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お金は汚いものだと思いこんでたけど
この1年でいちばん変わったのは、お金に関する感覚かもしれない。
貧乏自慢をするつもりはないけれど、学生時代はわりと切り詰めた生活をしていた時期もあって、「お金を使うのは悪いこと」「お金を使わないことこそ正義」という感覚を強く持っていた。
でも、お金を使うことってどうやら悪でもなんでもないようなのだ。ほんとうのところ。
たとえばカメラ。長らく、自分みたいな人間はいちばん安いカメラしか使っちゃいけないのだ・・という思いがあった。でも、思い切って性能のいいカメラを買ったことで仕事にもつながった。思い通りの写真が撮れるようになって、撮ることの楽しさも深まった。
スマホでも写ルンですでも、うつくしい写真は撮れる。でもそれは、「弘法筆を選ばず」的な側面もあって、不器用な私にはマネできないことだった。お財布はすっからかんになったけど、カメラにお金を使ったことで、はじめて私は「投資」という感覚を知った。
余談だけど、この半年、服もコスメも買ってない。ネイルもしていない。なんなら下着すら買ってない。会社の飲み会にいたっては1度も参加していない。だけどほかの娯楽を削ってでも、カメラにお金をつかったことは自分にとって幸福なお金の使い道だったと思ってる。
もうひとつ例をあげるなら、noteのサポート機能やクラウドファンディングといった「応援」としてのお金の使い道を知った。
会ったこともない人になんでお金を使うの?なんて、学生のころの私は本気で思っていた。お金を渡すのってなんかダイレクトすぎて品がないのでは…?なんて意識もあった。でも最近は、コーヒー一杯分のお金で誰かの目標を後押しできる喜びを知った。おんなじ時代にがんばる仲間が成功することは、長い目でみれば自分の幸せにもつながる。お金によって、気持ちのバトンを渡すこともできるんだと知った。
あと、なにより痛感したのが、今までの自分は「お金」を守ろうとするあまり、時間と健康をだらだらと浪費していたということ。旅先での交通費をケチったせいで貴重な時間を失ってしまったり、からだに負担をかけたりしていた。時間と健康は替えが効かない、、ということを最近になって痛感している。
「お金で解決する」っていう言葉は汚い思考のように非難されがちだけど、もうすこし、この言葉に希望をもってもいいんじゃないかと思う1年だった。
・・なーんて偉そうなこと言ってるけど、数字とお金のこと、やっぱり苦手なんよねぇ。今年はもうすこし勉強せねば。
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