【夢日記】鯖を釣る夢

父のような人と母のような人と、小さい弟のような人と楽しく遊んで帰る帰り道。

国道の橋のようなところに、数人がかがんでいるのが見える。
下は用水路のようになっていて、橋の下を太い青いパイプが通っている。
海に近いようで、河原の石は小さく磨かれ、丸くなっていた。
みんな同じようないでたちで、ハイキングにでも行くようなハットをかぶって、チェックのシャツにベストを重ね、チノパンに長靴のようなものを履いていた。
下の用水路のようなところに向かって、竿を垂れている。
細い木の棒に糸をつけただけのような釣り竿。
父のような人が、1人の女性に向かって、ここで何が釣れるのか尋ねた。
すると、そばにいた男性の竿に魚がかかったようだ。
男性はいとも簡単に魚を釣りあげて、私たちに見せてくれた。
体が黒くて、口が薄く黄色くなっている30センチほどのまるまる太った魚だった。

父のような人が言った。
「鯖かぁ」

鯖。
鯉のようだけれど、鯖というのだから、鯖なんだろう。
普段から生きた魚を見る機会もないし、スーパーで切り身になっている魚しか見たことがないから、魚の種類なんて分からない。
そもそも、川で鯖が釣れるのかも知らない。

鯖、は、体を吊るされたまま、針をつけた口を、パクパクさせていた。

いつの間にか、自分も細い釣り竿を持っていた。
えさは、ベーコンだった。
女性が慣れた手つきで、私の釣り針に細く切ったベーコンを巻きつけてくれた。
ゆっくりそおっと用水路に糸を垂らす。
他の人にはどんどん当たりがきて、口が薄く黄色いまるまる太った黒い魚が釣り上げられている。
しばらくしたら、当たりがきた。
さして苦労もせず、魚は釣り上がった。
他の人と同じように、口が薄く黄色いまるまる太った黒い魚だった。

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