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コロナ禍中、フランスへ。体験談:2022.7.9-2022.7.24

はじめに。

皆が様々な人生を抱えている
そんななかでも、今しか海外に行けない人も少なくは無いと思う。
ビジネス、新婚旅行、人に逢いに。

コロナ渦が依然として収束しないまま、欧州は2022年2月から順次規制を緩和した。

結論から記載すると
日本からの出入国は簡単であったが多少戸惑うことはあるので参考にしてもらえたら嬉しいと思う。

出入国どんな感じか、だけを読みたい方は
出国準備~出国当日、帰国準備~最後に、だけ読んで欲しいです。

出国準備

持病の都合で秋から入院説もあり、今回は仕事も兼ねどうしても行きたかったAlbi(Lautrec美術館)とParisを回ることにした。フランスは8回目だが国内トランジットは初めてである。

  • ワクチンパスポートの手配

  • 訪れるところに衛生パスが必要か確認

  • レストランの予約(日本人であることを記載)

衛生パスはどこにも提示義務はなく、2月から春に掛けてワクチンパスポートの提示義務と共に撤廃された様子。(病院は例外)

レストランは事前予約が必須になったところもあるので、友人経由でおすすめされたお店や調べたお店をメールやTheForkで予約。電話でも予約はした。(筆者は仏語話者)

航空会社は東京からであれば、成田から週5ほどAirFranceの直行便がCharles-de-Gaulle(以下CDG)まで出ている。が、高い。2019年より10万円ほど値上がりしている。
そして今年はフランス国鉄も空港も航空会社もストライキ(la grève)が多い。直行便でも稀にロストバゲージは発生するそうで完全回避することはできないと思われる。

おすすめなのはルフトハンザなど日本に支社のある航空会社、スターアライアンスやワンワールド加入の航空会社。ANAやJALとのコードシェア便など。

ロストしても問い合わせれば返ってくる、いつになるかは不明だが…。

ロストの対策としては、同じ航空会社同士でトランジット便を予約すること。
そうすれば中々ロストバゲージに遭遇することは無くなるだろう。
以下は私が事前に知り得た情報である。

  • ドイツは国内旅行キャンペーンで空港がパニックに

  • イギリス、某空港にてシステム障害、バゲージロスト多数

  • スイス航空は人員を削減していないのでヨーロッパで一番まともらしい(結局、大差は無なった)

  • AirTagをスーツケースに入れておく

  • CDGストライキあり、期待しない、フランスだし。

実際、私が到着した日の前日はCDGストライキで人だけ乗せて航空機をそのまま出発させ、ロストバゲージが多数発生してしまったとのこと。

空港に置き去りのスーツケースはたくさん見た、これらの行き先はまばらであった

出発数日前からTwitterを見ていても不安を煽るツイートばかりで嫌だった。
そんな私のスーツケースはこちら。

「ロストバゲージしたらこの住所に送ってください、よろしくお願いします。」住所・氏名・連絡先を記載した用紙をラミレート加工して貼り付けた
養生テープに便名と経由地を書いたものを貼り付けた

おかげさまでロストバゲージは完全に回避
CDGから成田までも同じことをした。

心配性ゆえやりすぎた感も否めない、成田で笑われた
仕事道具が入っているのでロストしたくなかったのだ。

出国前夜

事前にオンラインチェックイン、ドキュメントチェックでワクチン接種証明の送付などを行う。
ドキュメントチェックは空港でも可能なので事前に焦ってする必要は全く無し。

出国当日

久々の旅行と出張で楽しみ半分不安半分で前日はあまり眠れなかった。

スイス航空を使用。
(ルフトハンザ、ANAの共同運行便)

受託荷物受付はANAカウンターにて。
『ロストバゲージ心配ですよね、我々はきっちり送るのでチューリッヒまでは届きます…』と言われ念を押される。草

ドキュメントチェックを行う。必要なのは

  • パスポート

  • ワクチン接種証明(私はワクチンパスポートを作ったが、摂取証明書アプリでも可)

