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同じクラスのオナクラ嬢

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自作なんちゃって小説。そんなにえっちくないです。青春恋愛ものです。きっと。毎週1話ずつ更新予定。
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#連載小説

同じクラスのオナクラ嬢 第45話(最終話)

 走っていたパトカーが急停止する。 「え、どうしたんですか」 「トイレだ」  見れば、コン…

yurika_0501
4か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第43話

 もう、母さんはいない。  これからはふたりで生きていくんだ。  大丈夫。正くんには、俺が…

yurika_0501
5か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第42話

 お前じゃないよな、と父が言っている。  何が? と母が返している。  テレビでは、ある家…

yurika_0501
5か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第41話

 あたしに考えがある、と神永さんは言った。 「とりあえずは、あの車がどこに向かったかわか…

yurika_0501
5か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第40話

 あれ、どうしたんですか?  目の前のいる男は、そう言って不思議そうに首を傾げた。 「脱が…

yurika_0501
5か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第39話

 気がついたら、河原の方まで来ていたらしい。  どうやってここまで来たのか、ほとんど記憶…

yurika_0501
6か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第36話

 記憶の中の母の姿は、苛々しているものが大半を占めていた。 「また、帰ってこない……!」  爪を噛みながら、母は忌々しそうに、壁時計を睨みつけている。 「また、あの女のところに行ったんだ。許せない。許せない。許せない」  トイレに起きてきた私に気が付くと、母は優しい顔になり、「どうしたの、友里?」と私を手招きし、軽く抱きしめて、友里は私に似て美人さんだねえ」と頭を撫でてくれた。まるで、さっきまでの表情は、私が見た幻だったかのように。 「ねえ、友里。明日、お母さんと出かけようか

同じクラスのオナクラ嬢 第35話

 何度目かのまどろみ。何度目かの目覚め。一日という時間が何時間で構成されていたのか、わか…

yurika_0501
6か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第34話

 暗闇の中にいた。  いつから降っていたのか、強い雨が窓を打つ。気温は昼間に比べれば下が…

yurika_0501
7か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第33話

 九条友里さんの部屋を出て、エレベーターに乗り、広いエントランスを通り、マンションから出…

yurika_0501
7か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第32話

 集合場所である神社の石段前に行ったあたしを待ち構えていたのは、浴衣姿の名越鏡花と九条友…

yurika_0501
7か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第31話

 ――いい、正くん? 人のものを取るのはいけないことなんだよ。  母が、幼い僕に、そう言…

yurika_0501
7か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第30話

 こうなることはわかっていただろう?  九条友里さんの言う通りだ。  わかってて、お前は、…

yurika_0501
7か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第29話

 掃除機をかけ終え、額の汗を拭き、綺麗になった部屋を眺めて「良し!」と私は満足する。普段から汚さないようにはしているけれど、掃除をした後は気分が良くなる。  紫乃はリビングの入り口付近で読書をしていた。今日は、病院に行って下半身のリハビリをする日で、もうすぐ、お迎えのスタッフさんも来てくれる時間のはずだ。紫乃は、本から視線を外すことなく、口を開いた。 「……今日、誰か来るの?」 「え? なんで?」 「なんか、おねえ、張り切って掃除してたから」 「あ、ああ、うん、まあ、友達がね