短歌

肉体を持ってしまったわたしより恋文だった筈の手紙を

スミレ病というの、胸の青痣をデタラメな病名で愛する

誰にでも愛を見出す肉体の内でゆらめく青黒い火よ

不規則な心音の中に住みたくて息を潜めて顔を埋める

狂っても時計のようには壊れない肉体にただ囚われている

#短歌

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