わたしの知らない、わたし
自分は、自分のことはよく知らないのだなぁと時々思う。
自分の知っている自分というのは。家が大好きで出来れば家から一歩も出たくない引きこもり適性が極めて高い人間である。初対面はちょっと苦手で、いつも緊張してしまうし。あまり親しくない相手だと(え、何を喋ったらいいだろう…)と心の中で、大層テンパっていたりもする。人といるのも好きだけれど、自分1人で過ごす時間の方がずっと長い。そして、それが苦にならないタイプだ。
しかし仕事の上での自分は、どうやら"気さくで親しみやすい"人間らしい。
自前のホームページからとは別に、フォトグラファー登録サイトからのご依頼も請けるようになってから。「口コミ」というシステムのおかげで、お客様からの感想をいただく機会がグッと増えたのだが。そこで「親しみやすい」「やさしい」など人柄について言及していただいていることが、何度もあって。(え、そんな風に見ていただけてたんだ…!)と、初めて知った。
また直接、こんな風に評していただいたこともある。
「今まで色んな出張カメラマンさんにお願いしてきたけど、撮影スタイルが違う。人柄が良くて、ずっとニコニコしてくれてるから『子供笑わせなきゃ、ちゃんとさせなきゃ』って、こっちが気を遣わなくてもいいのに驚いた。」
仕事中、子供相手ということもあって。当然、常に笑顔でいるつもりではあるのだけれど…わざわざそうして言葉にして伝えていただける程に笑顔でいたとは、自分では全く気づいていなかった。
そうか。仕事中の自分って、そんな風なんだ…。
写真を撮る仕事なので、「大切なのは写真の良さだ」と思ってきた。ご依頼の際には「写真がとても柔らかく優しい感じがして、素敵だなぁと…」と選んだ理由を告げてくださるお客様も多い。
しかしいただいたご感想に並んでいるのは、「丁寧なメッセージに安心できた」「優しいカメラマンさん」「臨機応変な対応」「気さくで優しい」「リラックスできた」など写真とは直接関係ない内容も意外と多い。
口コミとは別に、「スキルもさながら、みきさんのお気遣にも感謝しております」と丁寧な撮影のご感想を綴ったメッセージまで頂いた時には、胸が熱くなってしまった。
自分のことは、特別に気の利いた人間ではないと思っているし。むしろ、うっかり粗忽者な性格で。あまり、まめまめしくもない。誰からも好かれるような、パッと華やいだ人間でもなくて。良い歳をしながらも、慌てるとすぐにカメラを取り落とし…おかげで壊したレンズはもう3本にもなろうか、という落ち着きの無さだ。「あたしら、O型じゃなくてC型よね?抜けが多すぎる!」とかつての会社の先輩がいつも笑って話していたくらいの、おっちょこちょいである。
でも、他人の目から見たら。自分の知らない、気さくで丁寧で親しみやすくて臨機応変な対応ができるやさしい自分…がいるんだなぁ。自分にも、そんな一面あったんだ。と、なんだか不思議な気分になった。
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広島で、大人から子供まで人物の出張撮影をしています。自然な情景を、その時間を…切り取って残したスナップ写真は、お客様だけでなく自分にとっても宝物。何かありましたら、ぜひどうぞ!
ユルリラム
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