ゆりかわゆい

いません(います)

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たんか

耳鳴りかくるった蝉の鳴き声かわからなくなるはぐれた夜中 真夜中に聞こえるセミの鳴き声はなんだか弱くて冷たくてすき 悪夢でもそれならそれで楽しいしわざと足を出して眠ろう 目覚めたらまず空想の剃刀を腕に滑らせまた目を瞑る #短歌

    • ペルセウスペルセウスたんぽぽ流星群 星がどうして流れるのか一生知らないしどうせ聞いても忘れる どうして流れるかはあんま興味ない 星は流れる 夢の中で流れ星を見たことはあるけど現実で見たことがあるかはわからない 夢と現実の記憶の区別があまりつかなくてほんとがなんだかわからなくなる

      • 短歌

        通り雨にも喜々として溺れてく水中の恋しか知らぬひと 宛先のわからぬ懺悔を溶かしつつ魚座の女浴槽に消ゆ 薄衣の上から触れて輪郭を確かめる指先が欲しいの 路地裏の壁に文字を刻むように見えないところに傷をつけてよ

        • 短歌

          水底に沈むピアノを引き上げて壊れた音を鳴らしてみれば 産まれない娘の細い髪を梳く五月雨ひとり鏡台の前 お揃いの棺桶で眠る夢をみる姉妹は痩せた指を重ねて エナメルの靴を沈めた溜池に椿一輪そっと浮かべて

        • ペルセウスペルセウスたんぽぽ流星群 星がどうして流れるのか一生知らないしどうせ聞いても忘れる どうして流れるかはあんま興味ない 星は流れる 夢の中で流れ星を見たことはあるけど現実で見たことがあるかはわからない 夢と現実の記憶の区別があまりつかなくてほんとがなんだかわからなくなる

          短歌

          肉体を持ってしまったわたしより恋文だった筈の手紙を スミレ病というの、胸の青痣をデタラメな病名で愛する 誰にでも愛を見出す肉体の内でゆらめく青黒い火よ 不規則な心音の中に住みたくて息を潜めて顔を埋める 狂っても時計のようには壊れない肉体にただ囚われている #短歌

          たんか

          闇色をすぅっと君の爪に塗る 瞬間 呼吸が一緒にとまる 赤い目のウサギは飼育小屋でしか見たことなくて愛してみたい 四六時中自分でいたら狂うから瞼に滑らせる黒蜥蜴 残量が赤くなってるケータイの死ぬとこ見たらわたしも寝るの 唇と胸元のリボン血の色であとはまっくろくろすけの君

          たんか

          灰色のミッフィーちゃんに包帯を 雨降りの街はずっと醒めない 葬式がしたい終われば復活の呪文を唱えまた葬式を 脳内で全員殺す教室の冷たい窓に指を這わせて 訳あって一人暮らしで夜明け前包丁眺める自由もあって みんな死ね なんで怒っているのかもわからないほど僕はさみしい

          「駅前で辛いって叫んできた、俺は辛い」 去年一番感動したフォロワーさんのツイート ほんとうに ほんとうに美しいと思った 押さえつけられていたものが溢れ出す瞬間とか 隠されていたものが暴かれる瞬間とか すごく美しいと思うんです わかってくれる? ほんとうのこと以外は興味ないんです

          にっきぽよ

          走り書きみたいなとりとめのない日記を書きたいけど気軽に書けるところがない、ツイートは長文打てないし、そもそもフォロワーさんに見てほしいかというとなんか微妙な気がする のでここに書く 人形が好きで、人形作家さんの展覧会に行ったり写真を見たりしてるんだけど、ふと 太った人形を作る人っていないな、と思った わたしが知らないだけかもしれないけど 肋の浮き出るような薄い胸に折れそうな手足の子が多い気がする 痩せた少女の偶像 単に美的感覚の問題で、痩せていたほうが美しいとされてい

          あっ こわい

          イヤフォンが壊れた、すぐに壊れる 安物のイヤフォンを何個も壊しては買い直してる 一年近く前の怪我の後遺症がまだ残ったままだ もしかしたらずっと治らないかもしれない あとあー、なんか色々めんどくさいこと でもそれらについて思い悩んでも無意味なので 考えないようにすることは得意になってきた アニメやドラマシリーズを追っている間は、登場人物の境遇や人間模様に夢中になっているけど 終わってみたら途端にどうでもよくなるというか、だって他人事だし、本当のことじゃないし わたしの人

          あっ こわい

          短歌

          復讐のように二十歳を過ぎてから真っ赤なリボンのセーラー服を もう一度少女に生まれ直したい 夜中に光る変身ステッキ お祭りの夜店で光る指輪よりときめくものをくれたら、いいよ 人形に成りたいと言う少女にもいつか病みゆく内蔵があり お揃いの痣があること黙ってる 不幸せばかり似てるのは何故 #短歌

          内蔵ありますか

          わたしは中々不幸にはなれないよ 腸内に降り注ぐ乳酸菌がわたしの汚い体も綺麗にしちゃう 流行り病が降り注ぐ夜にわたしは『星降る引きこもりの夜』を聴きながら 内蔵なんて無さそうな可愛いあのコがどんな内蔵の病気で死ぬのか想像したりする おうちでずっとゲームしてんの 家でも外でも戦争中だから ハンドルネームしか知らない君が死んでたとしても気づけないかもね #日記

          内蔵ありますか

          思い出

          あの遊園地がこんど閉まるらしい もっと立派なアミューズメント施設ができるらしい あの回転木馬に乗って撮った写真はもうどこかにいったかな 行ったのは一度きり アパートのベランダからたまにその遊園地の花火がみえた わたしはチューハイとか飲みながら なんだか さみしくて さみしくて とてもさみしい思いで花火をみていた そのアパートももう思い出のなかです #日記

          どうでもよくなりたい

          聞いて欲しい何かなんてないけど聞いて欲しいと思える「誰か」が居たなら 話したいことはきっといっぱいある 神様を信じるひとに捨てられたから神様はもう信じない 魂なんてないとおもう その方が自然だしわかりやすいし 川沿いに飛ぶ小さな羽虫に魂があるとか思えない わたしたちはただ自然発生しただけでそれに意味なんてなくてただもうめんどくさいだけ みんな嫌いだな 大体のひとは嫌いだな 早くどうでもよくなりたいのに 早くどうでもよくなってみんなに優しいひとになりたいのに

          どうでもよくなりたい

          部屋から出ないでいるんだ

          化粧をするひとなら、ファッションの触れ幅があるひとなら、外見でどんなに人の見る目が変わるかわかるはずだ わたしはなんにでもなりたい ギャルになりたいしゴスになりたいしオタサーの姫になりたいしゆるふわOLになりたいしメンヘラビッチになりたいし なろうと思えば全部になれる 顔がひとつしかないというのは窮屈だし生きづらいとおもう ひとは与えられた肉体や社会的立場のなかに流し込まれてその形をとってる「メタモン」みたいなものという気がする 部屋から出ないで、お化粧をしないで、誰にも観

          部屋から出ないでいるんだ

          あなたの中で初音ミクはまだ歌ってますか まだ彼女は生きていますか 彼女がどうやって死ぬのか死なないのか わたしはちょっと興味があります えーえんなんてないんだよっ!

          あなたの中で初音ミクはまだ歌ってますか まだ彼女は生きていますか 彼女がどうやって死ぬのか死なないのか わたしはちょっと興味があります えーえんなんてないんだよっ!