「組紐、くみひも、KUMIHIMO!」ロマンあふれる組紐ワールドがロンドンに😍【全文無料】
とうとうっ!!この時がやって来ました。2023年2月23日~6月11日、ジャパン・ハウス・ロンドンで『KUMIHIMO』展が開催されています。わたしも2月末にさっそく訪問。今回から数回に分けて、その様子をレポしていきます!
お着物をお召しにならない方は、「組紐ってナニ?」と思われるかもしれませんね。組紐とはその名の通り、糸(主に絹糸)を組み上げて作る紐のことで、日本の伝統工芸のひとつ。大陸から伝来して6世紀には日本に根付き、その後、日本独自の発展を遂げて現在にいたります。
組紐は仏具や武具などによく使われますが、現在、最も一般的に目にするのは、「帯締め」としての利用。上の写真で、帯の真ん中に一直線に結ばれているものがそれです。さまざまな色や形、デザインがあり、「帯を固定する」という実用性と、「コーディネート全体を引き締める」というファッション性を兼ね備えた、超・超大切なアイテムなんですっ💓
あっ、大ヒットアニメ映画『君の名は。』でも、三葉ちゃんが組紐を髪飾りとしていつも身に着けていましたね。
わたしも洋服のベルト代わりにしたり…。
髪飾りにしたり。ともかくカラフルで綺麗だし、とっても丈夫なのでいろんな用途に使えます。
この日はベーシックに帯締めとして着用してGO!ちなみに貝桶の柄の帯を締めているのは、ひな祭り前だったからですね🎎
とってもお洒落な雰囲気のハイ・ストリート・ケンジントンというエリア。
その素晴らしい立地にあるのが、日本の外務省肝煎りの文化施設「ジャパン・ハウス・ロンドン」です。
組紐がロンドンにやって来た。わーーーーーーーー(すでにテンションうなぎのぼり)。
わわわわわわわわーーーーーーー!!
いやあああああああああ。
まじでえええええええ。
きゃああああああああ。
と、ウインドーのディスプレイを見ただけで、すべての語彙が失われる事態に陥ったのでした。ライターなのにね、あはは。この興奮はこれから2時間ほど続き、心臓がドキドキしすぎて倒れるかと。それほど良かったんです😂
ちなみにこの時、通りすがりの方が何人も着物に関するお褒めの言葉をかけてくださいました。道ばたでわたしを見かけた皆さんの目が、ふわっと優しくなる瞬間が好きです♪
さて、いよいよ館内へ。今回の組紐展は、江戸時代からの歴史を誇る東京・上野「道明」さんの組紐を中心として構成されています。
硝子越しでボケてしまって恐縮ですが…。
実際に、道明さんのさまざまな組紐製品も販売されていました。
もちろん帯締めもっ✨
左から、亀甲組、鎌倉組、笹浪組。
御岳組、高麗組。各組み方で面白い柄が出ていたり、歴史があったりします。道明さんの組紐は、品質の高さはもちろん、色合わせの素晴らしさにもうっとり。
ロンドンの街の背景にも映える、美しい糸たち✨
そして、この圧巻の帯締めグラデーション!!
まさに端正な美を感じます。
メインの展示会場は地下1階にあるのですが、地上階部分にも小さな展示がありました。
糸!!
ややピンボケで恐縮ですが、この心とろかすような色合いはお伝えできるかと。
ううむ…。
まるで宝石のように輝いています。そう、着物好きにとっては絹糸は宝石のようなもの。目にしただけでときめく~~~😍
その、流れるようにしなやかな宝石を組んでいくのが「組紐」。
「目もくらむような華麗さ」と「長年の使用に耐える実用性」を同時に生み出す、その見事な技術。これぞ、世界に誇るべきJAPANと言えると思います。次回の記事では、そんな組紐の歴史と現在を語る『KUMIHIMO』展をご紹介しまーーーす🤩
ここから先は
¥ 200
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?