全体像、気になりませんか?
ゆーです。(タイトルちょっと変えました。8.12)
突然ですが、どんなものでも全体像がわからないと不安になるのはボクだけでしょうか?
研究でも仕事でも同じなんですが、「これやっておいて」とか、「ここが君の担当だから」みたいなことを言われても、全体が見えないと進めるのに躊躇します。
「え?これをやる意味はなんですか?」「どういう目的でこれが必要なんですか?」と思ってしまい、そこを聞かないことには作業に入りたくない。
「そんなこと言わずにさっさと取り掛かるべきだ!」というのは、一理あると思います。
ただ、無駄なことをしていたり、もっと良い方法があったり、逆に絶対やってはいけないことなんてのも含まれることがある。
例えば、ビジネスにおける研究業務でありがちなのが、良かれと思って新しい方法を採用してみると「その方法は規制の問題で使用できない!」というやつ。
他の領域では問題もないけど、取り組んでいる領域でだけ引っかかってしまうなんてことも…。
こういう事例は、BtoBのビジネスでもよくありますし、飲食や医薬品などの業界でも散見されます。
にもかかわらずマネージャーの方は、現場の人に「ここの数字が問題だからなんとかしといてくれ」と言ってしまっているパターン。
こう言われると「ある程度なんでも良いから、とにかく数字を改善すれば良いかな?」と思うじゃないですか?
で、劇的な改善を見せてみたら「そんな方法、使えるわけないじゃないか!」と言われる始末。
他にも「とにかくこの方法でやれば良いから。人手が足りなくて、とにかくやってほしい。」みたいなのもあります。
でもよくよく聞いてみると、機械を導入することで人手不足の問題が解消できてしまって、方法自体を見直した方が良かったりするなんてことも。
こんな感じで、全体像を見ないがために問題が生じてしまうことがあります。
大したものでなければ良いんですが、ボクは職業柄、研究に時間を要してしまうこともあり、それを後からひっくり返されてしまうとダメージも大きい。
なので、ボクは全体像を強く意識しています。
ただでさえ現代は、予測ができません。
コロコロと移り変わっていきます。
その中で俯瞰的に物事を見ていないと、全てが台無しになることがあります。
気をつけたいんです。
ちなみに、「全体像が気になるなら聞けば良いんじゃないの?」という疑問があるかと思います。
もちろん、聞きます。
でも、全体像を把握してる人は、いろんな理由で教えたがらない・教えられないことが多いんですね(話が大きく逸れるので別の機会に…)。
ただ、現場の気持ちを汲み取ると、注いだ時間と労力を一発でパーにされてしまった場合、今後の活力に響きます。
信頼関係にも傷が…。
博士課程時代、ボクも多くの学生を指導させてもらいましたが、どんなことでも全体像をできるだけ明確にして話してました。
時には、ボクの気づいていなかった根本的なところを指摘してもらったりして、こちらが勉強になった!なんてことも。
目線として、虫・魚・鳥という表現をよく耳にしますし、虫の視点で細かいところまで、きっちり見るのも大事です。
対して、今回お伝えしたかったのは、全体像を見ていないと方向性を間違えて後々ダメージを喰らいかねない、ということです。
これは本質にもつながる話かと思います。
「そもそもなんでやるの?」という視点はいつでも大事にすることで、根本的なところを解決し、迅速に成果を生み出すことにもつながるのかなと。
今の時代、正解が見えないことは仕方のないことなのかもしれませんが、失敗しか見えない道だけは歩まないようにしたいですね。
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