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パリ節約自炊生活番外編 スーパーマーケットのお菓子事情

パリのお土産といえば何と言ってもお菓子!街中に素敵なパティスリーやショコラトリーが軒を連ね、各店舗ともウィンドーには工夫を凝らして素敵な陳列をしているので、街を歩くだけで甘くて素敵な気持ちになります。

もう可愛すぎー♪
ですが、パリ節約自炊生活的には観光案内をしても仕方がないので、今回はスーパーマーケットのお菓子事情について、チョコ、グミ・キャンディー、スナックの各カテゴリーの特徴と、日本とは大きく違うスナックの位置付けについてご紹介します(ちなみにクッキー・ビスケットはまた別の機会に!)。

◆チョコ→圧倒的な板チョコ、劣勢のチョコ菓子

スーパーのお菓子売場で目を引くのがこの板チョコたち。さすがチョコレート大国フランス!と言いたくなる様な圧巻の品揃えです。日本のセレクトショップでも売られているヨーロッパ系の有名なナショナルブランドからスーパーのプライベートブランド、カカオ別・ビター度別・フレーバー別まで、実に沢山の種類が売られています。
実は街を見ていても、アイスやパンをかじっている人は沢山いますが、チョコレートを食べている人はさほど見かけないので、この圧巻の品揃えは正直不思議だったりしますが、スーパーでこれだけ売られているということはパリジャン・パリジェンヌは日常的にチョコレート食べているのでしょう。

一方、チョコ菓子はびっくりするくらい劣勢です。種類も少なくkinderばかり、どちらかというとチョコ菓子は“子供向け”というイメージの様です。
たまにスーパーでMIKADO(欧州版ポッキー)を見かけますが、こちらもひっそりと陳列されている印象で、板チョコに比べチョコ菓子は劣勢です。

◆グミ・キャンディ→THE USA!

チョコレートに比べてグミ・キャンディは完全にTHE USA!といった様子でHARIBOに占拠されています。飴もありましたがかなりカラフルで見た目重視の商品が多く、あまりフランスらしい様子は見られませんでした。

◆スナック→こちらもTHE USA!

スナック売場についても、見た目はアメリカのスーパーと変わらないブランドが並んでいます。Lay's、ドリトス、プリングルスが品揃えの多勢を占める中、イギリス発のブランドであるTyrrellsは欧州らしい品揃えに一役買っていました。大袋が目立ちますが、小袋6個パックも数種類売られています。

◆スナックはお菓子でなく“つまみ”

実はフランスのスーパーマーケットでは、お菓子の陳列で日本とは決定的に違う点があります。それは、“ポテトチップスはお菓子コーナーから完全に独立してお酒コーナーの横にある”こと、つまり、ポテトチップスはお菓子というよりも“つまみ”という役割のようです。

こちらの写真はイギリス発のおしゃれスーパーMarks & Spencerのポテトチップス売場。ポテトチップスだけがお菓子売場から独立しています。他の写真もそれぞれの売場だけを撮影しているので解りにくいのですが、ポテトチップス売場はチョコやグミ・キャンディ売場からは完全に独立しています。スーパーによっては、スナックだけフロアが分かれている店舗もあるほどです。

ちなみに、フランス人がスナックをつまみといてしか食べないかというとそんな事はありません。前述の小袋は、子供達がお弁当のサンドイッチと一緒に食べている様子を良く見かけますが、この場合はスナックがフライドポテト代わりになっているわけです。

それでもどのスーパーに行ってもスナックはお酒の近くに陳列されています。文章を読むとスナックはつまみに食べる事が多いから当たり前じゃん!と思うかもしれませんが、日本では殆どの小売業がチョコやグミ・キャンディを含む“菓子”という大分類の中にスナックという中分類も入っているため、スナック以外の菓子からスナック売場を離す事はまずありません。スナックだけを見ても、消費行動に置ける商品カテゴリーの位置づけや関連陳列の違いは大変興味深いです。日本でもお酒売場の横にもスナックを陳列する事はありますが、スナック丸ごとお酒の横にあり、どこのスーパーでも共通しているという点で日本とは大きく異なります。

ちなみに理由は「昔からそうだったから」とか「納入メーカー的にその方が効率的だから」とか色々と理由は考えられますが、後者の理由はフランスでもおそらく当てはまるわけで明確な事は解りませんが、酒飲み的にはフランスの売場の方がついで買いをしてしまう欲求にかられてしまいます(笑)

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