ぶらりウィーン旅行1日目(街編)街散歩 ギャラリー巡り
朝9時にErdberg駅にバスが到着すると、大半の人がバスから降りる。リュックを背負って外に出ると肌寒く、セーターの下に着た極暖ヒートテックはしばらく脱がないでおこうと思う。
Mitteへ移動
Erdberg駅はミッテ(中心地)から少し東南に位置するが、U3ラインで10分もすれば街に着く。
券売機で72時間券17.10€を購入し打刻機で時刻をスタンプしたらそこから72時間乗り放題。
1日に2回以上乗り物に乗るのなら乗り放題券を買った方がお得。
土曜の朝の電車はとても静かだった。
バスで9時間縮こまった体を動かしたい気分なのでミッテの東側にあるStadpark(シュタットパーク)を目指す。
スーパーに立ち寄りライスクラッカーとディップクリームチーズを1.5€で購入する。
今回の旅行はアートと自然が目当てなので、食はあまり贅沢をせず五感を敏感にさせておきたい。
Stadparkでのんびり
シュタットパークは細部まで手入れされた綺麗な公園だった。ベルリンの野生的な公園との差を感じる。
芝生で足を伸ばしライスクラッカーをかじりながら今日のプランを考える、15時頃までは街をうろつき、その後自然あふれる田舎の宿へ向かおう。池の前で1時間くらいストレッチをしてから街へ向かって歩く。
街中散策
街中は全ての建物の背が高く、壁や地面が綺麗に保たれゴミも落書きも見当たらない。レストランの外席で男が朝からビールを飲んでいる、その光景はベルリンと変わらないのにどこか優雅に映る。
街を進んでいくと人や馬車が多く集まる場所が点在している、全てデカくて豪華。馬の蹄が石畳を弾く音が響く。
車を引く馬を見ていると浅草周辺を走る人力車を思い出した。こうして見るとこの光景に慣れているオーストリアの人が日本に行って人力車を見たらテンション上がるだろうな、と思う。
最高のトイレ
暫く歩くとトイレに行きたくなる。カフェに入るか、駅の有料トイレを使うか、考えているところで市営?のトイレが目に入った。地下に延びる階段を降りてみるととても綺麗に保たれたレトロなトイレ空間に出くわす。
ミントグリーンのワンピースを着たおばさんに50セントを払うと指定のトイレに誘導されドアを閉められるトイレエスコート付き。ディズニーランドの乗り物に乗り込む気分だ。
中心地のどこかあるのでウィーンに行った際はぜひ探してみて欲しい。
ちなみにトイレに入る際注意なのは、ドイツ語でDAMENは女性、HERRENは男性であるという点。Damen(女性)の中にmen(英語で男)という文字が入ってるし、Herren(男性)はHer(英語で彼女)という文字が入ってるからと英語的予測をすると見事罠にはまってしまう、2年ドイツに住んでいても未だにたまに迷う。
ギャラリー巡り
街中の壮大さを楽しんだ後、少し東南に移動しセセッシオン美術館の周辺をうろつく。セセッシオンは現代美術館でもあり、地下に降りるとウィーンで最も有名な画家、クリムトおじさんの作品が見られる。彼の金をあしらった壮大な作品はさることながら、彼の愛猫との写真が最高に愛おしいので是非見て欲しい。
中心地からすこし離れた静かな通りを歩く、道の角にあるアートギャラリーが目に留まったので入ってみることにする。奥のデスクに座ったおばさんがチラリとこちらを見てきたのでハローとあいさつすると、思ったより声が響いて自分で驚く。古い建物の天井はものすごく高い、どうやらギャラリー内には私1人のようだ。
現代的なファインアート作品を鑑賞し出入り口に置かれた冊子に目を通すとどうやらウィーン内のアートギャラリー強化月間中らしい。記載された地図を頼りにいくつかギャラリー巡りをする。
街中に残る歴史的な建造物と、現代に生み出されるアート作品を同時に楽しめるのはとても贅沢だ。
Schleifmühlgasse やEschenbachgasse周辺はギャラリーが集結していた。
一人でゆっくり見てると女性スタッフがシークレットスペースもみたい?と奥まで案内してくれた。ギャラリー内のオフィスを通り抜け鉄の鍵を開け、薄暗い螺旋階段を登ると奥にはこじんまりとしたバースペースが広がっていた。オレンジのライトがやんわり灯りワイングラスや酒瓶が光る、足の長い椅子がいくつか並んでいる。
生憎規制の関係でまだ使用できないらしいが、隠れ家的なバーにするらしい。オープンしたら絶対遊びに来たい。
ギャラリーを回っているうちに雨が降り、止んだ。
食材を買い宿へ向かう
そろそろ宿に向かおう、スーパーに寄って今日明日分のニョッキとソース、ヨーグルト、ワインとチーズを買う。
宿泊先は田舎のハイキングコース沿いに位置する小さい一軒家。その一部屋をairbnbで予約した、家のオーナーの女性は今日は不在らしく、シェアメイトの男と連絡を取り合ってくれと男の連絡先が送られてきたので16時半頃そちらに着くと連絡する。
どんな場所のどんな家だろうと心躍らせながら電車の終点駅まで向かいそこからバスに乗り換える。
次回、1日目後半は「ウィーンの田舎の家、距離が近いシェアメイトの男、夜の丘ハイキング」について。