  • EUdPLFの登録画面のページ

この3点は必須となる
登録はこちらを参照、日本語でも登録可能。

チューリッヒで乗り換え、東回り14時間という人生最長のフライト。
飲み物を貰いに行った際、CAさんにロストバゲージのことを聞くと『そんなに心配することない、タグは付けた?』と聞かれる。
「たくさん付けた、スーツケース至るところシールで貼った!」と言うと笑われ『じゃあ大丈夫じゃないかな?笑』と言われる。

『ロンドンは微妙だけど、パリスなら大丈夫じゃないかな?私たちはそのままタグ通り送るよ!』と回答を得る。基本、先にも書いたが同じ航空会社同士の便ならロストはごく稀とのこと。

便内では『マスクの着用は到着地同様のルールとし、この便では着用を義務付けておりません。が、推奨はしております、よろしくどうぞ。』とアナウンス。8割の人間がノーマスク。アナウンスはドイツ語と英語。

チューリッヒに着いて

14時間のフライトは少し過酷

入国審査と手荷物検査。
シェンゲン協定に基づき、手荷物検査はチューリッヒのみでCDGでは行わず。

CDG行き便が50分の遅延、多分ストライキの影響と後日知る。18:35着、21:40発、夜ご飯をとりあえず食べる。

スイスの物価は非常に高くて、サンドウィッチが1200JPYほど。水も600JPY以上

定刻よりだいぶ遅れての出発、22:50にCDG着。
チューリッヒからも満席、もう誰もマスクは付けておらず。
(仕事で迷惑掛けるのは嫌なので、自分はずっとマスクを付けたまま)

CDGにようやく着いてから

AirTagがチューリッヒからなかなか動かずロストしたかと思ったが15分程度で出てきて感動した。
ありがとうスイス航空…

CDGは人でたくさん溢れていた。
Terminal2からCDG VALに乗り3へ、近くのibisに宿泊。チェックイン時は英語とスペイン語を話す人で溢れかえっていた。アジア人皆無。
ホテルは満室とのことだった、予約したのでチェックインを行い、就寝。

ホテルに着くまで成田を出てから19時間弱、疲労感が抜けない。海外旅行慣れをしていない人間にはさぞ辛いと思う。つらかった。

CDGからToulouseまでトランジット

朝食を済ませ、7:30にホテルを出た。
国内線はバカンスのため大混雑、もっと早く出れば良かったと後悔した。
手荷物預けの時間を3分遅れて締め切られてしまったが、AirFranceの職員さんたちが助けてくれた。

アジア人には厳しいフランスとか言う人もいるが、過去4回使用し何も嫌なことがあったことはない。

挨拶やお礼をきちんと(当たり前)すれば、フランス人は優しい人が多いようにも感じる、運が良かっただけなのかもしれない。

定刻8:40から遅れて、9:10発、Toulouseには定刻着。機内で隣だったおじいさんに『初めて来るの?どこから?目的は?』と色々話し掛けられる。日本人は珍しかったのだろうか。

しかし着いてからも毎日のようにその後『日本人だ!』と話し掛けられることになる。

Toulouse/Albi/Carcasonneにて

どこも治安良く、綺麗であった。(割愛)

Toulouseでは男の子に『NARUTOが好きなんだ!日本人と結婚したい!(笑)』と話し掛けられ、
Albiでは青年に『日本人だ!Albiへようこそ!』と突然話し掛けられたり(日本語で)
Carcasonneでは若者の団体に『元気ですか!?どこの国から?日本!Bonjour、は日本語でなんて言うの?』などと話し掛けられたり。駅でも見知らぬ女性らに話し掛けられたり、、、

