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本当に正しいことは、一番初めにある。

『神様のカルテ』 を読みました📖


📕小説 ★★★

栗原一止は、
「24時間、365日対応」を理念とする、長野の病院に勤めています。

日中は内科医、夜間は救急医として、休みなしに働いています。
医者になってまだ5年目ですが、経験豊かで技術力があり、患者さんからの信頼もあります。


第1話 満天の星


奥さんのハルは、世界中の山に登る山岳写真家です。
明るい笑顔と前向きな性格で、多忙な日々に疲れ切った一止の心身を温かく癒してくれる存在です。

満天の星空。
闇夜のすべてを星の光で埋めつくさんとしているかのようだ。見上げている間に光の渦に飲み込まれてしまいそうになる。
「私はここからイチさんと見上げるこの町の空が一番好き。」
温かさが胸に広がる。わだかまりが静かに押し流される。どれほど多忙のうちにあっても、この一時の大切さを見過ごしてはなるまい。(p.89)



第2話 門出の桜

友人の学士殿が、大量の薬を飲んで自殺を図りました。
主治医となった一止は、学士殿を励まします。

あなたの博識は事実だ。
そのことは、誰よりも私がよく知っている。
学問を行うのに必要なものは、
気概であって、学歴ではない。
熱意であって、体裁ではない。(p.151)
明けない夜はない。
止まない雨はない。(p.164)



第3話 月下の雪

”一に止まる” と書いて、”正しい” という意味になるのですね。
人は生きていると、前へ前へという気持ちばかり急いで、どんどん大切なものを置き去りにしていきます。
本当に正しいことというのは、一番初めの場所にあるのかもしれませんね。
大学病院で最先端の医療を学ぶのではなく、患者さんたちと時間をすごすことこそが、自分の望む道である。

将来を迷っていた一止は、亡くなった患者さんの言葉を思い出し、自分の本心に気づけたのです。


高校生のときに『神様のカルテ』を読み、医学部に入りました。
将来に対する不安が膨らむばかりなので、自分の気持ちを確かめるためにもう一度読み直しました。


迷ったときこそ立ち止まり、ゆっくり自分と向き合う時間が必要ですね。
慌てて生き急ぐのではなく、毎日を丁寧に過ごしていきたいです。
どんな環境でも、自分の夢を信じて頑張ろうと思いました。


一止のように、悲しみや辛さに寄り添える人。
ハルのように、一緒に前を向ける人。

になりたいです。
そのためには、人としてもっと強くならないといけません。


◇本をたくさん読んだり、人との出会いを増やして成長すること。
◇苦手意識のある医学の勉強にも真面目に取り組むこと。

いまの自分にできることを、もう少し頑張ることにします😊


本当に正しいことは、一番初めにある。
読書感想文 📕小説① 2020/06/14 ちはや🌻

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