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幸せとは、熱にうなされないで眠りにつくことである。


コロナになって、再認識した。
「幸せとは、熱にうなされないで眠りにつくことである。」と。

とにかく、私の症状で一番しんどかったのは、発熱と倦怠感である。
解熱鎮痛剤で熱が37度後半までさがっているのにも関わらず、体感は39度くらいあるのではないかと思うくらいのほてりとだるさ。
夜も眠りにつこうとすると襲ってくる悪寒戦慄。
横になっていても、腰痛、関節痛がひどく、なかなか眠れない。

ほんの1週間前…なんなら2〜3日前まで普通に歯磨きをして、お化粧して、洋服に着替えて…といった日常を送っていたことがまるで嘘かのように思えてくる。辛い体験をすると「健康だった時ってどんなだったけ…??」思い、「健康だった時」がはるか遠くに感じる。

「健康が一番」という言葉があるように、ごくごく当たり前に、食事をして、仕事して、子育てして、眠る…これだけで、本当はとても幸せな事なのだと思う。そして、風邪を引くたびに、このことを再認識する。

今、こんな事を書いているけど、きっと数週間後には、そんな事はすっかり忘れて、「洋服ほしーい。」とか「ディズニーに行きたーい。」とか「また値段が上がってる!!」とか「料理作るの面倒くさーい。」とか…そんな事をブツブツ言っている…でしょう。笑

私という人間は、そんなもんだから、
「熱にうなされずに今日も眠れて幸せでした。」
で、満足はきっと出来ない。

美味しいケーキだって食べたいし、スタバだって飲みたいし、仕事だって行きたくないし、人間関係で悩むこともあるし…。

けど、それで良いと思っている。
私の強みは、満足はできないけれど、「穏やかに今日も眠りにつけること」それ自体がとても幸せなことであると知っている事だと思う。

布団に入って、眠りについたからといって、今ある悩みがチャラになるわけではない。
なんなら、悩みで眠れない夜だってある。
眠ろうと思って、瞼を閉じても、嫌なことがぐるぐる頭をよぎって、遮るようにスマホを見てしまう夜もある。
立ち直れない日だってある。
生きていくのがしんどい時もある。
どうしようもない夜は、たくさんある。

けれど、忘れては再認識を繰り返すように、生きていれば、必ず、穏やかに眠ることができる夜も来ると信じていたい。
不透明過ぎる未来に、どこまで信じていられるかも分からなくなるけれど、
信じれると思っている私を、信じてあげたい。





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