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あかるい人見知り

「ぽんちゃんは人見知りしないね」
と言われることがちょくちょくあります。大変ありがたい。

たしかに、知らない人だらけの場に飛び込むことに抵抗はないし、人に話しかけること自体はそんなに緊張しない。

だけどめっっっちゃくちゃ人見知りなんです。実は。

人と話すことで恐ろしく体力&気力を消耗しちゃうんです。共通の話題を持たない相手との雑談なんてもう、手も足先もつーーんと冷たくなって、すぐに汗まみれ。緊張してないはずなのに、動悸までしてくる。ばくばくばく、おいうるさいぞ心臓。

なんでこんなに冷や汗をかいてしまうんだろう?仲良くなりたくて話しているだけなのに。もっと無邪気におしゃべりしてたいのに。なんで?

そうやって自分の心の奥底を覗いたとき気づいたのは、「私がしゃべると相手が迷惑する」という気持ち。私がしゃべってる間、相手は退屈してる。相手の時間を奪ってる。相手に迷惑をかけてる。そういう強迫観念じみた気持ちがあることに気づきました。

私の口から発せられる情報は、Twitterで例えるなら「無益な情報で埋め尽くされたタイムライン」のようなもの。

自分が話すのが苦手。逆に言うと、たくさんしゃべる相手との時間は苦じゃありません。むしろありがたい。話を聞くのは好きだから。

あと、私の話の内容が相手にとって「迷惑じゃない」とわかってる場合も平気。同じ趣味を持ってる相手、たとえばカメラ仲間や旅仲間。本好きの人、映画好きの人、ミュージカル好きの人。仕事の話をできる人。Twitterを通して出会った人と初対面で会っても変な汗をかかずにすんでるのは、相手の好きなこと・私との共通点をあらかじめわかってるからかもしれません。広角レンズがほしい話をしても、キューバの話をしても、恋する惑星の話をしても、引いたりしない相手だと知っているから。

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こんな話、誰にもしたことがなかったけど。たぶん、面と向かって誰かに話すことはないだろうけど(それこそ「無益」な話だしね)。文章なら、こういう自分語りも許されるかなぁなんて思って。おやすみなさい。


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