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不適切にもほどがある!を見て、令和の日本について考える

こんにちは。Yuriです。企業から業務委託を受けて、コンテンツ制作などをしています。

同僚から教えてもらった話題作『不適切にもほどがある!」を見て、コンテンツ制作の立場からすごく興味深いと思ったので今日はその話を記事にさせていただきます。

不適切にもほどがある!とは

「不適切にもほどがある!」はTBSの金曜ドラマで、この3月に終了した全10話の作品です。宮藤官九郎脚本の、昭和と令和を対比しながらコミカルに日本を描くドラマ。

主演は阿部サダヲ、脚本は宮藤官九郎が担当する。2人と本作のプロデューサー・磯山晶が組んだTBSドラマは『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)、『木更津キャッツアイ』(2002年)、『タイガー&ドラゴン』(2005年)と、今も愛される作品ばかり。『タイガー&ドラゴン』から19年の時を経た令和の時代で3人が新たな作品を生み出していく。
本作で阿部が演じる主人公・小川市郎(おがわ・いちろう)は、ひょんなことから1986年から2024年の現代へタイムスリップしてしまう“昭和のおじさん”。
市郎がタイムスリップした令和で出会うシングルマザー・犬島渚(いぬしま・なぎさ)を演じるのは仲里依紗。時空を超えて出会った市郎と渚がどのような関係性を築いていくのかも大きな見どころのひとつだ。
さらに、市郎と同じ1986年に生き、とあるアイドルに心酔するあまり、その身なり言動すべてを完コピする男“ムッチ先輩”こと秋津睦実(あきつ・むつみ)を演じるのは磯村勇斗。
市郎と逆で、2024年から1986年に息子と共にタイムスリップする社会学者の向坂サカエ(さきさか・さかえ)を吉田羊が演じる。
そして、市郎の一人娘・小川純子(おがわ・じゅんこ)を河合優実、令和の社会学者・向坂サカエの息子であり、サカエと共に2024年から1986年にタイムスリップする向坂キヨシ(さきさか・きよし)を坂元愛登が演じる。
さらに、山本耕史、古田新太、三宅弘城、袴田吉彦、中島歩ら個性豊かなキャストたちも出演する。
コンプライアンス意識の低い“昭和のおじさん”の市郎からは、令和ではギリギリ“不適切”発言が飛び出す。しかし、そんな市郎の極論が、コンプラで縛られた令和の人々に考えるキッカケを与えていくことに。 昭和から令和へ、時代は変わっても、親が子を想う気持ち、子が親を疎ましく想う気持ち、誰かを愛する気持ちという変わらないものもある。妻を亡くした市郎とその一人娘、そしてタイムスリップしたことで出会う人々との絆を描くヒューマンコメディでもある。ことを見つめ直す。今だからこそお届けしたい宮藤官九郎脚本のオリジナルドラマ。2024年1月スタートの意識低い系タイムスリップコメディ! 金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』に、ぜひご期待ください。

公式HPより抜粋

金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』|TBSテレビ

テレビでは既に放送が終わりましたが、TVerやU-NEXT、Netflixなどで配信されています。私はU-NEXTの配信で2日間に分けて全10話を見ました。

今日は、コンテンツ制作者の立場から、このドラマを見て感じたことを記事にします。

令和のコンテンツ制作のポイント 中立的立場で描く

コンテンツ制作の立場からこのドラマで興味深いと感じたのが、常に中立的な立場をとっていることです。

昭和と令和の対比。どちらもそのいびつさを皮肉に描き、どちらの良さも描く。どちらかを否定するわけでもなく、またどちらかを肯定するわけでもない。常に中立。

コンテンツを制作していると、うっかり片方に寄ってしまいがち。でもこのドラマはそうではなかったんですよね。

様々な価値観が交錯している多様性の時代。このどちらの肩をもつことなく中立的に描くというのが、現代でマス層へ向けたコンテンツ制作のポイントのひとつなのかもしれません。

番外編 謎のミュージカル仕立ての演出


下手したら深刻になりがちなテーマなのに、毎回軽やかな印象を残すこのドラマの仕掛けのひとつが、謎のミュージカル仕立ての演出!
謎っぽさと明るさがいいですねw

一番好きだったのはこちらの「あなたは板東英二」。
サカエ(吉田羊)がとある男性に対して、見た目はドンズバでタイプ、それだけど、見た目選ぶルッキズムには反対!だから、内面的な良い点が見つかるまで「あなたを板東英二だと思うことにしました」と告げる、という流れでこのミュージカル仕立てのシーンに入るのですが、よく意味がわからない感じも含めて好きでした。(板東英二がなんの比喩なのかもよく分かっていないw)


今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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