ま~たこんなところにゾワゾワ地形!:長崎県南部平坦~中山間地域【ふるさと探訪vol.6】
前回は長崎県南部平坦~中山間地域の地形と地質の概要をお話ししました。
今回はその中のとある地域の地形にフォーカスします。
またしてもゾワゾワする地形を見つけてしまったんですよ(笑)
場所の確認
まずは場所を再確認。
長崎県の九州本土の南部、⑤地域です。
⑤地域の中でも諫早市のとある地域を見ていきます!
地形を見ましょう
では早速、行ってみましょう!
この地域の真ん中南部に注目してください。
なんとな~く、見えてますよね。
見えてきましたね!
細かい碁盤の目状の地形。明らかに人工的な地形です。
うおおおお!!
段々畑か棚田か??かなり細かく区画されています。
特に南西の海に面した斜面、すごいですね。
空中写真も並べてみました。やはり畑でしょうか?
地質は?
あそこまでギッチリと耕されてるということは、柔らかめの地質なのでしょう。確認してみます!
どうでしょう?
なかなかに一目瞭然ですよね(笑)
ゾワゾワ地形の範囲と地質図の白く着色されている範囲、ほぼ同じです。
この白色と東隣の茶色は併せて有喜(うき)火山岩類と呼ばれています。
この地質図では火山麓扇状地堆積物・・つまり火山から流出した土砂がたまったものと説明されています。
東側の茶色が溶岩類がメインなので、ここが有喜(うき)火山の本体。
そして白色の地域へ火砕流や泥流を流したのだと考えられます。また火山活動終了後の浸食作用で流出した土砂も溜まったのでしょう。
ということで、やっぱり柔らかめで耕作地として適していたんですね。
どんな耕作地?
ゾワゾワ地形と言えば熊本県の阿蘇山方面を思い出しますが、あそこはもっと地形なりに区画されていて不定形なカタチでしたよね。
一方、こっちの方はキッチリと長方形が並んでいる感じ。
だからか?ゾワゾワ度はちょっと低め(笑)
なんでかな?と検索してみました。
ここは飯盛地域と呼ばれていて、一大耕作地なのだそうです。
諫早市のサイトから説明を引用します。
なるほど!!
近代的な農業って事で、最近(戦後?)になって区画整備されたのでしょうね。だからあんなにキッチリ&ビッシリと四角が並んでいたと!
火山は噴火すれば被害をもたらしますが、後年は耕作地に適した場所として恵みを与えてくれるのですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
以下でもう少し画像を追加しますので、ちょいゾワをお楽しみください♪
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