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撲滅祈願!不愉快な転職スカウトMD

1通のMDが届いた。転職サイトやビジネスのSNSアカウントを持っていると、スカウトのMDを時々もらう。私のこれまでキャリアで何らかの興味を示してくれ、声をかけてくれるのは単純にうれしい。だが、長年人事の仕事をしてきているが、私の専門は、採用や研修などの人材開発分野。人事の給与計算や福利厚生などに関する業務経験は全くなく、当然、プロフィールに書いていない。にもかかわらず、専門分野外の、経験ないない仕事を紹介する”見当はずれ”な仕MDが、受け取る大半を占めている。最悪だったのは、ある人材会社の9人別々のリクルーターから、全く同じ文章のDMをもらったことがあった。会社で使っているスカウト用のテンプレートなのだろう。それを見て、同業者として怒りがこみ上げてきた。

経歴をよく読め!そして、誰に送ったから社内で情報共しろ!

私も採用の仕事をしているので、スカウトのMDを送ったはもちろん。詳しく経歴をアップしている人に、企業が求めている経験やスキルを持っている、明らかに条件が合致している人にMDを送るのはたやすい。だが中には、例えば”営業”とか”マーケッター”と肩書だけの人、現職である企業名だけの人、経歴が飛び飛びと、経歴を詳しく明かさない人もの人も少なくはない。

私はそういう人に、まずは送らないようにしている。何故なら、経歴を詳しく明記しない理由があるかだら。仕事や仕事でのつながりを求める人は、チャンスを求める人だ。だが、その逆は、積極艇にスカウトを求めない人、別の目的があってアカウントを持っているのだろうと、考えるのが自然だ。ならば、求めない人に、求められないものを送っても、送った側への印象を悪くするだけだ。ましてや、当たり障りのない、似たり寄ったりのテンプレート文を、返信を返してみようと思う気になれない。

もちろん、詳しく経歴が書いてなくても、会社名や社歴、年齢などで、「こんな仕事、役職をしているかもしれない」と、予測をし、わずかな可能性にかけてDMを送るにしても、「あなたのプロフィールを見て、〇〇なのではないかと思い、お送りしました」の、理由を明記し、敬意を払うべきだと思う。

今のご時世、楽に採用できる企業、職種はそれほど多くない。だから採用する企業は、どうやって興味を持ってもらうか、応募しておらうか、頭を悩ませている。だからこそ、"下手なスカウト、数送れば、誰かが返信くれる"という、定置網漁業のようなことは今すぐやめ、欲しい人材像を明確にし、そのターゲットを絞って、その人たちを魅了して、興味をもって応募したくなる戦略を、企業それぞれが、採用に関わる人材会社、担当が考えるべきだ。

採用もマーケティング、頭と誠意を使え!

追記:すずさんのイラストを使わせていただきました。ありがとうございました。


「人生経験の引き出し」がいっぱいあります。何か悩み解決のヒントになる話が提供できるかもしれません。