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同じクラスのオナクラ嬢

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自作なんちゃって小説。そんなにえっちくないです。青春恋愛ものです。きっと。毎週1話ずつ更新予定。
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記事一覧

同じクラスのオナクラ嬢 第45話(最終話)

 走っていたパトカーが急停止する。 「え、どうしたんですか」 「トイレだ」  見れば、コン…

yurika_0501
3か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第44話

 ただいま、と部屋に入ってきた私を見て、紫乃は「お“ね”え“ち”ゃ“ん”っ!」と泣きなが…

yurika_0501
3か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第43話

 もう、母さんはいない。  これからはふたりで生きていくんだ。  大丈夫。正くんには、俺が…

yurika_0501
4か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第42話

 お前じゃないよな、と父が言っている。  何が? と母が返している。  テレビでは、ある家…

yurika_0501
4か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第41話

 あたしに考えがある、と神永さんは言った。 「とりあえずは、あの車がどこに向かったかわか…

yurika_0501
4か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第40話

 あれ、どうしたんですか?  目の前のいる男は、そう言って不思議そうに首を傾げた。 「脱が…

yurika_0501
4か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第39話

 気がついたら、河原の方まで来ていたらしい。  どうやってここまで来たのか、ほとんど記憶がなかった。信号や横断歩道は無意識に守って歩けていたのだろうか。  ――知らない!! 鏡花なんて、大っ嫌い!!!  ――鏡花の顔、見たくないよっ……  嫌われてしまった。  友里ちゃんに、あんなことを言われてしまった。言わせてしまった。拒絶されてしまった。  思い出しただけで足が竦み、立っていられなくなり、私は屈んでしまう。  これからどうしたらいいんだろう。  隣に友里ちゃんがいない

同じクラスのオナクラ嬢 第38話

 唐沢さんと神永さんと私の3人で、正くんのアパートに向かっているところだった。  大きめ…

yurika_0501
5か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第37話

 携帯電話の着信音で目を覚ます。  少し手を伸ばせば届く距離にあるが、それをすることがで…

yurika_0501
5か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第36話

 記憶の中の母の姿は、苛々しているものが大半を占めていた。 「また、帰ってこない……!」 …

yurika_0501
5か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第35話

 何度目かのまどろみ。何度目かの目覚め。一日という時間が何時間で構成されていたのか、わか…

yurika_0501
6か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第34話

 暗闇の中にいた。  いつから降っていたのか、強い雨が窓を打つ。気温は昼間に比べれば下が…

yurika_0501
6か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第33話

 九条友里さんの部屋を出て、エレベーターに乗り、広いエントランスを通り、マンションから出…

yurika_0501
6か月前
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同じクラスのオナクラ嬢 第32話

 集合場所である神社の石段前に行ったあたしを待ち構えていたのは、浴衣姿の名越鏡花と九条友里だった。 「こんばんは、神永さん。あ、今日はコンタクトなんだ。可愛い」  あたしを見て、名越鏡花がにこりと微笑み、見え見えのお世辞を口にする。本当はそんなことを想ってもいない癖に、よくもそんな当たり前のように言えるものだ。そのまま値踏みをするような視線で、あたしのことを足元から頭頂部まで見てから、「動きやすそうな服で良いね」と目を細める。なんだこいつ。マウントか。私たちはちゃんと浴衣着て