日本人はとにかく珍しがられた。

IntercitéでCarcasonneまで

Carcasonneに行った7月12日は熱波の影響と国鉄SNCFのストライキにより大幅遅延。
11:20発の電車が13:30発に、22:40発の電車が23:30に、とにかく大変で、駅で話しかけられた女性らと話して時間を潰した。
今年は異例、ストライキが多いとフランス国鉄職員の友達から聞いた。
ストライキはフランスの文化だから、という問題でも無いらしい。

余談だが、東京35℃の猛暑日よりもToulouse40℃の熱波のほうが体感的には楽だった。湿度は20-30%、日陰や教会に入れば涼しかった。

再びCDGへ、パリに向かう。

14:45発、16:05着。
定刻通りに到着、ロスバゲ無し、AirFrance職員もCDG職員も皆親切で本当に助かった。ロストバゲージもせず、RER Bでパリへ。
何もトラブルは無し、空港は大混雑。

パリとコロナ

RER Bに乗ると換気もあまりされていない環境で、マスクを付けている人が皆無で驚く。観光客と思われる人たちはマスクを付けていたが、ごく一部である。
RATP Metroはもっといない、マスク付けている人のほうが浮いているような
マスク付けるという習慣が本当に無かったのだなと痛感する。

友達と夜に食事へ、マスクしていてびっくりしたが、お堅い職業の友人なので習慣付けられているのかもしれない。

街を歩くとbiseしている人がいない、この習慣は無くなったらしい。
『大人数で集まった時、みんなにやらなければならなかったので大変だった、無くなったほうが楽でいい~』と言う友人もいたが、まあ確かに???

Tuileries公園、皆ノーマスク

7月14日、革命記念日の花火を見にTuileries公園まで行く。
まるでコロナのない世界だった。

Japan Expoへ

2019年やその以前と比較してはいけないほど、日本人のゲストはいなかった。著名なアーティストは倖田來未くらいだろうか。
『コロナが欧州での感染拡大という懸念があり、呼んでも来れない人ゲストがたくさんいる。だから今年は有名な人はあまりいない…。』と元関係者の友人から聞く。
地下アイドルなどのステージが目立つ、ゲストで呼ばれたものの交通費や宿泊費は実費の人が大半の様子であった。

人がたくさん(筆者はガンダムアレルギー)

コスプレとマスクを合わせる人、人と話す時だけマスクを話す人、ずっとマスクを付けている人、様々な人がいた。

人の多さは2019年と同じくらい、まったく変わりがなかった。
コスプレしている人は増加したように思える。
アリエク、アリババ、タオバオなどで買っているとのこと。日本人と同じ。

その他パリにて

MOULIN ROUGEへ途中ディナーショーへ行くも、ドレスコードは皆守っているのにマスクはせず。まるでコロナのない世界だった。
(何度も書いてしまう…)

23:00すぎにディナーショーが終わるので大混雑

2018年に行った際は中国人観光客の団体がドレスコード無視で入っていたので衝撃的だった。今回はアジア人観光客ごく一部、ホールの5%もいないくらい。欧米からの観光客が大半だった。

7月18日、妹から『フランスは感染が拡大しているとニュースでやっているから帰ってくるな』と連絡が来るので帰国後即PCRして陰性を確認しに行った。フランスでは日本の感染拡大のニュースが流れていた。どこも同じ。

夜のエッフェル塔

エッフェル塔やTrocadero周辺は人が本当に多い
23:00を過ぎても、24:00を超えても、子供も大人もたくさんいた。
白夜ゆえ22:30くらいにならないと夜景が綺麗に見えないので仕方がない。

久々に見たい絵があったのでオルセー美術館へ
職員皆マスクしており、観光客らも少数はマスクを付けていた。
パリで一番マスク着用率の高い空間だったかもしれない。

パリで一番驚いたのはパンの使い回し
安くて有名な食事処、〇HARTIERでは自分たちの卓が終わってから、他の卓へパンがそのまま運ばれていた。C'est la Franceとかそういう問題じゃない。
ここだけで見たので、さすがに他ではやっていないと信じたい。

