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ロンドン・ロックダウン4週目:見えてきた、長期化の様相【無料公開】。そしてピクルス🥒

「『東京ロックダウン』と言うと椎名林檎っぽいけど、『大阪ロックダウン』と言うとやしきたかじんっぽい」というツイートが流行りましたね(そして、やしきたかじんという方を知らない、芸能人に疎いわたし…)。じゃあ『ロンドン・ロックダウン』は誰に歌ってほしいかと言うと、やっぱりロンドン在住の宇多田ヒカルさんかな?と考えて、想像でわくわくしています。

先週のイギリスのニュースと考察(この部分は無料公開します)、わたしのロックダウン生活について書いて参ります。怖い話、悲しい話は出てきませんので、安心してお読みくださいませ☆

3週目の記事で書いた、ボリス・ジョンソン首相ですが、4月12日に無事に退院して別荘で療養生活を送っています。ジョンソン首相は歴代首相に比べるとスピーチスキルがイマイチ…というのが一般的な意見ですが、ロックダウン宣言時も良かったし、今回の退院に際する医療従事者への感謝の言葉(上記のニュースリンクから動画が観られます)はとても良かったですね。

こういった重要なスピーチはスピーチライターが準備したものを読み上げているので、内容が練られているのはもちろんなんですが、今回はさすがに命を救ってもらったので心がこもっていたかと思います。ニュージーランド人やポルトガル人の看護士の名前を挙げたことで、NHS(イギリスの国民保健サービス)で働く人の人種や出身国がいかに多様であり、イギリス人の生活がいかに大勢の移民に支えられているかを伝えていました。

4月13日には、ロックダウン延長が決定しました。と言っても、もともとイギリス政府は5月末まではロックダウンを続ける意向でした。それがわかるのは、5月末までは会社員・自営業者とも公式に8割の収入が保障されているからです。イギリスはこんな風に「はっきり言わないけれど、そうなんだろうな」という暗黙の了解がけっこうありますね。

具体的なタイミングは感染者数の推移などを見ながら決めると思いますが、イギリスではおそらく現状のロックダウンは5月末~6月末ごろには解除されると思われます。と言っても全面的な解除ではなく、最初はたとえば「工場で働く人」「建設現場で働く人」のように、自宅勤務ができず、またソーシャルディスタンスが取れる職場への通勤を解禁していくのではないかと思います。

つまり、自宅勤務や自宅学習がむずかしい人の通勤・通学を優先して解禁し、必要があればまた全面的なロックダウンを繰り返しながら、徐々に国民の行動範囲を広げていくんじゃないかと。そして、専門家の現在の意見を見ていると、このプロセスには2年以上かかる可能性がありそうです。その前にコロナウイルスの有効な治療薬やワクチンが国内に行き渡れば、もちろんそれより早く落ち着く可能性もあります。

一方、「風通しのわるい、人が密集する屋内」での活動が解禁されるまでにはかなりの時間がかかるでしょう。ちなみに、わたしがチケットを取っていた3月~4月のバレエなどの公演のうち、一部は「中止」ではなく11月以降の日付に振り替えられています。9月までは公演を中止する劇場が多いこともあり、劇場は今のところ最短で10~11月の再開を考えていると読み取れます。

観光・留学・出張その他の理由による海外渡航に関しては、もしかしたら年内はむずかしいかもしれません。オーストラリアはすでにこの点について年内は厳しいだろうという予測を出しており、イギリス他ヨーロッパ諸国でも状況はあまり変わらないと思います。つまり、「2020年のうちにイギリス国内での移動は徐々に解禁されていくだろうけれど、全面的な解禁ではない。年内は海外との行き来もあったとしても限定的」というのが、現時点でのわたしの個人的な予測です。

noteでもいろんな国の方が現状や予測を書いていらして、国によってさまざまな戦略や考え方があるんだなと興味深く拝見しています。また、同じイギリス(ロンドン)にお住まいの方でも違った予測をされる方は多いと思いますので、上記はぜひ一個人の考察としてお読みいただければ幸いです😊

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