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山の端っこがスパッと切れている?:京都府北部平坦~中山間地域【災害から身をまもるvol.21】

京都府の北部平坦~中山間地域、地形図を眺めていたら気になる地形を発見しました!

どこだ?

場所を再確認しましょう。

地形区分番号

スーパー地形(カシミール3D)より抜粋した画像をもとに筆者作成。
なおカシミール3Dは元データとして国土地理院の「電子国土」を使っているそうです(出典:国土地理院ウェブサイト
※トップ画像や以下の地形・地図画像すべて引用もとは同じです。

北部平坦~中山間地域は図のの地域です。

北部中山間地域_市町村

地域はご覧の4市町の一部地域です。
今回はその中でも、宮津市と与謝野町にかけてのとある地域です。


地形を見る

さっそく行ってみましょう!

画像3

図の南の方に東北東ー西南西方向に伸びる線状の地形が見えませんか?

線構造

こんな感じ。どうでしょうかね?
特に東の方が、スパッとした雰囲気なんですよね。
アップにしてみましょう。

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さらにズーム!

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緑と黄色の境界がスパッとしてませんか?

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多少ギザギザしてますが、なかなかのスパッと具合(笑)

線構造02

こんな感じ。

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宮津市の、天橋立の北側ですね。
南東に見える神社マークのあたりが天橋立の付け根です。

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さっきの場所ほどではないですが、南西の方も緑と黄色の境目がまっすぐ伸びているように見えます。

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ここも結構スパッとしてますね。

線構造03

こんな感じでしょうか?


スパッと地形の正体は?

薄々勘づいている人もいるかも知れませんね。なぜこんな地形か?

画像14

地震本部より

ズバリ、活断層です。

画像15

私が「気になる」と言って赤線を引いたのは、山田断層帯と呼ばれているようです。また北には郷村(ごうむら)断層帯があります。


活断層の活動履歴と予測

これらの断層の活動履歴や予測について、地震本部では以下のように説明しています。

〇山田断層帯
・最新活動は約3300年前以前
・平均活動間隔は不明→次にいつ起こるか分からない
・活動した場合の規模はマグニチュード7.4程度と推定

約3300年前から活動していないということは、いつ起きてもおかしくないと考えておいた方が良さそうですね。
しかも直下型地震でマグニチュード7.4となれば、熊本地震兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)レベルです。

〇郷村断層帯
・最新活動は1927年(昭和2年)北丹後地震
・平均活動間隔は1万−1万5千年程度の可能性
・活動した場合の規模はマグニチュード7.4程度もしくはそれ以上

北丹後地震マグニチュード7.3最大震度は6。死者行方不明者が約3000人という大きな災害だったようです。(ウィキペディアより)

郷村断層帯は1927年に活動していますので近いうちに地震は起きないかも知れません(※可能性はゼロではないので注意は必要!)。

一方、山田断層帯の方は怖いですよね。
軟弱な沖積平野に市街地が集中しているようですので、液状化が心配です。
お住いの方々は日頃から備えていると良いのですが・・。

また天橋立と言う観光名所があるので今後、訪れる人は多いでしょう。
この時「直下型地震が起こるかもしれない」と頭の片隅に入れ、最低限の備えをした上で旅行に行くと良いかもしれません。

旅先で被災する可能性は決してゼロではありません。
何せ私自身、旅先で地震被害に遭ってますから。これについてはまたの機会にでもお話ししようと思います。

今回は以上です。
お読みいただき、ありがとうございました。


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