帰国準備

7月21日昼前にPCR検査機関へ
在フランス日本国大使館指定の検査場へ向かう。

自分らが向かったのは日本人街の中にある
Laboratoire de Biologie Médicale Paris Richelieu

日本人がたくさんいた、€38で名前と電話番号とメールアドレスを提出して
結果が出たのちSMSとメールが送られてくる。


届いたPCR検査結果

7月22日、厚生労働省指定のフォーマットに陰性と記載してもらう。
日本から必ず印刷して持って行くこと。

航空会社から事前ドキュメントチェックとオンラインチェックインの案内が来るも、何度もエラーで通すことが出来ず。空港にて直接行う。

陰性証明書を記載して貰い、即MySOSを登録
搭乗便到着予定日時の6時間前までにMySOS Web又はアプリ上での事前登録が必須となる。

座席番号なども記載しなければならなかったが、帰国当日まで分からなかったので無回答にした。よく出来ていると思う。

帰国当日

空港混雑のため、早めに行くようにと情報が入ってくるのでアプリでタクシーを予約。FREENOWが便利。
事前決済、金額は€46、運転手さんも丁寧だったので€5チップとして渡す。
空港周辺道路も渋滞、チェックインカウンターも大混雑。

チェックイン・受託手荷物の待機列

チェックインの機械がないので並べと言われる、混んでいて当然すぎる。
日本行きは厚生労働省指定のフォーマットの陰性証明を提示を義務付けられている。
ストライキではなく、単純にチェックインカウンター不足かもしれない。
スイス航空は7つのみ。

保安手荷物検査場の待機列、行列であった
ずっと動き続ける人の列、8箇所の稼働

保安手荷物検査所は10箇所あるうち、1-8までほぼフル稼働
一人ずつ丁重に荷物を見られる。待ち列がえげつない列、でもずっと進んでいた。
なんとか9:50発の便に間に合うも、9:45に搭乗。空港に着いたのは7:30ほど。名前呼び出しをされたので、CDGには3時間前には向かったほうが良いと思う。

全員乗り切れていなかったので、出発は10:10ごろとなった。

機内はやっぱりノーマスク。
AirFrance機内のほうがもう少しマスク付けている人はいた。(CAさん含め)
子連れでのバカンス客が大半であった。日本人も少しいた。

チューリッヒにて、2回のPassport control(出入国管理)
2回目のPassport controlは成田行きの搭乗口付近で行われる。
陰性証明とMySOSチェックを青になっているかを確認され、チケットに確認済みのスタンプも押される。

チューリッヒから成田までは乗客98%くらい、ほんの少し空席がある程度…帰りの便はマスク義務付けられているとアナウンス、ドイツ語、英語、日本語。

スイス航空のスタンスは『到着地によって合わせます』というもの、日本は義務付けられているためマスク着用義務があり、と一緒に説明のアナウンスが入る。

帰路は12時間ほど

日本に到着してから

免疫手続き待ち列
My SOSを出すように指示

My SOSアプリの提示(QR)を事前に出すよう指示される

陰性証明証、My SOSアプリの提示、パスポートのチェック
以前までは空港ラウンジとして使っていた施設を使って行っている様子。
場合によっては抗体検査もあるのか空港に施設があった。

入国審査、荷物引き取り、税関カウンターを通り終了。
空港についてから1時間ほど掛かるが、予想以上にしっかり検疫対策をしているように思えた。

帰国後の画面、健康状態報告を行う

最後に

帰国72時間前にPCR検査を受けに行くが、結局どこで感染するか分からない

人に逢う前や仕事の前に検査は受けに行くことを強く推奨。

コロナ流行前よりも語学の壁が多々ぶつかることが多いと思う
【日本語しかわからない!】人は行くのは止めたほうが無難かもしれない。

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