【夢日記】喪服と工場

夜の工場のようなところにいるようだ。
濡れたアスファルトに工場の光が反射して、世界を緑色に染めている。
私は喪服を着ていた。
他の人たちもみな、喪服を着ているようだ。
私は数名の人と同じグループにいるようで、後をついてどこかへ歩いていく。
すれ違った人たちもやはり喪服で、数名のグループで行動しているようだ。
それから、コンクリートの壁が見えてきて、四角くくり抜かれただけの扉のない入り口のようなところを通り抜ける。
建物には天井がなく、緑色の光の隙間から、濃い紺色の空がのぞいていた。
さらに奥に進んで行くと、コンクリートの壁の下に小さな両開きの鉄の扉があり、仲間のような人たちはかがみながら、潜り抜けていった。
不意に右側の扉が閉まりかけ、私は慌てて、小さくなる扉を潜り抜けた。
地面はテニスコートのように緑色に塗られていた。
仲間のような人たちは、落ちていたコンクリートの四角い破片のようなものを使って、壁の高いところにある鉄の突起に捕まって、壁の上に登っていた。
私も同じようにコンクリートの板のようなものを地面に立て、バランスをとって、壁を登ろうとしたところで、下に敵がいることに気がついた。
自分は、かろうじて、コンクリート片の上に立ち、壁の突起にぶら下がっていたけれど、どうやら下で仲間の1人が、敵に捕まっているようだった。
私も壁の上にいる仲間のような人たちも、その人を助けようとしているようだ。
両腕で壁の突起にぶら下がっている私は、右腕のスマートウォッチを使って、下にいる仲間とやりとりをしている。
私が下に降りようとすると、上にいる仲間のような人たちが、せっかく上にいるんだから、降りるなというようなことを言っている。
私はどっちつかずな、不安定な体勢のまま、なんとか下にいる仲間を助けようとしている。


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