ持って歩き回って腹ペコのよろよろなのに、ランチ難民…!

という事実に愕然とするものの、とりあえず歩かなければどこにもたどり着けない。気を取り直して、できるだけ近くで何か美味しいものを食べられそうなところ…とGoogle先生と相談して決めた行き先が"さとのわ光種"。

「1.3km程だから、まぁ20分もあれば着くし歩けん距離ではないよね!」と気楽に移動を始めたのだけれど…雪が舞い風が吹く中を疲れた身体で歩く、というのは想像以上に堪えた。しかも見知らぬ土地、歩いても歩いてもまだ着かない…と向かってくる雪の中を進んでいると、身体は冷えるし体力は削られるしで、もはや半泣き状態。

お店と看板が見えた時には、心底ホッとした。


お店に入ってあたたかなお茶を出していただいて、やっと生き返ったような心地になる。

いや、雪と風のコンビネーションを舐めていた。想像を超えて疲れた。到着直後は「もうほんと無理。しばらくはここから一歩も動きたくない…帰りはタクシー呼びたい…」という気持ちでいっぱいで。

だから、暖かな店内はまるで天国みたいだった。

そしてそんな天国で出てきたごはんが。これまた至高のお料理という、幸運。

ほら見て欲しい、この写真を。見るからに美味しそう、そしてあったまりそうで。雪の中を歩きよろよろになった人間にとっては、まさに素晴らしいご馳走だった。

頼んだのは、今週のごはんの"豆乳と酒粕のシチュー"。実は豆乳も酒粕も苦手食材なんだけれども、そんなの忘れてしまうくらいに美味しくて。

さらにシチューだけじゃなく。小鉢のお料理がこれまた、どれもこれも「夜に来てこれでお酒飲みたい!」って思ってしまうような、まさに自分好みの味付けで。

玄米のごはんはぷちぷちした食感で、これも印象に残る美味しさだった。
ささっと一眼レフで記録写真を撮ったあとは、もうデザートまで一気に夢中になって食べた。


くじ運は驚くほど無い方だけれど、我ながら食べ物運だけは良い方で。旅先で「こんなお店、ぜひ地元にあって欲しいんですけど!?」みたいな美味しさどストライクなお店に出会うこと、そこそこある。

ここもまさにそんな「ご近所に住みたい!通いたい!!」と思うようなお料理がいただけるお店で。「次また来るには…広島は遠すぎる…」と嬉しいけど悔しい、みたいな複雑な気持ちになってしまった。

そんな自分の代わりに、わりと気軽に行ける距離の方はぜひ足を運んでみて欲しい。

🌟さとのわ光種

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