インドに連れていって欲しい・・。

インドに行くようになって何度目か・・・。
当時は、サイババ様の所に行くというのが珍しかったのか？
知らない間に、口コミでサイババに会いに行った‥という事が評判になり。

知らない人から、「サイババさんの話を聞かせて欲しい。」
「会ってお話が聞きたい。」
と・・電話（当時はネットなどない時代）がかかってくるようになりました。　【あなたは誰？？誰から聞いた？（心の声）】
と・・不思議に思いつつ対応・・・どうしても話を聞きたい。

という女性に会う事になりました。

その方は、悩みがある・・とおっしゃっていましたが、対話をすると
悩みではなく、日常に誰にでもある不安があるだけだろうな・・・という
イメージでした。

ちょっと変わった感じの思考を持っていて、非常におもしろい人なんです。
視点が違うっていうのかな。
凄くユニークな性格で苦労しているのに、おもしろおかしく話をするので、話しを聞く限りではまったく苦労じゃないんですね。
でも、本人は大変だろうな・・とは、思いました。

その人が、「私もインドに行きたい！」
と言った時には・・・全力で阻止しようとしました。笑

理由は・・・
我慢できない。全部人の責任。イライラしたら文句を言う。
雰囲気が読めない。一切待てない。|我先 (われさき)根性。
の感じの人なので・・・連れていくのは大変だと思ったんです。

でも、何度も何度も行きたいからどうしても連れて行って欲しい。
と・・・しつこく言うので、一緒に行ってる心友に相談。

心友は・・「ちょっと大変だけど、おもしろそうだから連れていく？？
帰ってきたら人が変わったみたいになるかもしれないよ～。なんかあったら、置いてきちゃえ！」　という楽観的なお答え。

そりゃ、あなたは県外だから途中合流だけど、私は最初から最後まで一緒なので大変だよ～・・・と、思ったものの。

心友が言うのも一理ありか・・と、承諾することにしました。

仮にA子さんとします・・・。
A子さんに「じゃ、今度一緒に行く？行くなら・・・とあれこれと、インドと日本の違いや、文句を言ってもどうにもならないこと、危険もあるかもしれない事。肌は露出してはいけないこと。」
などを説明して、一緒に行く事になりました。

インドの町

彼女は凄く悩んでいると思っているので、（実際はそうでもない感じでした。）「いつ死んでもいい。これから結婚もできないかもしれないし・・・。死にに行くんだ！！！」と・・意味のわからないことを言っていて、出発して途中合流した心友も大笑いしてて、「この人、おもしろいね～。でも、死なれちゃ、あたし達が困るから、一応生きて帰ってこようよ。」なんて簡単な返事。

この先どうなるのやら？？？

いつもの倍以上疲れた感じで飛行機に乗りました。

到着しても、やっぱり初の事でハイテンション。
疲れて倒れないかとヒヤヒヤするのは私だけ。

インドは聖域ですので、あんまり失礼な感じだと洗礼があるんですね～。
その彼女・・・あまりにもお口が達者でハイテンションで騒ぎっぱなし。おもしろいけど、凄く疲れるのです。
合間には「いつ死んでもいい。死んでやるぅ～！！」なんて言うから
大罰が当たりました。笑

いつもながらの荒い操縦のエアーインディア。
これに乗る時は、私も心友も暗黙の了解のように・・
「一応、神様とサイババ様に祈ろう。何かあってもこれは運命だから。
でも、無事にバンガロールに着陸しますように。」
と・・・心の中で祈り、手を合わせていたのです。

エアーインディア

一応、Ａ子さんにも荒い操縦だから・・・と、説明はしたつもりですが、
聞いてるのかどうか？まったく私にはわかりません。
彼女は自分の事で精一杯で、今・・インドにいるということだけで、もうハイテンションになっていたからです。

とうとう離陸・・・。
凄い勢いで走り・・・急浮上！もうこの時点でいつもよりヤバい！！

そう思って外を見ていると・・・。
すんごい低空飛行～！！！屋根に当たりそう！！！
うそっ！いつもより派手は操縦やん、これホンマに到着するん？？？
と・・・心友と無言で固まっていたら・・・。

隣で座ってるＡ子さんが・・・・
「きゃー！！！！！落ちる！落ちる！アカン。怖い怖い！これ落ちるんちゃうん！！！屋根にぶつかるって！！！落ちたらどうしよう！！私は死にたくないんよ～！！！死にたくない！死にたくない！！落ちても飛行機のがれきから這い出て生きてやるぅ～！！！神様～！！！私をお助けください！！！どうかお許しください！！！死にたくないです！！！絶対生きてやる！！！」
と・・・騒いでるんです。

私達も怖いんだけど、隣から彼女の声が聞こえてきて心友と大爆笑！！！
「あれだけ死んでやるぅ～。死にたい～って言ってなかった？？
飛行機が落ちたらがれきから這い出てくるって？？ゾンビだ～。
この子ならありえるよねぇ～。おもしろすぎる～！！！」

Ａ子さんは、本気らしく・・・ずっと涙を流して騒いでました。

今、思い出してもおかしいぐらいの洗礼を受けて・・・なんとか無事にバンガロールに到着。

降りた時のＡ子さん・・・髪はざんばら・・。涙でぐちゃぐちゃ。
もう～、ただの汚いおばちゃんになってました。

降りてからも心友と私は大爆笑！！！
「もう死にたいなんて言わないね。じゃ、アシュラムに行こうか～。」
と、またバスに揺られる事になるのです。

荒い飛行機から降りて、今度はバス？？？と・・・。
Ａ子さんは、さすがにバスではおとなしくなっていました。

これは序章に過ぎません。
彼女はインド滞在中に、いろんなおもしろい事をしでかしてくれるのです。
帰国してからも、まだまだおもしろい事が続いたのは彼女ならでは！
また続きは次回に・・・。

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
また次回をお楽しみに。