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マイ・タイムラインって何?【ハザードマップをどう使う?vol.4】

一般の方々がハザードマップを見ることで、有効な避難行動につなげられるか?と考えると、なかなか難しそうな気がします。
それを感じてか、国土交通省を中心に「マイ・タイムラインをつくろう」との呼びかけがなされています。

マイ・タイムラインとは?

国土交通省のホームページから引用します。

【マイ・タイムラインとは】
 マイ・タイムラインとは住民一人ひとりのタイムライン(防災行動計画)であり、台風等の接近による大雨によって河川の水位が上昇する時に、自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し、自ら考え命を守る避難行動のための一助とするものです。
 その検討過程では、市区町村が作成・公表した洪水ハザードマップを用いて、自らの様々な洪水リスクを知り、どの様な避難行動が必要か、また、どういうタイミングで避難することが良いのかを自ら考え、さらには、家族と一緒に日常的に考えるものです。

主に洪水リスクに対する避難行動を想定しているようですね。
特に小さなお子さん高齢者がいる家庭では、いざ逃げようと思っても想像以上に避難までの時間がかかってしまいます。
ですので事前に計画をたてておき、どの程度の時間で避難できるかのシミュレーションは大切だと思います。

ただし例えば山が海まで迫っている沿岸部や、盆地の河川沿いでは付近に土砂災害が発生するおそれのある区域もあるでしょう。
その場合、避難途中で土砂災害に遭遇するリスクも考える必要があります。

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出典:国土交通省関東地方整備局 下館河川事務所


自分でつくれる??

これまでハザードマップを見て得られた結論を考えると、マイ・タイムライン一般市民が自力でつくるのは難しいと思います。

それは国でも同様に考えてるらしく、国土交通省HPではこのように書いてありました。

【マイ・タイムライン検討のポイント】
 マイ・タイムラインの検討は、洪水ハザードマップ等を用いて居住地などの自ら関係する水害リスクや入手する防災情報を「知る」ことから始まり、避難行動に向けた課題に「気づく」ことを促し、どのように行動するかを「考える」場面を創出することが重要です。また、他者の意見等を参考に自分自身に置き換えて「気づく」こともあるため、ワークショップ形式による検討を推奨しており、行政は全力でそれら検討の支援を行うことが求められています。

マイタイムラインワークショップ
出典:国土交通省「マイ・タイムラインかんたん検討ガイド」


やはり、このようなワークショップ形式で行政が検討を支援しています。


どこまでできるのか?

ブラック労働で体調を崩した経験のある私にとって非常に気になるワード

行政は全力でそれら検討の支援を行うことが求められています

ブラック臭のする一文ですね。

サラリーマン時代は公共事業に携わり、国や地方自治体の職員さんと一緒に仕事をしていましたが、みなさん大変そうでした。

1人で多数の案件(災害現場の復旧事業など)を抱え、公共事業のお金の計算(ものすごく細かくて複雑)や書類づくり、内部・外部調整などなど。
ただでさえ仕事が多い中、人員増もしていないのに、「マイ・タイムライン」のワークショップまで・・・。

国や自治体だけでは、あまり大々的に頻繁にはできないでしょうし、民間の側でも積極的に動く必要を感じました。

だんだんと、自分のやるべき事、やりたいことが具体的に見えてきました。

まだまだボンヤリしていますが、次回はそのアイデアについてお話ししたいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

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