無料の自殺者防止サービス的なやつを使った話。

殺者防止サービスを利用してみた話です。

※個人的に希死念慮や自殺企図をやり過ごすのにとても役に立ちましたが、文章にまとめると若干批判的になってしまいました。あくまで一個人の体験談として笑い話程度にご覧ください。
※詳細に内容や団体名、サービス名をかくわけにいかないので、ある程度かいつまんで書きます。なぜかというと話した内容は基本的に公開しないよう言われてあるからです。問題があれば削除いたします。

チャットサービス


調べてみると数多くのチャットサービスがあります。希死念慮以外にも、恋愛相談やDV、金銭的な不安なんかも吐き出せますし、女性専用、子供専用などもあります。

当然年中無休というわけにもいかず、時間と曜日が決まっているものが大多数ですが、併用していくことで一週間どこかしらに希死念慮をぶつけることが出来ました。
団体にもよると思いますが、基本的は話の概要を入力・送信した後、スタッフが空き次第返信してくれるという感じです。マッチングには時間がかかるときもあれば、最悪つながらず「また明日ね」と自動返信が来ます。無料なのでそこは許容しましょう。

めっちゃありがたい一方、やはり無料のサービス、ボランティアの活動の一環ということで、「え、それってどうなの…?」という受け答えもありました。いや、めっちゃありがたかったんですけど…

「自分の不幸自慢する人」「自分の話ばかりで全くこっちの返信させてくれない人」にぶち当たることがあって、

大変困…面白かったです。


こちとら死の淵で踏ん張っているというのに、「誰にでもつらいことは有りますから!」「私は思うんですけど!~~~~~(以下略」と背中バンバン叩いてくるんですね。

お前ら本当に私の希死念慮をどうにかしよう思とるんか。自殺しないように仕向けようとしとるんちゃうんか。



ですが、基本的には受け身に慎重に話を聞いてくださる方ももちろんいます。受け身すぎて基本的に根掘り葉掘り聞かれない(話の主導権を渡したまま誘導はしない)ので、言いたいことはこちらから沢山言わないといけません。

3回くらい利用してやっとわかりました。「話せば聞いてくれる」っていうシステムです。「どうしたの?」とよちよち頭をなでてくれるようなところではありません。「○○がつらいんです!」と言って初めて、「それはつらかったですね」と言われるわけです。

相手の返答を待っていると、「あ、話したい事以上っぽいですね!落ち着いたなら失礼いたします」とサービス切り上げられました。

いや、45分くらい話聞くいうたやん。死にたくて今危ない言うてるねん。泣くぞ。(泣いてる)

というわけで、「何から話していいのか分からなくてもチャットしてね」って文言を鵜呑みにしすぎてもよくありませんでした。とりあえず何かしら入力して会話のラリーをしないと相手も忙しいのでぶった切られます。見捨てられた、とショックを受けるかもしれませんが、そういうサービスだと割り切っての利用をお勧めします。


電話系


所謂ホットライン系。まず言いたいのは

全然つながりません。


平日の日中は比較的繋がりやすいです。職員の方も大変でしょうが、こっちも死にたくて大変なので、なんとか通話にたどり着いた時にはほっとしたものです。本当は夜がやばいので夜に聞いてほしいんですけど何時間挑戦してもだめでした。みんなそんな悩んでるのか…。

通話なので声が聴けるのですが、抑うつが酷くてうまく話すことができず、会話が続かないとこれもまた「あ、じゃあもういいですかね」と切られがちです。死にたくて思考がまとまらないのに声に出してしっかり話せって難しすぎないか。それでもやっと話せるとのことで、どうにか伝えようと口に出すのですが

ワイ「し、死にたくて。今も目の前に、縄を用意したんです」
職員さん「そっかあ…死にたいのかあ…」
ワイ「生きてる価値なんてないとずっと思ってて」
職員さん「そっかあ…。それはつらいよね。どんな気持ちなの?」
ワイ(どんな気持ち…!??!)「え、…さ、寂しい?みたいな?」
職員さん「そっかあ…。親御さんとか親しい人には相談したの?」
ワイ「え、えっと…相談したけど、「そんなこと言われる方がつらい」って突っぱねられ、ましたね…」

職員さん「そっかあ…」
ワイ「…」

職員さん「…」
ワイ「…」


職員さん「…そっかあ…」
ワイ(どうしよう。私のトークスキルが無さ過ぎて職員さん「そっかあ」BOTになっちゃった。)


とにかく何を言っても「そっかあ」でした。相性の合う人に出会ったらもう少し話弾んだかもしれません。こんなところでトーク力や自分の状態のプレゼン力を要求されるとは。

いや死にたい言うとるねん。相手に何を求めとるんじゃい。

とまあ、何が言いたいかって、「救いになるかならないかはその人次第」ってとこですね。

ある意味時間をやり過ごせたという意味ではかなりありがたいんです。死にたいと特に衝動的になるピークは5分から10分くらいだったかな?そんな感じらしくて。落ち着くまですこし時間がかかるんですね。

まあ死にたくなってから電話やチャットサービス利用しても、ピーク以上に待たされること多いんですけどね。
期待は禁物というところでしょうか。

基本的に「話を聞くだけ」の姿勢ですので、具体的に「精神科にはよいけ」とか「貴方はうつ病だと思うよ」とかは言われません。言ってはいけない決まりにもなってるからです。当然「死んでもいいよ」とも「生きて欲しい」とも言われませんでした。緊急度が低いと思われただけかもしれませんが。

多分これ、危ない時は病院に駆け込んだ方が良いんだなあ。と思いました。

でも死にたいときって基本夜だったから、どこも病院やってないんですけどね…。それこそ、救急車呼ばれる程度にやらかさないと…。

そう思えば、死にたい気持ちを我慢して1日を過ごしている皆さんはものすごい精神力だなと思いました。
いやまあ

精神力が擦り切れてるから死にたいんですけどね。


やはりお金をかけてでも危ない人は入院や、通院、カウンセリングが大事なのかもしれません。
結局、緊急の処置とはいえ、ランダム性のあるものですので、「確実」な手段をある程度用意しておくことが重要なのだなあと思うこの頃です。

通話やチャットサービスをご利用の際の参考になれば幸いです。

以上。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?