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「鎌倉殿」の足跡をたどる~はじめに~【ジオ散歩vol.2:鎌倉市No.0】

「市街地を実際に散歩しながら地形・地質を楽しむ」シリーズ、ジオ散歩。
第2回は神奈川県の鎌倉市が舞台です。
鎌倉市と言えば2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台です。
しかしドラマの舞台ではなくとも、日本人であれば「最初の武家政権」として歴史の授業で習いますし、馴染の地名だと思います。

古都・鎌倉市の歴史と地質がどう絡み合うのか?
散歩しながら眺めてみましょう♬

鎌倉市はどんな感じ?

では、鎌倉市の概要を見てみましょう。

スーパー地形(カシミール3D)より抜粋した画像をもとに筆者作成。
なおカシミール3Dは元データとして国土地理院の「電子国土」を使っているそうです(出典:国土地理院ウェブサイト
※トップ画像や以下の地形・地図画像すべて引用もとは同じです。

鎌倉市神奈川県の南東部で、三浦半島の西側の付け根に位置します。

ドーンとアップにしてみました。平野と大地と丘陵地がメインですね。
ただし現在の鎌倉市は旧腰越町旧大船町と合併しており、「鎌倉幕府」の頃からの鎌倉は、この一部のようです。

北西と南東に平野がありますが、南東の方・・・

はっきりした範囲は分かりませんので、概ねで「こうかな?」の範囲が上図の赤線で囲った範囲です。

旧鎌倉の範囲

さらに拡大して見てみましょう。

海と丘陵地に囲まれた三角形の平野地帯を中心とする範囲が、鎌倉時代の「鎌倉」です。この三角形平野の中を滑川(なめりがわ)が流れています。

さすがに平野部は道路と建物でビッシリですよね。
そして鎌倉幕府の中心部は赤丸のあたりだったようです。

地質は?

では鎌倉の地質はどんなものでしょうか?

スーパー地形の機能でシームレス地質図V2(産業技術総合研究所)を表示

鎌倉の地質は、大きく2つに分けられます。

〇三角形平野部
第四紀完新世(約1万年前~現在)
 河川堆積物(水色)、海岸・砂丘堆積物(黄土色)
〇丘陵地
・新第三紀中新世後期~鮮新世(約720万~258万年前)
 砂岩泥岩互層(海の堆積物)
・第四紀更新世(約258万~70万年前)
 凝灰質砂岩、泥岩など(海の堆積物)

お散歩ルート

では、今回のお散歩ルートです。

ジオ散歩ルート(鎌倉市No.1):スーパー地形より抜粋した画像に筆者加筆

JR鎌倉駅(図左下の赤丸)から北方の鶴岡八幡宮を通り、その後はひたすら東へ進み、朝夷奈切通しを歩きます。
直線距離で片道約6kmですし、もちろん行ったり来たりしてたりしますので、1日では回っていません。
バスも使いましたので、それに関してもお知らせします。
朝夷奈切通しを歩くだけのコースも設定できますので、次回以降をお楽しみに♬

なお鶴岡八幡宮への参道を歩いた様子を「タイムシフト動画」にしてますので、よろしければご覧ください。


以上、お読みいただき、ありがとうございました。


次回はコチラ👇


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