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外人と外国人 どちらが差別的?

前にYouTubeで海外旅行者と移住者を対象にインタビューをしている動画を見ました。日本において「外人(Gaijin)」という言葉を彼らに使うと人種差別を感じるという人がほとんどだということがわかりました。「外人(Gaijin)」というのは外から来た人の意味しますが、「外国人(Gaikokujin)」の短縮系であり、短縮されたら余計差別的に感じるということでした。また、日本のテレビ番組をみていると海外から来られた人のことを「外国(の)人」と呼んでるのがほとんどでした。「外人」も「外国人」も同じ意味なのですが、私には短縮されたら差別的に感じるという意味が理解できませんでした。

カナダのトロントに移住して12年になりますが、外国人の意味する「Foreginer」という言葉を投げかけられたことはありません。カナダは多民族国家でもあるため、ほとんどがForeigner(よそ者)になるからだと思います。良い意味で人種が違うことに敏感であり異文化の相互理解があり個人を尊重することはカナダの最大の利点です。「Where are you from?」から始まる会話は出身国はどこかだけではなく、カナダ出身の人に会った時は「Where is your background?」から始まる会話もしばしばあります。

カナダ出身でお母さまが日本人である友人に「外人」と「外国人」はどちらが差別的に感じるかと聞いてみました。答えは「どちらも差別的に感じる」でした。理由はどっちの意味も「Foreginer(よそ者)」だからだそうです。ある人がせっかく日本文化に馴染もうと移住し何十年住んだとしても「外国人(よそ者)」と呼ばれるととても悲しいよと言っていました。それはそうですよね。

では、「外人」や「外国人」を使わない方法はあるのでしょうか?これは私が考えて出した答えですが、「アメリカ人」や「スペイン人」など「国名+人」を使うのが最善だ思います。私がカナダで「日本人」であることに誇りを持ち「日本人」だというように彼らの国から来られたと尊重できるからです。もし、出身国がわからないようであれば、大きくエリアを広げて「北米人」、「ヨーロッパ人」。また、それでも不明であれば「白人」、「黒人」になりますね。外国という言葉を使わないのであれば、「海外から移住した人」でも良いのかなと思います。ちなみに私は英語で日本に来た海外旅行者のことは「International Visitors」と使うようにしています。

昔、アメリカに住んでいた時に車の免許更新に行く必要がありそこで申請書の書く欄に「Alien:Yes?No?」と選択しなければならずびっくりしたことがあります。おいおい、アメリカ人でなかったら宇宙人かい?!と思いましたが、よくよく辞書で調べると「外国人」という意味でした笑。


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