りりこの救急搬送
三姉妹のシングルマザー、ゆりこです。
りりこが救急車に乗ったお話です。
それは突然の出来事
長女りりこから電話がありました。
「もしもし」
雨が降っていたので、お迎えのお願いかな?なんて思いながら出ました。
「〇〇市消防士の〇〇です。りりこさんのスマホをお借りして電話しています。」
ああ、何かあったんだな。
私は冷静にならないといけないと思い、握りこぶしをギュッとしました。
救急搬送してもいいですか?
りりこが自宅近くの歩道で倒れているところを、通り掛かりの方が発見し、通報してくれたとのこと。午後5時を回っていました。
りりこは救急車が到着すると、意識を取り戻し、
「もう大丈夫です。お家に帰ります。」
と言っているけれども、念のため検査したほうがいいという連絡でした。
消防士の方が、発作を起こした可能性があるので、脳外科のある病院に行くべきと言います。
私も検査をお願いしたいと言い、搬送先が決まり次第そこへ向かうと言いました。
救急車からの電話
しばらくして、りりこから電話がありました。
「ママ?りりこだよ。〇〇病院に向かってるよ。」
りりこの声の奥から、サイレンの音が聞こえました。
「わかったよ。今ママは〇〇グラウンドにいるから、これから向かうね。」
救急車の中からの電話。握りこぶしはぎゅっとしたままで、救命士からの説明を聞きました。
ママ友にななこの帰りの送りをお願いして、搬送先の病院に向かいました。
冷たい雨の降る夜。
長女りりこはもちろん、
自宅で1人待つ二女ももこも、
練習中ママ友に託されたななこも、
みんな心配です。
なんで脳外科なんだろう?
歩道で倒れていたってことはケガをしてるのかな?
検査の結果はすぐにわかるのかな?
なんて思いながら、いつもより安全運転を心掛けて病院に向かいました。
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